販売、買取、板金、塗装、整備、カスタムまで自動車全般のプロ
森本光則
Mybestpro Interview
販売、買取、板金、塗装、整備、カスタムまで自動車全般のプロ
森本光則
#chapter1
「とんでもない業界で会社をはじめたなと思いました」と語るのは、株式会社エルクライムの代表取締役の森本光則さんです。
エルクライムの創業は平成13年。SUV・4WD専門販売、スズキ車の代理販売、海外への販売、買取のほかに板金、塗装、整備、カスタムなど自動車関連全般の事業を行っています。また、自動車以外にもアウトドア、マリン、学習塾、農業まで幅広く行っていますが、もともとは小さな中古車販売店から始まりました。それが今のSUV・4WD専門店「ウィード」です。
現在は室内で幅広く空間を取りながら商品を展示されるなど、大手カーディーラーのショールームにも負けない店構えですが、創業当初は資金繰りも厳しく看板を掲げる余裕もなかったとか。
森本さんが中古車販売を始めたのは、車が好きだったからですが、業界の第一印象は芳しいものではありませんでした。当時はまだ中古車販売の経験はなく建築業出身。現場作業から現場監督、複数の現場を統括するマネージャーを経てエルクライムを始めます。建築業は横のつながりを大切にすることから、その経験を生かして他店へ挨拶まわりに行ったときのこと「この業界は普通にやっても儲からないですよ」と言われます。
「メーターの改ざんなどの話は聞いていましたが、面と向かって言われたので、とんでもない業界に入ってしまったと思いましたね。それなら逆のことをしてやろうと思いました」
#chapter2
真っ当な商品を適正な価格で売ることを誓った森本さんですが、いきなり上手くはいきません。起業して日が浅く、商品力がなかったため、どうすれば商品力を上げることができるのか考えます。そして、思いついたのが車検対応のカスタマイズ車の販売です。
「エンジン交換まではしませんが、しっかりと整備や塗装を行い、シートなど取り替えられるものは全て新品に変えることで、中古車ながら質の良い商品を提供するのが当店のスタイルです」
質の追求は価格競争だけでは厳しい時代になると見越しているからだとか。これから人口が減少すると考えられていますが、それは消費者も減るということです。また、価格競争は消費者の数があって成り立つものだと森本さんは考えます。
「そうなると社員にも、しわ寄せが来ます。機械で完結する作業のコストは下げたいですが、人が関わるコストは下げたくありません。社員の給与は毎年UPしたい。私1人なら食べていければ十分ですが、社員とその家族のことを考えるとそうはいきません。むしろエルクライムを100年続く企業にしたいと思っています」
一方で社員に販売ノルマを課すこともしていません。販売台数を気にすると接客が強引になるからだとか。また、売ることばかり考えるとしんどくなると森本さんは語ります。それよりも、どんな思いで車を作っているかを伝えることに力を入れています。
「日本一きれいな中古車を目指して、質の高い商品づくりを心がけています。値段だけを見ると他店より高いかもしれませんが、購入される方は口を揃えて安いと言われます。値段以上の価値を感じて頂けているようです」
#chapter3
良い商品を作ることを心がける森本さんですが、より強く思うようになったことがあります。エルクライムは外国人の雇用にも積極的なのですが、就労希望者の多くが日本への好感を口にするそうです。
「実際に日本人と接して生まれた感情ではなく、日本製品が与えたイメージのように思うんです。また、製品の能力以上に良い物を作る日本人の気質が愛されているのではないでしょうか。だから当社は品質を大切にしています」
森本さんのこうした考え方の背景は親の教育があります。人の役に立つことをしなさいと育てられたそうで、子どもの頃から良い学校や良い会社に行って終わりではなく、どうすれば人を喜ばせるのかを第一に考えてきました。だからエルクライムでは自動車関連の事業だけでなく、アウトドアやマリン、学習塾、農業などの事業も行っています。
「現在40代ですが50歳を機に農業をメイン事業にしようと思っています。社員の承諾も得ています。始めた当初は厳しい商売だと思いましたが、最近、農業で注目されている6次産業化は、これまで行ってきたカスタマイズ車両の販売と類似点が多く、培ったノウハウを生かせるのではないかと頑張っています」
(取材年月:2020年1月)
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販売、買取、板金、塗装、整備、カスタムまで自動車全般のプロ
森本光則プロ
株式会社エムクライム
真っ当な商品を適正な価格で販売。板金、塗装、整備、カスタムまで全て対応できるハイラックスサーフなどSUV・4WD専門の自動車販売店。
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