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やすらぎに満ちた納得のいく葬儀のために誠心誠意お手伝い

人生最期の儀式を感謝の気持ちで寄り添いサポートするプロ

森本幸弘

人生最期の儀式を感謝の気持ちで寄り添いサポートするプロ 森本幸弘さん
森本幸弘さん勉強会風景

#chapter1

「親族の1人として故人に向き合う」心に寄り添うために大切なこと

「大切な家族を亡くした時、突然のことで気持ちの整理がつかないまま、明確な費用もわからないまま流れ作業のように葬儀を終えられてしまう方もいらっしゃいます。私たちは、人生最期のセレモニーを故人もご家族も心から納得できるものにできるようお手伝いさせて頂くことが最大の使命だと考えています」そう話すのは兵庫県加東市で葬祭業を営む、株式会社けやきの代表取締役 森本幸弘さん。同社は家族葬を中心に、一般の葬儀から火葬のみの直葬、福祉葬まで幅広い要望に対応しています。

 けやきのスタッフ一同が最も大切にしていることは「故人と出会った瞬間に“自分も親族の一人”であると思うこと」だと言います。「みなさまにとって大切な方のお葬儀は一度きりですが、私たちは毎日のように業務として携わります。ですから、どうしても慣れが出てしまいます。仕事の一環として接するのではなく、親族の一人として関わらせて頂けば、きっと対応も心がけもかわってくるはずです」

 どれだけ忙しい日でも葬儀が終了した後には毎回必ずスタッフミーティングを実施し、立ち位置、足の向きの一歩一歩まで細かく指導し、常に家族や親族に寄り添うための姿勢には一切の妥協はありません。マニュアル通りのセレモニーではなく、一人一人の環境や背景までを考慮しながら距離感を大切にすることも徹底していると言います。

「例えば、ご高齢で大往生を遂げられた故人のお葬儀の場合、お祝いに近い雰囲気になることも多く、その場合は私たちスタッフも少し近い距離感でお手伝いさせていただくことがあります。しかし、逆にお若くして亡くなられた方の場合は、あまり近くまで入り込まずにそっと見守ろう、とその状況に応じて判断することを大切にしています」

#chapter2

命の価値は平等。どんな人生であっても同じ気持ちで見送りたい

 一昔前までは家族や親戚だけでなく、友人知人や近所・職場の人など幅広い人が参列する一般葬が主流でしたが、時代の流れと共に葬儀の大半が家族葬になってきたと言います。「お葬儀自体が対外的に執り行うものから、自分たち家族だけが納得いくような形で行う形が主流になりつつあるんです」と森本さん。

 同社は生活保護受給者など各自治体からの扶助費で行う福祉葬も行っています。「困った時にはけやきがある。そう思って頂けるように、どんな時でも受け皿であり続けたい」と森本さんは力を込めます。森本さんがそのような思いに至った背景には自身の生い立ちが関係していると言います。

「実は私自身、母子家庭で生活保護を受けて育ててもらったんです。その環境の中で自分のできる最大限のことを考えながら、中学入学と同時に新聞配達を始めまして、高校卒業まで、ウェイターや製造業、スーパーの精肉店など様々な職種もアルバイトで経験させていただきました。大学は奨学金で授業料を賄い、生活費はすべてアルバイトでやってきました。おかげでたくましく生きていく術を身に付けさせていただきましたね。その制度がなければ今の私はないので、恩返ししたいという強い思いがあります。福祉葬は扶助金額が決まっているのでできることに限りはありますが、その範囲内で最大限の想いを表現したいと思います」

 身寄りがない故人を見送るときは、どれだけ忙しくても必ず故人を偲んで焼香に向かうという森本さん。どんな人生を送っていても人の命の重みは平等である、その思いを大切に毎日一人一人と向き合っています。

森本幸弘さんセミナー風景

#chapter3

ライフステージの最期を飾るセレモニーだからこそ納得して見送って欲しい

 森本さんは、葬儀内容の決め方や終活の全般的な流れなどについて学べるセミナーの開催にも力を入れています。「みなさん大事なこととはわかっていても、具体的に何をすればよいのかわからない、という方が大半だと思います。葬儀の流れや費用面だけでなく、相続問題や遺品整理の仕方など事前にほんの少しでも知識を持って頂いていれば、いざというときの安心感につながると思います」

 15年前は少なかった葬儀に関する事前相談ですが、時代の流れとともに今では同社で葬儀を行った方の半数以上が事前相談に来られた方だと言います。「少しの知識を持っていることで、将来の安心につながり心に余裕も生まれるはずです」と森本さんは呼びかけます。

 今後は、よりたくさんの人に葬儀についての知識を広める活動に力を入れていきたいと話す森本さん。「人生にはいくつものライフステージがあります。『死』を迎えて行う葬儀は人生最期のセレモニーなのです。卒業式はこの服を着ていこうかな、と考えるのと同じようにこの写真を使ってこの音楽をかけて・・・と元気なうちから考えていくというのも悪くないのではないでしょうか」と穏やかに微笑みます。

 大切な人を納得して見送るために、いざというときの安心感のために、ほんの少し葬儀について知ってみませんか?

(取材年月:2019年9月)

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森本幸弘

人生最期の儀式を感謝の気持ちで寄り添いサポートするプロ

森本幸弘プロ

葬祭業

株式会社けやき

家族葬を中心に、一般の葬儀から直葬・福祉葬まで、葬儀という人生最期の儀式を、故人さまへの感謝の気持ちを持って、ご家族が優しい気持ちで送ることができるようお手伝い致します。

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