夫婦や家族の身近な問題を気軽に相談したい弁護士今西隆彦

夫婦や家族の身近な問題を気軽に相談したい弁護士

今西隆彦

ネットにあふれる情報を見て判断に迷ったら、無料相談を利用して

　「ネットで『相模原　弁護士』と検索してホームページを訪れ、相談に来る方が増えています」と話すのは、小田急線相模大野駅近くに法律事務所を持つ弁護士の今西隆彦さん。弁護士への相談には敷居が高いイメージがありますが、初回相談料が1時間無料という気軽さと、今西さんの親しみやすい笑顔に安心感を覚えて来る人が多いようです。

　中でも多いのは、離婚に関する相談です。昔は夫や姑に問題があっても我慢して、結婚生活を続ける女性が多かったのですが、今は「嫌なら別れる」という選択をする人が増えているとのこと。「相手からこんなことを言われましたが、法律的には正しいのですか」「こういう主張をしたいのですが、不利になりませんか」など、相談者は現実的で具体的なアドバイスを求めてやってきます。特に多いのが、住宅ローンが絡んだ財産分与の相談や子どもの養育費の問題、さらに女性からは親権、男性からは子どもとの面会に関する相談が目立つそうです。

　「相談前にネットで下調べをしてくる人は多いのですが、『書いてある内容は本当に正しいのだろうか』『同じような例でも人によって考え方が違うのは、どうしてなのか』など、かえって悩んでしまうようです」と今西さん。知られたくない内容だから身近な人には相談できず、かといって、ネット上には情報があふれかえっていて正確な判断ができない。そこで弁護士に相談しても「話をちゃんと聞いてくれない」「上から目線で説教された」と不満を持つ人もいるようです。

誰にも言えない離婚の相談、子どもの問題を十分に話してほしい

　今西さんも駆け出しの頃は、ほかの仕事が気になって、つい話を急いでしまい、相談者を失望させたこともあるそうです。しかし今は、相談に来た人が十分に話せるよう、心を砕いています。「相談者はこれまで家族や友人にも言えなかった悩みを、弁護士なら安心だと思って打ち明けてくれているのです。しかし、区役所などの無料法律相談は30分程度なので、言いたいことも言えずに終わってしまいがち。だから十分に話せるように、初回無料相談を1時間としたのです」。相談中に疑問に思った法律問題を、後で調べて知識を蓄える作業も、自分にとっては財産になるのだと今西さんは言います。

　離婚問題は多数手がけているので、自信を持って対応できるという今西さんですが、もうひとつ力を入れているのが少年事件です。「以前勤務していた法律事務所で、たまたま少年事件を担当したのがきっかけでした。少年は成長が早い分、立ち直る力も大きいことを目の当たりにして、大人の事件とは違うやりがいを感じたのです。実は少年事件は、手間がかかるんです。少年の性格や生活環境を調べたり、精神的に折れないよう、何度も面会に行かなければならない。それでも子どもがなついてくれたり、感謝されると本当にうれしい」。現在今西さんは、自分が担当した事件を起こした少年の身元引受人となり、面倒を見ているそうです。「私がその子の面倒を見ることが、保護観察をつけてもらえる条件になっていたので、放っておけなかったんです」

「小さな悩みだから」と遠慮せずに、気軽に早めに相談を

　今後は相続の問題にも力を入れていきたいと語る今西さん。「お金持ちに限らず、どの家庭でも相続争いが起こる可能性があります。生前には争いを予測できないことも多いので、『予防』としての遺言を作成することを、強くお勧めします」

　遺言にもいくつか種類がありますが、争いを防ぐために最も有効なのは、公証人役場で作成する公正証書遺言です。書いた本人は満足していても、法律のプロの目から見ると、遺言の表現に問題があることは少なくありません。「特に、法定相続人が最低限相続できる財産である『遺留分』を無視した遺言は、争いの元となりがちです」と今西さん。また、認知症の症状がある人だと、遺言が後から無効と判断されるケースもありますが、このような場合も公正証書遺言だと信用が高まります。

　円満な相続だとしても、「どんな資料が必要か」「介護してくれた人への『寄与分』は、どう決めたらいいのか」「相続のために、家を処分する必要があるのか」など、心配はつきないもの。そんな時も今西さんは、初回1時間は無料で相談に乗ってくれます。「小さな悩みだからと遠慮せずに、気軽にいらしてください。無料だからといって、出し惜しみはしませんから」

　近隣の騒音トラブルなど、法律が絡んでいそうな問題は早めに相談してほしいと言う今西さん。身近な問題でも気軽に相談できる弁護士として、気さくな人柄と親身な対応に、ますます評判が広がりそうです。

（取材年月：2014年7月）

身近な問題、個人のトラブルを気軽に相談できる弁護士

ネットにあふれる情報を見て判断に迷ったら、無料相談を利用して

誰にも言えない離婚の相談、子どもの問題を十分に話してほしい

「小さな悩みだから」と遠慮せずに、気軽に早めに相談を

専門家プロフィール

Other Interview