丁寧な個別指導で子どもの学習力を育てるプロ辻村陽一郎

丁寧な個別指導で子どもの学習力を育てるプロ

辻村陽一郎

「楽しく身に付く授業」をモットーに、生徒一人一人の習熟度に合わせた授業を実施

　香川県丸亀市にある「慶陽英数塾」は、塾長の辻村陽一郎さんによる直接指導が特徴の学習塾です。塾名にある英語と数学を中心に、国語、理科、社会も教えています。「週1回で複数科目を習いたい」「苦手単元の復習対応もしてほしい」など個別の要望にも柔軟に対応。習熟度も教育環境もさまざまな生徒が通っています。

　「私が心掛けているのは『楽しく身に付く授業』。生徒一人一人にじっくりと向き合い、それぞれの個性を大切にしながら、能力を最大限に引き出すことを目指しています」。と辻村さん。生徒の学習力や理解力に合わせたわかりやすい授業に力を入れています。辻村さんの丁寧な指導方針に共感し、遠方から足を運ぶ生徒も少なくないそうです。

　「例えば、解き方がわからない生徒には、解きやすい問題から取り組んでもらい、一つの問題についてしっかりと理解できるまで何度でも教えます。成績が伸び悩む子は、『どうしてできないの？』『なぜわからないの？』といった言葉を耳にして、気持ちが萎えている可能性があります。『自分もできる』といった成功体験を得られるよう、小さなことも見逃さず、励ましながらサポートするようにしています」。生徒たちは「わかった！」が増えてくると自信が備わり、「違う問題にチャレンジしてみよう」と前向きになれるといいます。

　「特に小学生の時期は、学習習慣を身に付けることが大切。苦手意識を持たないように、成果につながる勉強方法を体得していきましょう」

学力の定着を図るために「先取り学習」で学校の授業を予習

　辻村さんの元に寄せられるのは「学校の勉強についていけるようになりたい」「もっといい成績を取りたい」といった声です。生徒の希望に応えるため、テスト前以外の通常授業においては、学校の授業の「先取り学習」を基本としています。

　「塾で予習したことを学校で復習する流れになるため、生徒は学校の授業内容をきちんとつかむことができます。一度学んだことをおさらいし、知識としてしっかり落とし込むことで、成績が上がり勉強が楽しくなるという好循環が生まれています。予習だけでなく『過去につまずいた箇所を復習したい』といったリクエストにも応えます。コンセプトはあくまで、一人一人に合わせた授業ですから」

　授業では小テストを実施し、生徒の習熟度を随時チェック。つまずきやすいところは一つ一つ丁寧に解説し、生徒が合点がいくまで寄り添います。

　「わかっているつもりでも、実際には正解できなかったり、ケアレスミスをしたりする生徒は少なからずいます。できないところは一つずつ確実に理解できるようにし、学力を定着させるようにしています」

　加えて、生徒の学習状況や学習態度などについて、保護者と共有することも大切にしている辻村さん。「『通い初めの頃より意欲的になった』など、保護者の方にも安心してもらいたいから」と話します。授業だけでなく、入塾前の三者面談から保護者への定期連絡まで一貫して担当し、生徒の成長を見守っています。

個別指導で生徒とコミュニケーションを図りながら学習意欲を高める

　勉強でつまずく要因も、理解のスピードも生徒によって異なります。辻村さんは、生徒に寄り添った学習ができるよう、個別指導を取り入れています。

　「私自身、勉強の仕方について試行錯誤してきた経験があるので、参考書に載っていないような考え方や、学校では教えてもらえない覚え方など、伝えられることがたくさんあります」。大手予備校の模擬試験で上位を取るなど学生時代から培った学力と、長年にわたる塾講師としての実績を生かし、生徒が抱える課題を見極め適切な指導法を導き出しています。

　そして、生徒と接する上で辻村さんが意識しているのが、話しやすい雰囲気づくり。時間を見つけては生徒に声をかけ、コミュニケーションを深めているとか。

　「実は一番大変なのは、生徒の学習意欲をどう高めるかということなんです。わかりやすい授業をするとともに、会話を重ねることで、生徒が積極的にいろんな質問をしてくれるようになります。親御さんのような気持ちで、子どもの内面まで応援していることを感じてもらい、やる気を出してほしいですね」。

　わからなかったことが理解できるようになり喜ぶ生徒の姿がうれしくて、この仕事をしているという辻村さん。「目の前のことを一生懸命にこなし、成功体験で自信を得て、その先の人生につなげてほしい」と生徒に向けてエールを送ります。

（取材年月：2021年6月）

丁寧な教え方と細やかなコミュニケーションで、意欲を高め、学力アップを目指す

「楽しく身に付く授業」をモットーに、生徒一人一人の習熟度に合わせた授業を実施

学力の定着を図るために「先取り学習」で学校の授業を予習

個別指導で生徒とコミュニケーションを図りながら学習意欲を高める

専門家プロフィール

Other Interview