繊細な磨きで車を美しく保つカーディティリングのプロ
片岡清
Mybestpro Interview
繊細な磨きで車を美しく保つカーディティリングのプロ
片岡清
#chapter1
車のボディーやガラス磨き、コーティング加工など、車の美しさを保つカーディテイリングを行う「KSカーテック」。代表の片岡清さんは、火山灰が降る鹿児島において「愛車に新車の輝きを提供したい」と、車の外装メンテナンスについて日々、研究を重ねています。
「一見ピカピカに見える車でも、火山灰などの影響で細かな傷や灰ジミが付いてしまいます。これは、車好きの方にとって悩みの種。車の艶・輝きは、何層もの塗装と、その上に施した透明なクリア層と呼ばれる層から作り出されています。このクリア層をいかに削りすぎずに平らに磨き上げていくかが、コーティングを行う上での重要なポイントです」と片岡さん。
車の傷やダメージを補修するには塗装面を削る「磨き」が必要で、片岡さんは傷の深さを判断し、厚さ数ミクロンの範囲で作業にあたります。
「まずは、さまざまな角度からライトを当てて傷をチェック。精密で均一な塗装表面に仕上げるために、塗装膜厚計で計測し、指先の感覚で確認しながら最も適した『磨き』を行っています。一番、神経を使うのがこの作業です」と片岡さん。車が新車のときに持っていた輝きをよみがえらせるために、長年の経験で培われた研磨技術をもって臨みます。
しかし、せっかくきれいに仕上げても、再び火山灰でダメージを受けてしまいます。片岡さんは桜島の火山灰の特性を調べ、過酷な条件の鹿児島で車を長く美しく保つための最適な対処法を追求。コンディションに応じたメンテナンスを行っています。
コーティングは、サポート年数と予算に応じて各種用意。洗車は、水あかの原因となるミネラル分を除去した水を用いた「純水洗車」を取り入れています。
#chapter2
三重県出身で、横浜市でエンジニアとして働いていた片岡さん。鹿児島に来たときは、桜島の雄大さに感動を覚えるとともに、「火山灰が降りしきる活火山の近くに、こんなに大勢の人が住んでいるんだ」と驚いたそうです。
降灰の翌日には、洗車機に並ぶ車の列。過酷ともいえる環境のもと、車の手入れに余念がない愛車オーナーが数多くいることを確信したと言います。
そんな車好きの要望に応えるために片岡さんが始めたのが、「洗車道場」です。「プロの手によるメンテナンスに加え、オーナーさまご自身でケアすることも大切」と考えている片岡さん。車に与えるダメージを軽減するために不純物のない純水を提供するほか、洗車のタイミングや手入れの方法をレクチャーするなど、オーナーと二人三脚で車の維持管理に努めています。
「火山灰が降った後は、車に良かれと思ってついつい手をかけてしまいます。でも、やみくもに洗車機に突っ込んだり、水洗いしたりするのはよくありません。灰ごと磨くと傷が付くし、噴火直後の雨や灰交じりの雨は、最悪の場合、強い酸になってしまいます」と片岡さん。車に優しい洗車の知識を持ってもらえるよう、情報発信にも力を入れています。
#chapter3
「夜に運転していて、対向車のライトが気になるようであればフロントガラスを磨きましょう」と片岡さん。うろこ状の水あかや、火山灰が付いたままワイパーを動かした際に付いた細かな傷が、ガラスを曇らせてしまうと注意を呼びかけます。
「フロントガラスに付いた傷は愛車の外観を損ねます。加えて、ひどくなると夜間には対向車のヘッドライトが乱反射し、駐車車両や歩行者が見えづらくなることもあり危険です」
片岡さんが安全のためにすすめているのが、スクラッチリペアー。特殊熱研磨により、ガラス表面に付いたワイパー傷やがんこなうろこ状の被膜を、ゆがみを発生させることなく、見た目も視界もクリアな状態に復元します。
「『どうせ灰が降るのだから』というオーナーさんの意識を変えたい。そして鹿児島にお住まいの方にも、ピカピカの車に乗る楽しみを味わってほしい」と熱意を見せる片岡さん。火山灰の舞うこの街で、もっと多くの人に車を美しく、そして安全に乗ってもらうために、片岡さんは今日も車を磨いています。
高い技術に加え、車をきれいに保ちたいというオーナーの思いに応えるサービスが、開業以来リピーターが多いゆえんかもしれません。
(取材年月:2018年12月)
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繊細な磨きで車を美しく保つカーディティリングのプロ
片岡清プロ
KSカーテック
火山灰によって車についた細かな傷も、厚さ数ミクロン単位で判断する「磨き」の技術とコーティングで、車に艶のある輝きを蘇らせる。洗車の技術も追求し、その方法をお客さんに伝える「洗車道場」も開いている。
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