PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

時代を詠む先見性を持ち、人と人とのつながりを重視。 長年愛される不動産コンサルティングマスター

時代を捉え業界を支える不動産コンサルティングマスター

加藤勉

時代を捉え業界を支える不動産コンサルティングマスター 加藤勉さん
有限会社リビングホーム 外観

#chapter1

異業種から不動産業界へ 専門性の高さが頼りになる不動産相談の専門家

 JR、・京王線の橋本駅から徒歩8分。明るい黄色の看板が目を引き、アットホームな雰囲気が漂う有限会社リビングホーム。1995年に設立され、長年に渡り地域に愛され続ける不動産屋さんの代表取締役が加藤勉さんです。今や不動産業務をトータルにサポートできるコンサルティングマスターですが、この業界に入った時は、異業種からの転身だったそうです。
「私は生まれも育ちもこの土地で、実は最初フレンチのシェフをやっていました。不動産業界に営業職で入社した時も、いつか自分のお店を開業できたらいいなと思っていたのもきっかけのひとつでした。ただ時代はバブル期。不動産業界のダイナミズムに仕事として魅せられ、姉がこの業界で働いていたこともあり、経験を積んだ後、地元であるこの土地に姉と2人で開業しました」

 時代は移り変わり、バブル崩壊後の不況時でも、長年に渡り不動産業を続けて来られたのは、常に時代のニーズを捉え、資格修得に励むなど、加藤さんの地道な努力の賜物です。お店には壁一面に、不動産にまつわるあらゆる資格の証明書が並んでおり、その専門性の高さが伺えます。
 今では店舗での実務の他にも豊富な経験や知識を買われ、さまざまな不動産業界の役職につき、全国規模で飛び回っています。また不動産業だけでなく、各専門家との交流も深めることが、より良いコンサルティングにつながっていくと加藤さんは話します。
「不動産の悩みは本当に人によってさまざま。この業界以外の方の知識が必要な時に、交流を深めた各専門家の方をご紹介し、解決できたりもします。また現在、頼まれて宅検の登録実務講師をやっていますが、人に教えることで、日常であまりやることのない業務を知識として再確認でき、お客さまのご相談にも役立っています」

#chapter2

高齢化社会の認知症・相続問題 自由度が高い家族信託を活用し解決する

 不動産業界でも高齢化社会の認知症問題は深刻です。加藤さんが相続を考え将来の認知症の発症などの不安を抱える、不動産のオーナーさまに向けて薦めているのが家族信託です。
「家族信託とは資産を持つ本人(委託者)の財産を、信頼できる家族(受託者)に対し、家賃等の利益を得る本人(受益者)のために、信託法の契約で定めた目的に従って管理運用したり、処分したりできる、財産管理と資産承継の方法です。そのためとても柔軟性があり、個々の状態や要望に応えることができます」

 不動産財産を持っている方が、認知症になってしまった場合の相続問題対策には、専門の代理人に委託する成年後見制度もありますが、家族信託は信頼できる家族に必要な分だけ託して、管理・処分を任せる事が可能なため、段階に合わせ、また家族構成などお客さま個人の密な要望に応えられるそうです。加藤さんは相続対策専門士の資格も得て、豊富な人脈を活かし、必要な時には司法書士や税理士等の各専門家と連携することで、顧客が思い描く家族信託設計のサポートができるようにしています。

加藤勉さん 相談風景

#chapter3

急速なIT化にも対応し、より便利に個人の希望にあった不動産を提供する

 「最近では不動産を探すとなった時に、まずはスマートフォンから情報を得るのが当たり前になってきています。リビングホームではネット環境があれば、ライブ中継で物件を案内して確認できるサービスを開始し、特に遠方に住んでいて上京しなければならない方や、急な転居が決まって方などに好評を得ています」と話す加藤さんはサービスのIT化に積極的な姿勢です。2017年に施行された「IT重説」により、以前は面前で行わなければならなかった重要事項の説明も、賃貸物件であればネットを通じて契約が完結できることが可能になりました。このサービスもリビングホームではいち早く対応できるようにしています。IT重説の施行前の社会実験をする段階でも、業界代表として加藤さんは参加し、IT化の必然性をより感じたそうです。こちらのサービスを利用すれば、リビングホームのホームページで気に入った物件が見つかったら、見学から、重要事項説明、契約まで一連のステップが、現地に足を運ばずにオンライン上で完結できるのです。
「国交相でも物件に対する情報をデーターベース化する動きもあります。どんな人でもある程度の不動産情報は調べれば得られる時代だからこそ、専門家としてアンテナの感度を上げ、その情報が正しいか、よりお客さまの要望にあう掘り下げたものを提供できるようにしなければならないと思っています。結局はIT化がどんなに進んでも、最後は人と人ですから、お客さまの悩みを解決し、満足して頂くことが一番大切です」

 従来の「街の不動産屋さん」という枠組みにとらわれず、業界全体で積極的に活動しながら、生まれ育った地元のボランディア活動などにも貢献している加藤さん。時代の変化をポジティブに捉え対応し、お客さまには常に真摯に向き合う姿勢ゆえ、大切な住まいを「この人に任せたい」と思える信頼感や説得力が生まれてくるのでしょう。

(取材年月:2019年1月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

加藤勉

時代を捉え業界を支える不動産コンサルティングマスター

加藤勉プロ

不動産コンサルタント

有限会社リビングホーム

賃貸・売買・査定・相続・ローン相談・任意売却・認知症対策の家族信託から競売不動産サポートなど、一般の方には難しい不動産のお悩みを不動産相談の専門家として長年の経験と実績でお応えします!

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ神奈川に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO