小さい会社のマーケティングと経営者の精神面も支えるプロ牧草大輔

小さい会社のマーケティングと経営者の精神面も支えるプロ

牧草大輔

マーケティング戦略に基づいた経営支援と、現場が自走する組織改革を実施

　「社長は一人で自社の命運を左右する決定権を担っています。決断に迷う時も周囲に相談できる人がおらず、孤立感を感じている方も少なくありません。当方は従業員30人以下の会社を中心に、経営者が心の安心を得られるよう完全個別対応で親身に寄り添い、事業の成長を後押しています」

　そう話すのは、「ビジョンサポート」代表取締役の牧草大輔さん。ビジネスコンサルタントとして延べ3000件以上の実務実績を持ち、小規模事業者の経営支援に取り組んでいます。
　
　「まず、事業が向かう先を明確にするべくマーケティング戦略から着手します。自社の商品を知ってもらい、興味をひいて購入してもらう。そして、リピートしてもらうために何が必要で何が大切か。自分たちのサービスは誰の何のためにあって、顧客がどんな利益を得られるのかなど、顧客ですら言葉にできない思いを『言語化』することで、顧客が自分ごととして捉えることを大切にしています。そして『PDCAを高速回転で回す』ことでチャンスが生まれ、結果、成果につなげることを意識しています」

　今あるカタログやホームページなどのツールも、顧客の心に響く内容になっているかどうかを検証し、望んでいる成果につながっていないなら作成の提案をします。牧草さんのもとには、WEBやデザインに強みを持つスタッフもいて、ホームページやランディングページ・ECサイトも手掛けます。

　「また、中小企業の社長は自ら現場や営業を担い、業績の多くを占めていることも珍しくないため、『社長が会社にいなくても組織が回るしくみづくり』や『社長が経営に集中できる環境づくり』にも力を入れています。戦略と戦術を継続的に回していく仕組みを作り、利益を生み出す組織を構築します」

　牧草さんは、従業員一人一人が自分で考えて行動できるよう主体性を引き出すコーチングや、営業スキルなどを磨く社員研修も行っています。

経営者の父の自死の経験から、苦悩する経営者にマーケティングと精神的サポートの重要性を痛感

　牧草さんは、大学卒業後に大手住宅メーカーで営業マンとして勤め、生命保険会社に転職。個人事業主として開業し、業界のトップ5％の売り上げを記録していたこともあると言います。

　「当時のお客さまは中小零細企業の社長さんがほとんど。資金繰りや従業員の指導などに頭がいっぱいで、保険には興味がありません。私は、自らの保険事業の発展のために学んだ、心理学や脳科学を活用したマーケティングスキルを、クライアントや税理士や士業の先生に『こんな風にしたら事業がさらにうまくいくのでは』などと助言するうちにセールスに結びついていきました」

　付き合いのあった経営者たちをモニターにコンサルティング事業もスタート。順調にクライアントが増え、多忙を極めていた頃にこころが痛む体験もありました。

　「建設関連の会社を営んでいた私の父は、離婚し長年、家族と別居していました。しばらく会っていない間に億単位の負債を抱えて自死していたという連絡を受けました。息子にも友人にも言えず、一人で苦悩していたのかもしれません。自分に聞かされなかった事にがく然とし、同じような経営者が増えないようにサポートをしていく思いを新たにしました」

　「心の安らぎ」を大事にする牧草さんは、寺院の僧侶と共にイベントも開催しています。
　「経営者の多くは、眠れない夜や目覚めの悪い朝があります。神頼みや仏頼みをしたこともあるかもしれません。私は、京都・清水寺の僧侶との“お話し会”の開催の機会をたびたび頂いています。祈りは癒やしと希望と明日の活力にもなります」

同じ経営者として気持ちに寄り添い、経済的な不安と孤立感をなくしたい

　さまざまな業種をクライアントに持つ牧草さん。これまで、クライアントに寄り添い個々の事情に応じた具体策を提示することで状況を好転させてきました。

　例えば、整体院の院長からは「自分たちが果たす使命は何か。ミッションを明文化してからスタッフとの関係性も良くなり、来院数も伸びました」、小売業の代表からは「ブレや雑音に惑わされない戦略会議のおかげで、事業の軸が定まりました」といった声が寄せられているそうです。

　親戚に商売人が多く、商いの難しさをよく分かっているのも強み。「何より自分自身が、従業員5人以下の小規模事業所の経営者。社長の気持ちは社長にしか分からない部分もあります」と語ります。

　経営者の経済的な不安と孤立感をなくすために尽力する牧草さんは、売り手と買い手の双方が満足し、社会にも貢献する「三方良し」の経営哲学について触れます。

　「ビジネスは、顧客に価値を感じてもらえることがスタートです。お客さまの問題解決と社会の問題を解決できる事業を展開することで会社が潤い、『売り手良し』になります。マーケティングとWEB戦略で心の安定をもたらす事業繁栄をお手伝いします」

（取材年月：2024年3月）

従業員30人以下の中小企業を対象に、事業の成長と経営者の心の安らぎをサポート

マーケティング戦略に基づいた経営支援と、現場が自走する組織改革を実施

経営者の父の自死の経験から、苦悩する経営者にマーケティングと精神的サポートの重要性を痛感

同じ経営者として気持ちに寄り添い、経済的な不安と孤立感をなくしたい

専門家プロフィール

Other Interview