人とのつながりを軸に、ビジネスの可能性を広げる（1/3）

農業、食品関連を中心に、流通・マーケティング支援で実績

　「人のつながりが一番」をスローガンに、企業や個人事業主の課題解決を目指す「つながるネット」。代表取締役の森修さんは「社名からIT系をイメージされますが、人的ネットワークを網のように張り巡らし、ビジネスのさまざまな問題をすくいあげたいという思いを込めています」と話します。

　2本柱の一つとして注力するのは、商品開発からブランディング、流通までをサポートするマーケティング・コンサルティング業。顧客は、食品メーカーや農業法人、海外の飲料メーカーなどが中心で、新規事業の確立や販路拡大を支援しています。

　近年、森さんが手掛けているのが、野菜などの葉や皮を用い、新たな市場を生み出すこと。ある農作物の廃棄部分に、栄養素が多く含まれているという分析結果をもとに、健康食品への活用を提案。原材料を扱う商社と連携し、農家だけでなく、西日本全域の同業他社にも声をかけ、3年ほどかけて約1億円市場までめどを立てました。

　「天候に左右される農業は、経営が不安定になりがちです。副産物の市場価値を見極めて商品化できれば、収入の確保だけでなく、SDGS(持続可能な開発目標)にも貢献できます。農業関係者の方々が『夢のある企画だ』と前向きに取り組んでくださるのもありがたいですね」

　また、中小企業のマニュアル作成のニーズも増加。作業手順を解説する動画や、POS（販売時点情報管理）、受注・出荷データを販促に生かす方法など、社内パフォーマンスを上げる仕組みを構築しています。
　「要望があれば、何としてもかなえるというスタンスで、多様な分野に対応できる体制を整えています」

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