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雇う側も、雇われる側もハッピーに。きめ細やかな「総合人材サービス」拡充に情熱を注ぐ

人と企業をつなぐ人材サービスのプロ

四方美由紀

四方美由紀 しかたみゆき
四方美由紀 しかたみゆき

#chapter1

求職者、求人企業との面談を重ね、双方納得のマッチングを模索

 「社名は『All Directions Concept』の頭文字を取ったもの。多角的な視点で物事を捉え、あらゆる方向から提案ができる会社になりたいと思い名付けました。実は、私の名前そのまま。四方八方、あらゆるニーズを満たす『四方の会社』として歩んできました」

 そう語るのは、「A.D.C.」の代表を務める四方美由紀さん。2007年に創業地の大阪から熊本に本社を移転して以来、各種業務を請け負うアウトソーシングや、営業課題に取り組むコンサルティングサービスなどを提供。地元企業のビジネスパートナーとして寄り添ってきました。

 中でも特に注力しているのが人材ビジネスです。「ライフワークと言ってもいいくらい」と話す通り、情熱をもって仕事に向き合っています。

 「人材紹介であれ、人材派遣であれ、求職者と求人企業の条件が合っているという理由だけで人を送り出すことはありません。求職者の方と面談し、職歴や要望などをしっかりヒアリングします。希望にそった企業が見つかると私と一緒に会社を訪問し、顔合わせを兼ねてお互いの雰囲気を確認してもらいます。入社にあたっては、可能な限り双方の不安をやわらげ、ミスマッチを減らすことが大切です」と四方さん。慎重にステップを踏むことで、求職者と企業からの信頼につながっているといいます。

 「人材紹介の場合、企業は求職者の一生を背負う覚悟で迎え入れるので、その思いに応えてくれる人を紹介するよう心がけています。私を介して2人、3人と社員に登用していただいて、社内に『四方チーム』ができるくらいになった企業もあるんですよ」

#chapter2

大阪時代の経験をもとに起業。花開いたビジネスの才能で事業を拡大

 四方さんのキャリアの原点は大阪にあります。10年以上にわたり放送局役員秘書として働き、企業の経営陣や管理職の仕事をサポートする大切な役割を経験。営業力や様々な環境下での対応能力などを身につけました。しかしながら、「秘書を続けても何かのプロフェッショナルになれるわけではない。このままではいけない」と一念発起。2001年に起業しました。

 秘書時代の経験を生かし、総務・経理のアウトソーシングを主事業としてスタート。ここから、四方さんのビジネスの才能が開花していきます。
 「『いいものを開発してもなかなか売れない』といった悩みを抱える経営者は多いんです。ご相談を受けているうちに、『じゃあ私が売ろう』という話になって。ある建設関連会社と床の滑り止め工事の代理店契約を結び、大手ゼネコンを相手に取引をしたこともあります」

 やがて四方さんのもとには大きな仕事が舞い込みます。光インターネット回線が全国に普及し始めていた時期に、NTT西日本のプロモーションサポート事務局のお手伝いをすることになったのです。担当地区として割り振られたのは、九州・沖縄エリア。大阪と九州全域を飛び回る生活を2年ほど続けたすえ、熊本に拠点を移す決断をしました。
 「知らない土地に一人で乗り込んで、従業員も一気に100人近く採用しました。当時は大変でしたね」

 苦労を重ねながらも、着実にクライアントからの要求に応え続けた四方さん。2015年には熊本市内に自社ビルを購入するなど、社業を順調に拡大させてきました。

四方美由紀 しかたみゆき

#chapter3

「正直に王道を行けば、結果は後からついてくる」

 「商売というものは、常に正直に王道を行けば、結果は後からついてくるもの」。女性経営者としてビジネスの世界を生き抜いてきた四方さんの信念です。力を入れる人材ビジネスにおいても、「王道」を歩む姿勢に変わりはありません。

 「私は経営者目線で人を見ますから、企業の経営者が求めている人材を見極めた上で橋渡しをすることができます。だから、人材紹介に関しては効率を考えないで、私一人でやっています。紹介した人が早々に辞めてしまっては、お客さまにご迷惑ですから」

 少子高齢化に伴う労働人口の減少やコロナ禍により、人材業界の市場がどのように変容していくのか不透明な部分もあります。しかし、自社に適した人材を確保することは企業成長の要。四方さんは地域発展のためにも、総合人材サービスを拡充していきたいと構想を膨らませています。

 「今後は、人材活用の仕組みが大きく変わると思います。年功序列から実力主義への移行もその一つでしょう。企業が適切に採用活動や人材育成を行っていけるよう、人事戦略や人事評価まで踏み込んだコンサルティングをしていきたいですね。これまで培ってきた知識や技術に磨きをかけ、サービスの質を高めてお客さまに貢献する。そして熊本の企業、求職者のみなさまに喜んでいただくことが私の目標です」

 雇う側も、雇われる側もハッピーになる。四方さんが実現しようとしているのは“八方よし”のサービスなのかもしれません。

(取材年月:2021年8月)

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四方美由紀

人と企業をつなぐ人材サービスのプロ

四方美由紀プロ

総合人材サービス

株式会社A.D.C.

求職者と面談を行い、要望をじっくりと聞き取ったうえで適切な就職先を探す。さらに、求職者と求人企業の面接の際にも同伴。丁寧なサポートで、ミスマッチの起こりにくい人材紹介・人材派遣を実現する点に強み。

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