企業情報の利活用をお手伝いするコンピューターのプロ
菅村覚
Mybestpro Interview
企業情報の利活用をお手伝いするコンピューターのプロ
菅村覚
#chapter1
「Windows、Mac、アンドロイド、iPhoneなどいろいろなOS(operating System)、パソコン、タブレット、スマホなど持ち運ぶ機械もたくさんあります。最近のシステムは、それぞれの機器に合わせて動作対応をしなくてはいけない時代です。技術的にも様々な仕組みがあります。昔は、一つのメーカーで一つの言語・仕組みで作ったものを10年20年は使えましたが、今は5年ももちません。すごいスピードで技術が変化しています」と話すのは企業などのITサービスを手掛ける盛岡市のシステムエンジニアリング代表取締役社長の菅村覚さん。
「お客様からの『こんな事が出来ないかな?』という要望を、使いやすくオリジナルのシステムに開発・提供します。お客様によって仕事のやり方が違うのですが、そこがその企業の強みなんです。そのためにお客様に応じてオーダーメイドのソフトウェアやシステムを作る必要があります。」と企業の業務や運用に合わせたシステムの開発・構築を強みとしています。
例えば、「食品製造卸向けの販売管理システム」は、EDI受注先が多く、ユーザー指定伝票が多い、多種多様な出荷形態という特徴に対応しています。そして、一つの画面から1クリックで出荷から請求までのデータ作成を可能にしました。さらに、納品形態に合わせた出荷指示ができ、ユーザーごとの指定伝票を発行できるようにシステムを構築しました。
「販売管理、伝票を発行するソフトを導入すると、初めはみんな入力が面倒だと嫌がります。しかし、入力に慣れると時間を短縮できるのです。パソコンが壊れて手書きにせざるを得ない時にソフトの便利さを痛感するのです。」
菅村さんは、常にお客様目線で開発し、さらにパソコンの進化に合わせたフォローもします。
さらに菅村さんは「こういうツールを使って営業したり、働き方改革につながれば、企業が顧客や取引先に寄り添う時間を増やせます。仕事のやり方が変わります」と自信をもって語ってくれます。ソフト導入やシステム開発は、その先にある企業のあり方まで改善できるのです。
#chapter2
「経営者、幹部役員の人たちが『必要性』を感じるのがベスト」と語る菅村さん。「ソフトウエアや新しい機器の導入は、部下の士気があがる、会社の動きが変わる」というメリットを数多く目にしてきました。「ソフトウエアを作るというと、部品や機械と同じように見れば製造業と考えられます。お客様の要望や期待をソフトウェアという形で提供する意味ではサービス業なんです」。
そういった想いから2018年 1月、「Sharperlight」(シャーパーライト)というBI=ビジネスインテリジェンス・ツールの販売を始めました。企業の情報・分析を表示するためのツールです。エクセルなどでバラバラに入力して作っているデータを、社員全員が使いやすくグラフ化し、見やすく分析できます。
「Sharperlight」はもともとオーストラリアの会社が開発し扱ってきました。同社に約30年前に在職していたオーストラリア人が開発したツールです。国内にも似たようなものはありますが、このツールを取り扱えるのは菅村さんだけです。
「良いソフトを作りたい、という考えから日本で扱いのない海外のソフトを探していました。日本で販売実績がない、条件などを精査して日本語版として本格的に販売を始めました」と菅村さんの開発意欲は、海外にまで及びます。
「一般ではあまり知られていないビジネスインテリジェンス(BI)といわれているツールですが、興味を持つ方はいます。現場の人たちは一生懸命エクセルで作ったデータを共有できていない状況から脱却できていません。ところが、このツールはエクセルという個人ファイルを、ブラウザで見える化し、社員全員で共有できるのです。」
数字でしか分析できなかったデータは、グラフ化することで、新たな情報を発見できるかもしれません。そして、売上アップにつなぐための工夫や方策が見えてくるのです。
#chapter3
これまで、企業は現場の人がレジからデータを上げ、単純に売上の変動のみ見るのが大半でした。情報分析ツールの導入は、グラフを読むと、売上だけでなく顧客数や来店者の推移を一つの画面で分析できるようになります。そして、サービス向上や業務改善につなぐことができるのです。「Sharperlight」は、「経営の視点を変えるツール」になるケースもあるのです。
「最近、ソフトの導入を検討しているだけでなく、情報処理の効率化を望んでいる人にも提案しています。そして、ツール導入が最終的にお客様のセールスや業務把握、状況判断に使えるようにプログラムします。どんなツールに仕上げるかは、お客様とのディスカッションを重視します」と菅村さんはお客様に寄り添うことを心掛けています。
菅村さんが一番大切にしているのは「お客様との会話」。コンピューターやパソコン、ソフトやツールという言葉を敬遠する人にとって、菅村さんはとても心強く、会社の味方で、コンピューターの先生です。
「企業が抱える問題点はどこの会社でも似ています。その代表例が社長と現場の人の意見が違うことです。そのギャップを埋めることが大事です。社長がしたいことは、今ある情報では足りないのです」。そこで「必要な情報を見つける手段」としてツールを紹介し、問題や課題解決に生かしてもらいます。
システムはデータを入力し、蓄え、出力することが必要です。菅村さんは、日常業務から「これ以上のこと」=「データ分析」もできることを、丁寧にサポートします。そして、導入後には見たいデータをお客様自身で扱えるようにします。
「こんなことできないかな」という素朴な悩み相談大歓迎です。「売上を向上するために何したらいいかわからない企業にこそ、使ってもらいたい。どんなことでも困っていることを聞かせてもらえれば、サポート方法を提案します」。
日々の技術進化に対応する体制も万全のシステムエンジニアリング。菅村さんは、お客様のため、企業やそこで働く人の幸せを願って開発・構築したソフトやツールを、全国へ展開していきます。
(取材年月:2019年6月)
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Profile
企業情報の利活用をお手伝いするコンピューターのプロ
菅村覚プロ
システム開発
株式会社システムエンジニアリング
仕事から発生する情報をまとめ、表やグラフでわかりやすく社内共有し、売上アップにつなぐビジネスツールを提供。日々の業務をスムーズにするとともに、データを分析し新しい情報を発見し、問題点を解決する糸口に。
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