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「見返り求めず一生懸命」が理念。大切な人の「旅立ち」を心込めてお手伝い

地域に根差し、大切な人の「旅立ち」を全力でサポートするプロ

川﨑純孝

川﨑純孝 かわさきのりたか
川﨑純孝 かわさきのりたか

#chapter1

故人と縁のある人が参列する一般会葬や親近者による家族葬・密葬など幅広くサポート

 「弊社の理念は、見返りを求めず、誠心誠意で努めること。言い換えれば、『お金ではなく愛』というか…」と照れつつも力強く語るのは、「二戸葬祭センター」の代表取締役、川﨑純孝さん。家族に寄り添った安心・信頼のサービスをモットーに、友人や近隣の人など故人と交流があった人が参列する一般会葬や、親近者で執り行う家族葬・密葬、火葬式やペット葬儀まで幅広くサポートしています。

 人は生まれた瞬間から死に向かい、誰にも平等に「最期の時」は訪れます。いつかはこの世を去る存在だからこそ、悔いのない人生を送ろうと、みんな懸命に生きていると川﨑さんは考えています。
 「お見送りする側も一心に亡くなった方の労をねぎらい、冥福を祈って仏様を仏界へ旅立たせるのが本来の姿ではないかと。故人の生前の努力に報いるためにも、全力を尽くすことが、私どもの役割だと肝に銘じています」

 宗派や各地域のしきたりにもできる限り対応しています。「中でも、故人があの世へと渡る際の供物として、49個の団子を供える枕団子が印象に残っています。『代々こんな慣習があり準備してほしい』など、ご要望があればご相談ください」

 コロナ禍以降は、休業や失業により所得が減少した世帯にも配慮し、手頃なプランを用意。病院や施設などへのお迎え、葬儀、納骨までがセットで、原則、追加料金はかかりません。僧侶らの送迎費は無料奉仕しているそうです。
 
 「大切な人を亡くして悲しみに暮れている方々のご負担を少しでも減らし、お力になることができれば幸いです」

#chapter2

「一生懸命は伝わる」。野球と人に支えられた商社で得た経験が仕事の糧に

 1967年、青森県八戸市で生まれた川﨑さん。小学生の頃から野球少年で、中学時代は左翼手でした。元プロ野球選手で、阪神の監督だった吉田義男さんの野球教室に参加した際、吉田さんから、100人ほどの参加者の中で「あなたが一番うまい」とほめられたことも。
 特待生として光星学院高校(現・八戸学院光星高等学校)へ進みますが、2年生で左翼手から捕手に替わり、二塁にうまく送球できず苦心したとか。

 「その冬の自主トレが勝負だと思い、ノートに日々の練習メニューを書き、一から体づくりをしました。春には二塁への盗塁を阻止できるようになり、二塁手、遊撃手から『球が速すぎて塁に入れない』と言われるほどになりました」

 しかし肩を痛め、卒業後は社会人チームの誘いを断り就職。数社で勤めた後、地元の商社に入社。エネルギー部門、ガス部門を経て、32歳の時にブライダル部門へ配属されました。
 「覚えることが多くて無我夢中でした。部署の方々に教えていただいたし、私のために野球仲間が結婚式を挙げてくれたこともあります。振り返ると、人に助けられてきました」と感謝する川﨑さん。失敗しても「一生懸命やってくれたからいいよ、とお客さまが声をかけてくださいました」と話します。

 「野球を通じて、今の仕事に生きる礼儀作法や自主性を学び、前職でもらった励ましは働く上で指針となっています。社長となった今、社員と当時の自分が重なる時もあります。うそなく真面目にやっていたら、まわりに必ず伝わると話しています」

川﨑純孝 かわさきのりたか

#chapter3

事業の立ち上げや立て直しに尽力。地域に根差した活動も通じて地元に貢献

 川﨑さんは、商社でブライダル部門を約10年経験した後、八戸のホテルで結婚式場の開設業務に従事。花火の打ち上げや、金魚を入れた透明な花瓶を円卓に飾るなど多くの企画を成功させ、ブライダル用品のレンタルも八戸でいち早く導入したそうです。

 2014年、誘いを受けて岩手県二戸市のホテルへ。転職した川﨑さんのもとへ毎日のように通い、「うちの会社を立て直してけろ」とスカウトしたのが、二戸葬祭センターの前社長で現会長の佐々木貞次郎さんでした。同年に常務として入社し、ブライダル部門も立ち上げました。

 新規創業や事業の再構築に尽力してきた川﨑さんが、苦境で常に心掛けてきたのは自分を信じること。「結果はすぐには出ない。プレッシャーに負けず、コツコツと実直に取り組んでいれば成果につながる」と言います。

 仕事だけでなく、地域活動にも力を入れる川﨑さん。得意の野球はもちろん、二戸出身で花巻市在住の民謡歌手、井上るみ子さんの事務局運営や、二戸芸能保存会にも携わっています。
 「保存会の催しでは私も民謡や演歌を歌います。昔、バンドでボーカルをしていたので歌うのが好きで、CDも1枚出したんですよ」と笑顔を見せます。

 「『地域に根差すには、自分を知ってもらわなきゃ』と社員に言っています。会社がいくら『これがうちの売りです』とアピールしても、結局人は人に集まるので。それに私、人と話をするときが一番楽しいんですよ。これからも人と、地域とともに生き、貢献していきたいですね」

(取材年月:2022年4月)

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専門家プロフィール

川﨑純孝

地域に根差し、大切な人の「旅立ち」を全力でサポートするプロ

川﨑純孝プロ

葬祭業

株式会社二戸葬祭センター

地域に根差し、手頃なセットプランやサービスも用意。一般葬儀や家族葬・密葬からペット葬まで全力でサポート。ブライダル部門も設けている。

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