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思い出や歴史が刻まれた住まいを、大切に使ってくれる人へつなぐお手伝いを

顧客の思いに寄り添い中古住宅の価値を見いだす不動産売却のプロ

北岡勇介

北岡勇介 きたおかゆうすけ
北岡勇介 きたおかゆうすけ

#chapter1

金沢市を拠点に中古住宅の売買仲介を手掛け、再生の道しるべを提示

 日本では、戦後の高度経済成長期における人口増加に対応するため、数多くの住宅が供給されました。戸建て用の宅地開発も続き、「わが家を持つなら新築」という概念が広く浸透しました。
 一方、欧米では既存の住まいの購入率が約8割に上り、メンテナンスをしながら何十年も住みつないでいくスタイルが主流となっています。

 「確かな技術を持つ職人が建てた家の価値が、20年や30年で下がるとは考えられません。人口減少が進み、空き家の増加が社会問題となっている今、中古住宅を無駄にすることなく利活用していく必要があります」

 そう呼び掛けるのは「もっともっと不動産」の代表、北岡勇介さん。金沢市を拠点に中古物件の売買仲介を手掛け、再生の道しるべを示しています。

 資金計画について専門性を備えた、ファイナンシャル・プランナーの資格も取得している北岡さん。以前から、マイホーム購入を検討している人に向け、金額の大きい新築ではなく、立地や路線価など資産価値を十分に検討した上で、リノベーションした中古住宅を紹介しています。その過程で物件不足を実感すると共に、多くの家屋が更地になっていく様子も目にしてきたそうです。

 「まだまだ住めるのにも関わらず、壊されていくのが本当に残念でした。誰も戻る予定がない実家など、空き家の維持管理に困っている方の力になるためにも、売却のお手伝いをしたいと思いました。売りたい方と買いたい方をつなぐことで双方のお役に立つことができますし、何より、家が処分される状況を回避できるのではないかと考えました」

#chapter2

中古住宅の売却サポートに力を入れ、住み替えや相続などさまざまな相談に対応

 中古住宅の売却に力を入れる北岡さんの元には、毎月20〜30件の相談が寄せられると言います。

 「親御さんが亡くなった、収入が減りローン返済が厳しい、住み替えたいなど、内容はさまざまです。また、すぐに売りたいという方もいれば、準備をしてから、という方もいます。売却に関わる諸経費や税金の目安をお伝えすることもできますので、まずは気軽にお問い合わせください」

 例えば、住み替えや、親の家を相続して3年以内に売却する際は、税金の軽減措置があります。月々の支払いに悩んでいるケースも、それぞれの状況に応じて細やかにアドバイスしています。

 「相続により家を引き継ぐ場合、その方に住む意思がなければ、手放すという選択肢が出てきますが、おそらく『どこから手を付けたらいいのか分からない』というのが本音でしょう。県外在住の方になると、なおさら大変です。当方が、プロの目線からお客さまにとって有用なプランを描き、遠方の方は現地まで足を運んでいただかなくても、責任をもって進めてまいります」と北岡さんは胸を張ります。
 
 特に築年数を経ている場合、「売れないのではないか?解体しかないのでは?」と不安を抱く人も少なくないとか。
 「リフォームすれば住めるお宅も多いですし、自由に手直しができる物件を求める方も増えています。室内に残された荷物の処分や、引き渡しまでの各種手続きなどをワンストップで担い、お客さまの負担軽減にも努めているので、ぜひお任せください」

北岡勇介 きたおかゆうすけ

#chapter3

家にまつわるそれぞれのストーリーを理解し、納得できる選択肢を提案

 「ご家族の思い出や歴史が刻まれているお住まいは、かけがえのない財産です。打ち合わせをする中で、売りに出すのを踏みとどまる方もいらっしゃって、それも意味のあるご決断として尊重しています。手放すとしても、大事にしてくれる方に受け継がれ、建物が存在し続けることは、思い入れがある持ち主にとって、とても重要なことなんです」

 売却に対し、少なからずためらいを感じている人もいるため、北岡さんは、家にまつわる個々のストーリーを理解し、心情に配慮することを心掛けています。

 「以前、店舗付き住宅の扱いについてご相談がありました。古くて、雨漏りなどの傷みも見られたため、解体という選択もありましたが、お客さまの希望は『そのまま使ってほしい』とのことでした。自ら内装などをデザインしたいという方が見つかり、現在はお店として利用されています」

 新たなあるじを迎え入れたことで「建物が私に『ありがとう』と言ってくれている気がしました」と北岡さん。

 中古物件という素材を生かすため、培ってきた知識を駆使して熟考します。
 「売却するのか、しないのか、売却ならどのような条件が良いのかを、お客さまの気持ちに寄り添いながら判断し提案する。最終的にはお客さま自身が納得できる方法を選んでもらうためのご提案をするのが、私の役割です」

 顧客の思いと共に大切に守ってきた宝物を次代へ。熱意あるサポートで、中古住宅を未来へとつなぎます。

(取材年月:2023年3月)

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北岡勇介

顧客の思いに寄り添い中古住宅の価値を見いだす不動産売却のプロ

北岡勇介プロ

宅地建物取引士

もっともっと不動産(有限会社レンテックス)

人口減少が進み、空き家問題が社会で顕著化する中、中古物件売却をサポート。売主の家に対する思いに徹底的に寄り添い理解することで、納得できる売却方法を提案し、中古住宅再生の未来を示している。

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