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社員の強みが発揮できるリーダーを育て、やる気の出る環境を整える

社員のやる気を引き出すリーダー育成、オーダーメード研修のプロ

山田裕介

山田裕介 やまだゆうすけ
山田裕介 やまだゆうすけ

#chapter1

強みを可視化する診断ツールと、エンゲージメント調査で課題を明確にして対策を打つ

 「熱意を持って動ける人材がいない」「離職率が高い」とお悩みの方々へ。「部下が強みを発揮できる環境を整えることで解決できます」と話すのは、「ストレングスアスリード」代表の山田裕介さん。人の強みを生かすリーダー育成を軸にしたユニークな企業研修を手掛けています。

 山田さんが提案するプログラムを一言でいうなら、やる気の出ない原因や個人の資質や強みを見える化し、社員自らが進んで解決に動き出す、新しい対話型の研修です。

 この研修を受けた社員達は、それまで無関心だった組織の課題を自分ゴトとして捉えはじめ、それぞれの考えをすり合わせながら組織で解決に乗り出すといった変化が現れるといいます。そこにはどんな秘訣があるのでしょう?

 まず、従業員のエンゲージメント状態を可視化するツール「スクエアホイールサーベイ」を用いて、組織の現状を把握。WEB上で40項目の質問に答えると、チームの状態をわかりやすく表すイラストが示されます。
 「組織の課題を表現したイラストを用いれば、観察し話し合う中で、新たな発見や、向かうべき方向性を探っていきやすくなります」
さらに、米国ギャラップ社が開発した、強み診断ツール「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」によって、個人の〝才能〟と〝強み〟を可視化します。

 「人はみな、自分で気付いていない才能を秘めています。リーダーが一人一人の才能を簡単に見つけられ、適材適所で配置することできれば、共通の目的に向かって生かし、成功を喜び合える好循環のある組織をつくることもできます」

#chapter2

社員の〝やる気〟を高められるリーダーが業績アップのカギ

 「〝研修で自分のことを知れて楽しかった〟で終わっては意味がありません。社員同士が継続的に対話し、相互理解を深めることで、自分の役割が明確になると、〝会社にどう貢献できるか〟を考えた主体的な行動が生まれます」。半年から1年のプログラムを受けた企業からは、「お互いの理解が進み、コミュニケーションが活性化した」「自信を持って仕事に取り組めるようになった」などの声が集まっています。

 例えばある企業では、部署の異なる6人のリーダーが山田さんの研修に参加。回を重ねるにつれ、その姿勢に変化が見られたそう。
 「最初はやらされ感がありました。しかし、〝現場の作業員が楽しく働ける環境を創る〟という目標を定めたことをきっかけに、研修外で部門を超えたミーティングが自然に行われるようになりました。やる気に火がついた瞬間を目の当たりにし、とてもうれしくなりましたね」

 このメソッドの効果は、ギャラップ社の調査によって効果が証明されているとのこと。
 「従業員の満足度が収益に直結することは、統計調査で明らかになっています。業績向上に関係するロイヤルカスタマーを生み出すのは、仕事に愛着を持って働くエンゲージメントの高い従業員。エンゲージを高めるのは、従業員の強みを引き出し、自ら考えて動く環境をつくれる質の高いリーダーの存在です」

山田裕介 やまだゆうすけ

#chapter3

イキイキと働く大人を見て、子どもたちが憧れる社会をつくりたい

 山田さんは、製薬会社で15年間、MR(医薬情報担当者)として働いた経験があります。そこでは社員同士が厳しい競争関係にあり、数字的な成果が強く評価される企業風土だったと言います。
そんな中、ある病院でチーム医療立ち上げのプロジェクトに携わったことがきっかけとなり、やる気の上がる組織づくりの大切さに気付いたそうです。
 「この病院も最初は縦割りで、部署間での協力体制が構築できていない状態でした。医療チームの立ち上げプロジェクトでは、医師と看護士、薬剤師の間に私がはいって、それぞれの役割を分担し効率的に連携できる体制を整えました。その結果、互いに時間的余裕が生まれ、お互いを尊重し、感謝の言葉が交わされるようになりました」

 山田さんはその経験から、会社勤務の傍ら、人のパフォーマンスを引き出す、心理学やコーチングを学ぶようになったそう。
 「勤務先の企業買収を機に退職を決意し、コーチングで独立起業しようと考えました。そして、これまで約700人に個人向けコーチングを行う中で、強み発見の診断ツールに出合い、広く伝えていきたいと思うようになりました」

 2023年に設立した「ストレングスアスリード」の名は、「ストレングス(強み)でアス(明日)をリードする」の意です。
 「弱みを指摘し、改善を要求するだけの職場環境では、人はやりがいを感じることができません。これが、強みを互いに生かすことを重視する環境に変わると、組織全体が希望にあふれた未来へと向かいます。そのような職場を一つでも多く創ること、さらにその先にイキイキと働く大人を見て、子どもたちが『早く大人になりたい』と思える。そんな社会を実現したいと思っています」と自身の思いを語ってくれました。

(取材年月:2024年10月)

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山田裕介

社員のやる気を引き出すリーダー育成、オーダーメード研修のプロ

山田裕介プロ

企業研修講師・ストレングスコーチ

株式会社ストレングスアスリード

リーダーが自分やメンバーの強みを見つけ、本来持っている能力を発揮させる。その結果、組織のパフォーマンスが向上し業績もあがっていく。持続的成長を遂げている企業が取り入れている、新しい対話型研修です。

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