それぞれの人生を応援する、マネープランニングのプロ
大熊雅貴
Mybestpro Interview
それぞれの人生を応援する、マネープランニングのプロ
大熊雅貴
#chapter1
ビルの2階に事務所を構える「株式会社S・H・C高松支店」のFP事業部営業本部長として働く大熊さん。訪れる人に緊張感を与えない、穏やかな雰囲気とやわらかな話口調が印象的です。
これまでの個人からの相談は1200件以上。その中でも子育て世代からのお金に関する相談が多いそうです。「2~3年後に家を建てたいけれど、現在の収入で本当に自分の家が持てるのか…」という住宅ローンに関する相談も増えています。大熊さんは、依頼者の年収だけを見るのではなく、その人の将来を見据えて具体的に話を進めます。それは、子供の人数など家族構成によっても将来の出費が大きく変わってくるからです。将来、子供の学費をどこまで出す予定か、旅行など家族の趣味も踏まえながら理想的な家が建てられるかを診断していきます。そして、家を建てることによって将来にどんな影響が出るかがを明確に。
自分の収支に関しては、分かっているつもりでも将来的な部分まで見据えて考えるのはなかなか難しいもの。それをプロの目で診断してもらうのは、とても大切なことです。“ファイナンシャルプランナーに相談する”というのは、最初は緊張するかも知れませんが、大熊さんへの依頼は「相談してよかった」という顧客間の紹介が多いのも特徴です。
#chapter2
大熊さんが今の仕事を始めたのは、以前住宅メーカーに勤めていた時のある出来事がきっかけでした。住宅の建築途中に、建て主が突然亡くなってしまったことがあったそうです。家が完成した後であれば、住宅のローンが免除される「団体信用生命保険」が適応されますが、この場合は建築途中のため、保険が適応されませんでした。家族の幸せを築くはずの家が借金の塊となり、遺族にローンの全てが残ることに。どんなに理想的な家を建てたとしても、支払いができなくなってしまうと人生がガラリと変わってしまいます。住宅メーカーに勤務していた当時は、建て主の保険の内容まで細かくチェックすることは困難でした。大熊さんは自分に何かできることはないかと思い、独立を決意したそうです。
現在、大熊さんは6人に1人いると言われる“生活困窮者”の相談にも力を入れています。生活困窮者と言っても、生活保護を受けずに頑張っている人が多いため、見た目には気づかないことが多いそうです。さらに本人は仕事の掛け持ち等で多忙のため、自ら相談に訪れることは少なく“困っている人がいるから、助けて欲しい”という周囲からの依頼が多いのが現状です。大熊さんに相談して、さまざまな制度やお金のやりくりを知ることで、目の前の苦しい現実が変わるかも知れません。
#chapter3
最初の相談は保険など生活の中の一部分の相談であっても、教育資金や住宅ローン、両親の介護や依頼者の老後など、どこに優先順位を置くかによっても解決策が変わってきます。将来のための保険の積み立てはとても大切ですが、無理をして自分に合わないものにお金をかけ続けて、保険貧乏になってしまえば本末転倒です。大熊さんは現在直面している目の前の問題の解決だけでなく、見えないニーズにも目を向けて相談を進めていきます。
また、シングルマザーで子どもの将来のために保険をかけている人も多いけれど、子どもが未成年の場合は保険金を自分で請求することはできません。両親がいない場合は、親の兄弟や親族が後見人になる必要があるため、保険加入時に誰を後見人にするか決めておくことはとても重要です。けれど、それを知らずに保険金が子どもの手に渡らない悲しいケースも現実にあるそうです。
大熊さんはファイナンシャルプランナーとして、セミナーの開催にも積極的です。定期的に開催している住宅ローンのセミナーをはじめ、お金や土地の相続や贈与など終活に関するものも。また、女性向けのマネーセミナーも好評で、事務所や個室のカフェなど4 〜5人のママ友サークルなど少人数からでも対応可能です。人生のあらゆる場面で直面するお金の問題の解決の糸口を見出し、“かしこく生きる”ための術を知る素晴らしいきっかけになるはずです。
(取材年月:2019年1月)
リンクをコピーしました
Profile
それぞれの人生を応援する、マネープランニングのプロ
大熊雅貴プロ
ファイナンシャルプランナー
株式会社S・H・C 高松支社
ライフプランのお金の見直しから住宅購入計画、年金・貯蓄の相談など、県内外1,500件を超えるご相談から得たノウハウとともに“かしこく生きる”アドバイスをしてもらえます。
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
プロの執筆コラム
掲載専門家について
マイベストプロ香川に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、またはテレビせとうちが取材しています。[→審査基準]