ペットシッターのプロ
山端雅子
Mybestpro Interview
ペットシッターのプロ
山端雅子
#chapter1
ペットシッターという言葉がまだ馴染みのないものだった7年前からこのお仕事を始めたという山端さん。自宅兼事務所で始めたというお仕事も、いまでは、神戸市内に3ヶ所拠点を設けています。
「お客様がお仕事でお忙しいときのワンちゃんのお散歩や旅行の際のペットのお世話などがメインとなるので、ペットシッターという仕事はお客様との信頼関係が大前提。お預かり前の打ち合わせや、お世話の際のペットの様子の報告など、なるべく細かい事までお話するようにしています」とのこと。
リピーターも多く「先日、長年お世話させていただいていたワンちゃんが亡くなり、本当に寂しい思いをしました。スタッフとお宅にうかがい、お客様と思い出話をしているうちにお互い涙がポロポロこぼれてきて。お話しすることによって励みになれたら、と思っています」。
単にお客様の利便性だけを考えるペットシッターではなく、家族に近い存在として世話をするペットシッターを目指している山端さんならではの深い思いが伝わってきます。
#chapter2
もともと、独身時代はアパレル関係に勤めておられたという山端さん。小さい頃から動物好きだったものの、ご実家の方針で、ペットを初めて飼ったのは23歳の頃。
「兄が結婚、独立して、両親も寂しくなったのでしょう。それまでの方針を変えて犬を飼い出したんです。その後、私も結婚して専業主婦をしているときに、市の保健所のペット引取り日というものを知り、ネコを飼い始めました。ペットたちの悲しい現状に、自ら里親募集をしてあげたりするように」という山端さん。
ご主人の転勤などでしばらくは専業主婦をされていましたが、神戸に落ち着くことになり、愛玩動物飼養管理士1級を取得。動物病院やペットショップなどの面接を受けたそうです。
「当たり前なんですが、動物病院は弱っている動物が受診するところですし、ペットショップでは売れ残ってしまうペットもいるでしょう?私自身、そういうことを深く考えてしまうところがあるので、精神的にもたないのではないかと思って。そんなときに偶然、東京でペットシッターを開業している人の話を知って、コレだ!と。もともと接客業をしていた人好き、ペット好きの私には天職じゃないかと今では思っています」。
開業後3年ぐらいは一人でさまざまな地域のペットシッターをこなしていたという山端さんですが、
「時間が遅くなってもいいからあなたに来てほしい」と言われるままに神戸市内をあちこち動き回っていると、夜10時を過ぎることも。朝早いときには7時過ぎからお世話に回ることもあり、より効率的かつお客様の時間的な要望に応えるためにも、徐々にスタッフを増員し、神戸市内に3拠点を持つようになったそうです。
「もともと皆動物好きですし、スタッフにもだんだんファンがついてきて、頼もしい限りです。20代前半の女性から50代まで幅広い年齢層のスタッフがサポートしてくれています」。
#chapter3
ペットシッターには、ペットホテルなどにはない情報源があります。それはほかでもないお客様。
「ご自宅にうかがうので、どんなおもちゃがあって、ネコちゃんならどんなトイレの工夫をされているか、などがわかります。素敵なグッズや取り入れたいアイデアなどの話でお客様と盛り上がることも。ネコ好き、犬好きな者同士ですから、話はつきません。お客様とお客様の間で、役立つ情報の橋渡しができるのもペットシッターという仕事の醍醐味です」。
先日は、結婚式にペットを参列させたい、というお客様の式と披露宴にペットとともに参列し、感動のひとときを過ごしたという山端さん。参列したご親戚の若い女性から「私もそんな仕事をしたい」と憧れの視線を送られたとか。
この日は日頃から「もっとペットシッターという仕事への認知を高めていきたい」と考える山端さんにとって、記念すべき日だったに違いありません。
(2008年10月 現在)
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