IT業界40年以上の経験と国際基準の論理的手法で、DXの推進を成功に導くビジネスアーキテクト

論理的手法と豊富な経験でDX推進の成功をお約束するプロ

藤重茂

#chapter1

中堅・中小企業のための売上に直結するDX推進をサポート

　「ビジネス理論に関する深い知見と、40年以上にわたりIT業界で培った経験知をもとに、企業さまの成功につながるDX（デジタルトランスフォーメーション）推進についてコンサルティングいたします」

　こう話すのは、「KITネットワークス」代表であり、ビジネスアーキテクトの藤重茂さん。ビジネスアーキテクトは、2022年に経済産業省のIT政策実施機関であるIPA（独立行政法人情報処理推進機構）が、エンジニア、デザイナーなどDX推進に必要な五つの人材のうちの一つとして定義。進行役として注目されています。

　「DX推進はビジネスを変革し、企業が成長し続けるための重要な要素ですが、失敗に終わるケースも少なくありません」と藤重さん。その原因の多くは、システムのユーザーである企業と開発会社との間で、目指すべきゴールが共有されていないことと指摘します。

　「ITの世界では、上流と下流という言葉がよく用いられます。上流はニーズや要件を洗い出し、方向性を決める工程で、下流は設計・実装作業です。さらに、DX推進の成功には『超上流』という視点が必要です。つまり、こういうビジネスをやっているから、こんなシステムが欲しいとお客さまは言っているんだなと理解することです」

　藤重さんは、ユーザー企業がDX推進によって実現したいことを咀嚼（そしゃく）し、開発側の言葉に置き換えて伝えることで、よどみない流れを生み出すと言います。
　「どんなプロジェクトにもこの役割を部分的に担っている人々がいます。しかし、その手法は個人の経験に依存しており、統合されたアウトプットを提供できていません」

#chapter2

プロジェクトのマネジメント方法を構築し、ビジネスアナリシスの資格も取得

　藤重さんは、IT会社のコンサル部門や大手機械メーカーのIT子会社などに勤務。一貫してIT業界に従事してきました。
　「多くのシステム開発に従事する中、プロジェクトで繰り返される失敗を減らしたいとの思いから、プロジェクトマネジメントを追究するため2002年に起業しました」

　独立後は、企画から計画立案、実施までのプロセスを調整・管理するプロジェクトマネージャーの仕事に注力。国際標準であるPMBOK®（ピンボック）という知識ガイドを基にPMサービスを展開しました。

　その後、カナダを拠点に世界各国に支部を持ち、国際的かつ中立的立場でビジネスアナリシスの啓発を行う団体「IIBA®」が、ビジネスの変革をマネジメントするための知識ガイドである「BABOK®（バボック）」に出会います。

　「ビジネス課題を客観的な視点で分析し、根拠をもって解決策を提供するという考え方が、私が目指すマネジメントと合致していること、組織を変革していくための道筋を体系化していることに感銘を受け、同団体の研究会に参加するようになりました」

　藤重さんは、同団体が認定するビジネスアナリシスの上級実務者資格「CBAP®（シーバップ）」を取得。日本支部の理事も務めています。

　「現在はDXを推進するための重要な知識として、ビジネスアーキテクチャーとビジネスアナリシス双方で学びを深め、お客様にサービスを提供しています」

#chapter3

DX推進は自社のビジネスを見つめ直し、将来像を関係者と共有することから始まる

　「経営者、中間管理職、現場で働いている人、それぞれ職責やタスクが異なります。立場に応じた伝え方をすることが重要で、実践を積まないとできないことだと思います」と藤重さん。経験と国際標準の論理的な手法を兼ね備え、通販会社や金融機関、地方自治体など、幅広い業種でDX推進に携わってきました。

　「自治体のケースでは、DX推進室を設置したものの、具体的な取組の手法がよく分からないという相談を受けました。そこで業務の棚卸しを行い、『事務』の仕組みを見える化することで、業務課題を明確にし理解するお手伝いをしました。このように現実と理想とする将来像のギャップを埋めることがDX推進だと私は考えています」

　経営者や従業員にDX推進の意義を伝える研修や、社内体制の構築、実行するDX人材の育成など、藤重さんのサポートは多岐にわたります。

　「実は、企業の当事者が自社事業の成り立ちや流れが分かっていないことも多いんです。自分の業務は認識しているけれど、他の業務とどうつながっているかは把握できていないとか。DX推進に伴うさまざまな工程は、自社のビジネスについて経営者や従業員に理解を促し、目指す方向について共有する機会にもなっているのではないでしょうか」

　「KITネットワークス」のKは関西の意味で、ITネットワークスは、ITによって結ばれた仲間たちとの輪を意味しているそう。
　「人と人とのつながりを大切にしながら、自分が身に付けたスキルを関西の企業のために役立てたいですね」

（取材年月：2024年4月）

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藤重茂プロ

ビジネスアーキテクト／ビジネスアナリスト

KITネットワークス株式会社

ビジネスアーキテクチャーとビジネスアナリシスの知識と経験で、企業の目指す姿を明らかにし、その実現を支援することで、DX推進を成功に導きます。また、そのためのDX人材の育成をサポートします。

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