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相談者の気持ちを第一に考えた法務サービスを提供

相談者の心に寄り添う司法書士

能登ゆか

プリメーラ司法書士事務所の能登ゆかさん
司法書士として日本で暮らす外国人を積極的にサポート

#chapter1

人生100年時代を安心して暮らせるようにサポート

 プリメーラ司法書士・行政書士事務所代表の能登ゆかさんは、日本でも数少ない女性開業司法書士として、「心のこもった温かい法務サービス」を信条としています。

 人生100年時代における総合的なサポートが強みです。その一つが成年後見業務。能登さんは全国の司法書士が設立した公益社団法人成年後見センター・リーガルサポートの会員で、認知症や知的障がい、精神障がいなどによって判断能力が不十分な方々の財産と生活を守るため、家庭裁判所が選任する司法書士後見人として活動しています。成年後見制度を利用するために必要な家庭裁判所への申し立てなど、成年後見に関するさまざまな相談に乗るほか、裁判所が選任する法定後見人の候補にもなります。また、自分で選任できる“任意後見人”として能登さんと契約することも可能。「日々、法律のみならず、倫理・医療・福祉などの幅広い知識の研鑽に努め、心情にも十分に配慮したサポートを心がけています」

 財産管理業務の一環で、相続財産の管理、遺言の執行などを行うほか、遺言の作成も支援します。「遺言書には悲しいイメージがあるかもしれませんが、実際に作成されると、皆さん安心されますね。何度でも書き直せるので、若いうちに書かれる方も増えています。一例ですが、子どものいない夫婦の場合、例えば夫が亡くなった場合は、妻が全ての財産を相続できるわけではなく、妻と夫の親または兄弟とで分割します。義理の家族と仲が良くないなど、遺産をめぐってトラブルが想定されるようなら、遺言書の作成はお勧めです」

 また、能登さんは一般社団法人終活カウンセラー協会のカウンセラーでもあります。成年後見、相続、遺言の悩みに対して法的な解決を得意とするのはもちろん、老後の心配についてトータルに相談に乗ります。

#chapter2

登記、訴訟などの業務にも強み

 司法書士は、登記・供託及び訴訟などの法律事務を取り扱う専門家。能登さんは、所定の研修を受け、簡裁訴訟代理能力認定考査に合格した法務大臣認定司法書士で、簡易裁判所で取り扱う請求額が140万円までの民事事件において訴訟の代理業務――民事訴訟手続き、訴え提起前の和解手続き、支払督促手続きなども行います。「貸したお金を取り戻したい、賃料を払ってもらえないといったことでお悩みの方は、ぜひご相談ください」

 不動産登記を主要業務とする司法書士事務所に勤務していた前職では、不動産売買における決済業務や外国籍の人が当事者となる登記など数多くの不動産登記をこなしてきました。その経験から、独立後は特に「相続登記」に注力しています。
「近年、社会問題化している所有者が不明の土地や空き家は、所有者が亡くなった後、相続するはずの人により名義が書き換えられなかったことが原因の一つです。地域の治安や環境を守るためにも、多くの人に相続登記に関心を寄せてもらいたいですね」
 
 夫の転勤に伴い、ブラジルでの生活を経験。大らかな雰囲気に魅了される一方、貧富の差が激しいものの、道行く人が路上生活者に食べ物を分け与えるなど、人々が助け合う姿に深く感銘を受けたそうです。「異国の地で“外国人”という不安な立場で暮らしてみて、大変さも痛感。司法書士の業務――例えば、外国人が不動産を購入したときに必要となる不動産登記、会社設立のための商業登記、帰化申請などを通して、“心の国境”を越えて、日本で暮らす外国人を積極的に支援したいと思っています」

神奈川県の課題解決にもかかわる

#chapter3

人と人がつながり、支え合う社会を実現したい

 自由で公正な社会となるよう職務を通じて、力を尽くすのも司法書士の仕事。「高齢者、障がい者、外国人という社会的に弱い立場にある方々の人権にも配慮していきたい」という能登さん。日本司法支援センター(法テラス)神奈川とも契約しています。

 また、4月からは、神奈川県の望ましい将来像の実現に向けた課題などについて検討する神奈川県総合計画審議会委員を務めます。これまで司法書士の職務を通じて見てきた超高齢社会や神奈川県でも増加する外国人のこと、所有者不明の土地や空き家問題、治安などについて、さらに積極的に関わっていきたいと考えています。

「私は司法書士として、社会は自由で公正であるべきだと思っています。それは、どのような立場の人でも、生きがいや希望を見いだせる社会です。人と人が支え合い、誰もがもっと長生きしたい、もっと誰かと一緒にいたい、もっとここに住んでいたいと思える社会を実現できるように、審議会の委員として、司法書士として、また一市民として活動していきたいです」

 事務所名の“プリメーラ”とは、ポルトガル語で“一番”の意味。「相談者の気持ちを一番に考えたいという思いを込めました」。強さと優しさを兼ね備えた法律家としての姿勢が印象的な能登さんでした。

(取材年月:2018年3月)

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