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ウッドデッキをはじめ、木と鉄を用い、デザイン性と耐久性を追求したガーデンアイテムを提案

デザイン性と耐久性を追求したガーデンアイテムの製作のプロ

池内卓也

池内卓也 いけうちたくや
池内卓也 いけうちたくや

#chapter1

屋外空間を彩るランドスケープのプランニングから施工まで一貫管理

 「私どもは、木や鉄を用いた門扉、フェンス、カーポートといったガーデンアイテムの製作と施工を行っています。特に、耐久性が高いウッドデッキは自信を持っておすすめしており、室内と庭をつなぐスペースとして人気があります」

 そう語るのは、高知県香南市の「アイエル物産」代表の池内卓也さん。個人の庭園をはじめ、暮らしや街を彩る空間“ランドスケープ”のプランニングを手掛け、具現化しています。国内外の植物園など案件は多岐にわたり、実績を積んできました。

 「弊社のウッドデッキのフレームは鉄製で、防錆効果のある亜鉛メッキを施しています。デッキ部分には、アイアンウッドと呼ばれるビリアン材を採用しています。鉄の木と称される通り堅くて強く、腐りにくい樹種です」

 屋外で雨風や紫外線にさらされるため、劣化が進みやすいのがウッドデッキの課題。一般的に10年前後を目安に補修が必要と言われますが、池内さんは、将来にわたりノーメンテナンスで使用できる「100年デッキ」を目指しています。

 「当方の職人が設計や現場作業を担いますので、なめらかな曲線を描いたり、L字型にしたり、お客さまのご希望や敷地の形状に合わせて柔軟にアレンジいたします。外注せず、自社で一貫して取り組むため、オーダーメードでも比較的お求めやすい価格でご提案できるのも強みです」

 テーブルやソファを配し、リビングのように過ごせるのがウッドデッキの魅力。プラスチックを混ぜた人工木などもありますが、「日差しを受けても熱くなりにくく、夏場にはだしで快適に歩き回れるのが天然木の良さ」と話します。

#chapter2

鉄工所を営む家に生まれ、幼い頃から鉄の加工に親しみ創作の道へ

 鉄工所を営む家に生まれ、小さい頃から鉄の加工や建築に親しんできた池内さん。高知工業高校の土木科を卒業後は、家業に入りました。

 「10年ほどたった頃、かねてより交流のあった土佐打ち刃物の製造会社さまから『海外工場を新設するので手伝ってほしい』と声を掛けていただきました。プロジェクトで2年間中国に駐在したのをきっかけに輸入業に興味を持ち、帰国後の1995年、『アイエル物産』を設立しました」

 緑豊かな環境で育ち、植物が好きだったことから、主にレンガや石、鉢といった庭を演出する素材を扱うように。中国、ベトナム、インドネシアなどに赴き、現地で個性あふれる品を買い付けては日本に戻り、高知県内を中心に販売しました。

 「2005年にはショールーム兼輸入商品のアンテナショップをオープン。当方が海外の窯元で独自に生産した、こだわりのレンガをあしらったディスプレーなどを展示していました」

 次第に庭づくりの受注件数が増え、2014年からは小売り事業を縮小し、ガーデンエクステリアの施工を主軸に事業を拡大しています。

 「先日は個人さまのお宅で、車3台が駐車できる鉄製の大きなカーポートを建てました。鉄は強度があるので、4本の柱だけで長さ9メートルほどの屋根を支えることができます。同じサイズのものをアルミで作るより費用を抑えられるんですよ」

 要望をかなえるためにアイデアを練り、思い描いた通りの完成度で「お客さまにご満足いただけた時が一番やりがいを感じます」と笑顔を見せます。

池内卓也 いけうちたくや

#chapter3

アートと植物を融合した自社ブランド「庭鉄(ていてつ)」を展開

 池内さんはエクステリアプランナーの他に、「鉄芸家」の顔も持ちます。顧客からの依頼に応じる制作業務と並行して、高知県美術展覧会や全国美術公募展に出品。いくつもの賞を受けるなど精力的に活動してきました。

 「2020年頃、アートと植物を融合した自社ブランド『庭鉄(ていてつ)』を立ち上げました。専用の通販サイトも開設し、ガーデンライフを楽しめるオリジナル製品を展開しています。今後はニーズが多いウッドデッキの通販も始める予定です。ご購入された方が、ある程度自由に形や大きさを決められる仕様を検討しています」

 木と鉄を組み合わせ、自然と調和するデザイン性と、手入れの負担が少ない耐久性を追求。「素材にしても工法にしても、さらに質を高めることが重要であり、特許登録も視野に入れながら、弊社だからお届けできる価値で多くの方に喜んでもらいたい」と力を込めます。

 「10年以上前に設置したウッドデッキは多数ありますが、いまだにお客さまから『壊れた』『腐った』などのご報告はいただいておりません。これからも、皆さまに長い間ご愛用いただけるクオリティーを提供していきたいですね」

 高知県立牧野植物園に訪れる人を迎え入れるゲートやデッキ、高台から麓を望む井上ワイナリーの展望デッキを請け負い、県外のグランピング施設や公園からもオファーが舞い込む池内さん。「丈夫で長持ちするウッドデッキをお探しの方は、ぜひ当方までご相談ください」と呼び掛けます。

(取材年月:2024年2月)

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専門家プロフィール

池内卓也

デザイン性と耐久性を追求したガーデンアイテムの製作のプロ

池内卓也プロ

エクステリアプランナー

有限会社アイエル物産

防錆効果のある亜鉛メッキを施した鉄製のフレームに、アイアンウッド(鉄の木)と呼ばれる堅く耐久性・耐腐朽性に優れたビリアン材を張ったウッドデッキが強み。県内外で多数の施工実績を持つ。

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