クロス張り替えを中心に手掛ける内装リフォームのプロ
宮地隆夫
Mybestpro Interview
クロス張り替えを中心に手掛ける内装リフォームのプロ
宮地隆夫
#chapter1
生まれも育ちも金沢の新竪町。地元を愛して50年。近年は、地域の交通安全推進員として表彰も受けたTMインテリア代表の宮地隆夫さんは、クロス張り替えのプロです。
事務所に入ると、ずらりと並んだ本が印象的。「三日に一冊は読んでいました」と宮地さん。そんな知的な第一印象とは違って、名刺には昔、テレビ番組「ぴったしカン・カン」に出場したことや、プロレスラーと対談した経験が書かれており、そのギャップにすっかりハートをつかまれてしまいました。
中高の時は、“4番、サード、長島”に憧れて野球少年に。甲子園を目指して白球を追いかける毎日だったそう。高校卒業後、室内装飾会社に入社。「自宅が飲食店だったので数年ごとに改装するわけです。その時、綺麗になるのが嬉しくて」。そんな記憶から選んだ職業でした。
バブルだった当時は仕事が次々あった時代。「働くことが面白くてしょうがなかった」と宮地さん。内装の技に磨きをかけ、27歳で独立。一人前の職人となり、全国を飛び回りました。最終的な仕上がりにこだわる腕前は一目置かれる存在。「自分は完璧だと思っていましたね」という言葉通り、誰にも負けない自信があったのです。
ところが、そんな宮地さんにある出来事が起こります。33歳の時、83kgあった体重が60kgに激減。糖尿病であることが判明し、1ヵ月の入院を余儀なくされました。おかげで視力が落ち、肩も上がらなくなった宮地さん。思うような仕事ができなくなり、大きな挫折感を味わったのです。
#chapter2
しかし、「嘆いていても始まらない」。プラス思考の宮地さんは、「これからもいい仕事をしてお客さまに喜んでもらうにはどうしたらいいか」を考え続けました。そんなある日、現場で仕事をしていた職人仲間から、こう言われたのです。
「宮地、お前が仕事を取ってきてくれよ!」
そこでひらめいた宮地さん。「そうだ、職人が輝ける仕事を自分が取ってくればいいんだ」。その頃は時代も変わり、内装業界にも不況の波が。腕の良い職人であっても厳しい日当で仕事を受けなければならなくなっていました。
「自分が仕事を受ければ丸投げ中間マージンがなくなる。お客さまには安くていい仕事が提供できるし、職人には納得のいく金額でお願いできる」。つまり、宮地さんは選手から監督へ。優秀なプレイヤーを集めてチームを組んだのです。
宮地さんは、自らのこだわりを五ヵ条にまとめました。それは、①必要のない電話・訪問営業はしま宣②高額な工事はしま宣③必要の無い工事はしま宣④安いだけの工事はしま宣⑤職歴10年以内の職人はいま宣。この五つの「しま宣言」が宮地さんのポリシーです。
「必要のない電話・訪問営業はしま宣」とは、お客さまが不安になるようなアプローチはしないということ。「職歴10年以内の職人はいま宣」とは、「お客さまの一生に関わる工事を、経験不足の職人に任すことはできない」という考えの表れです。
さらに、こんなエピソードも。他社リフォームの見積もりが妥当かを尋ねる問い合わせを受けた宮地さん。調べたところ、する必要ない部分の工事が含まれ、金額が上乗せされていたのだとか。「こんなことがあってはならない」と思った宮地さんは、当たり前のこととして、「高額な工事はしま宣」「必要の無い工事はしま宣」と明記したのです。
#chapter3
宮地さんは、「しま宣言」に基づき、気軽に模様替えできる「ちょいとリフォーム」を提唱。高額な料金でなくても、クロスやフローリング、カーテンを変えるだけで部屋がガラリと変わる内装プランを提案し、お客さまから大きな反響を得ています。
「小規模なリフォームをどこに頼んだらいいのか分からず、お願いできるかどうかも心配でしたが、すべて解決しました。仕上がり、価格ともに大満足。細かい要望にも応えてくださり、空間が見違えるようになった」
「気さくで丁寧に対応していただき、見積もりも迅速だった」「ここはしなくても大丈夫だとアドバイスをいただき助かりました」「知人でクロス張り替えをしたい人がいたらぜひ紹介したい」ホームページには直筆のメッセージが数多く掲載されていますが、そういった声こそやりがいなのです。
これから宮地さんが目指しているもの。それは、「地元でクロス張り替えといえばTMインテリア」だと思ってもらえること。「『ラーメンを食べに行く』じゃなくて、『8番に行く』ってみんな言うじゃないですか。同じラーメンでも8番さんは別物なんですね。そういう存在になりたいんですよ」と笑顔で夢を語ってくれました。
(取材年月:2012年12月)
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クロス張り替えを中心に手掛ける内装リフォームのプロ
宮地隆夫プロ
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職歴10年以上の職人でチーム編成。ダイレクトに仕事を受けることで丸投げ中間マージンを省き、こだわりの仕事をリーズナブルな価格で提供。挨拶など礼儀も徹底しており、気持ち良く工事できるよう努めている。
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