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不動産の表示に関する専門家・土地家屋調査士が、土地・建物といった大切な財産を守るお手伝い

土地・建物に関する調査や登記を支えるプロ

谷相恒行

谷相恒行 たにあいつねゆき

#chapter1

物件の調査、測量、表示登記の手続きを代行し、境界に関する話し合いもサポート

 「暮らしの場となる住まいなど、皆さまの大事な財産を守り、心穏やかな日常をかなえるお手伝いをいたします」と話すのは、高知市に事務所を構える土地家屋調査士・谷相恒行さん。法務省が管轄する専門資格者として、土地や建物の形状、面積、所在地、用途など、不動産の表示に関する登記を代行しています。

 「マイホームを新築した時は国の帳簿に記録して存在を証明し、増改築すれば実態に合わせて申請内容を変更します。土地を売買する際は、隣地との境目を明らかにするなど、スムーズに取引できるよう書類を整備します」

 谷相さんは土地の境界に関する相談にも応じ、曖昧な場合は過去の記録を調べ、現地で測量。依頼人と隣人らが立ち会い「筆界確認」を行っています。

 「境界線をめぐる紛争の早期解決にも努めています。遺恨が生じないように、ADR(裁判外紛争解決手続)の調停人として、弁護士と協働して当事者間の話し合いもサポートしています。調停で合意した内容に基づき、境界標の設置や表示登記の手続きもいたします」

 「農地を宅地にしたい」「二世帯住宅を建てたので、親子それぞれで区分登記したい」「家屋を解体し、滅失登記を急いでいる」など、多様な相談に向き合う谷相さん。それぞれの状況や事情をくみ取り、臨機応変かつ的確な対応で喜ばれることが、土地家屋調査士のやりがいだと言います。

 「トラブルの打開策を導き出す過程は一様ではありません。一人一人のお声に耳を傾け、積み重ねてきた知識や経験を生かして問題解決を図れたときの達成感は、何ものにも代えがたいですね」

#chapter2

正確性を期すため、現場でのコミュニケーションを大切にしながら必要な情報を収集

 土地家屋調査士として40年以上のキャリアを持つ谷相さん。現職に就いたのは、アルバイトがきっかけでした。

 「19歳のとき、友人にやってみないかと誘われたんです。『登記をする仕事』と聞いて、『陶器を作るのかな?』なんて、いま思えば信じられない勘違いをしていました」

 10代の時分を振り返り朗らかに笑いますが、当時は測量補助をしていたため、ほとんどが屋外での作業。体力的にも厳しく、くじけそうになったことも。転機が訪れたのは、働き始めて数年がたった頃。退職を考えていた谷相さんに、先輩が「辞めるなら資格を取ってからでも遅くない」と声をかけました。

 「アドバイスに背中を押され、一念発起して国家試験に挑戦し、努力の末に25歳で合格しました。独立できたのも、親身に助言してくれた先輩や、バイト時代から、土地家屋調査士として必要なノウハウを丁寧に教えてくださった師匠のおかげです」

 実務を重ね、1988年に開業し、物件の測量、境界線の調査などで現場へ足を運ぶ日々。自分の目で現況を確認し、正確性を期すために必要な情報を集める谷相さんは、「人とのコミュニケーション」を何より大切にしています。

 「特に築年数の古い建物は未登記だったり、所有者が不明だったり、施工業者が分からず、図面などが残っていないケースもあります。誰が住んでいたのか、敷地の範囲はどれくらいかなど、刑事ドラマのように近隣の方へ聞き込み、お力添えいただくことで円滑に業務を遂行できるんです」

#chapter3

不動産相続など生活に身近な存在として、土地家屋調査士の認知向上に尽力

 「不動産を相続される際も、当方の出番です」と谷相さん。親から受け継いだ土地をきょうだいで分けたり、隣り合う複数の土地をまとめたり、要望に応じて分筆・合筆登記などを請け負っています。

 「土地の形は一つとして同じではありませんし、境界がはっきりしていない案件も少なくありません。また、相続の対象となるのは宅地だけでなく、山林や田畑などさまざまです。権利関係に支障が出ないよう、法務局の資料なども用いて厳密に土地の輪郭を定め、公平性の確保につなげています」

 谷相さんは、高知県内の土地家屋調査士としていち早くホームページを開設し、士業が集う交流会にも積極的に参加。持ち前のコミュニケーション力を生かし、土地家屋調査士の認知度を高めるべく広報活動にも力を注いでいます。

 「私どもがどんな役割を果たしているのか、ご存じない方もいるでしょう。長くお世話になった業界への恩返しとして、土地家屋調査士が担う職務の意義や魅力を伝え、次世代にも興味を持ってほしいと考えています」

 谷相さんのモチベーションになっているのは、依頼人から寄せられる感謝の言葉です。今後は他の士業と連携を深め、ワンストップで悩みやもめ事を解消できる体制を整えていきたいと語ります。

 「家を建てるときや土地の売買、相続など、生活の身近な場面でお役に立てるのが土地家屋調査士です。不動産に関するエキスパートとして、多くの方に知っていただき、困ったときに真っ先に思い出してもらえたらうれしいですね」

(取材年月:2026年6月)

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谷相恒行

土地・建物に関する調査や登記を支えるプロ

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土地家屋調査士

土地家屋調査士 谷相恒行事務所

土地家屋調査士として長年にわたり活動。土地や建物の調査・測量から表示登記の申請、境界に関する相談まで幅広く対応し、不動産に関するさまざまな手続きを丁寧にサポートしています。

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