未経験者が自立するまで伴走する物販コンサルティングのプロ宮﨑春輝

未経験者が自立するまで伴走する物販コンサルティングのプロ

宮﨑春輝

未経験でも半年程度あれば物販で生活できるレベルになるまで伴走支援

　泥よけウエイトやナンバー枠、安全窓などトラック用をはじめ、マフラーやバッテリーカバーといった車やバイクのカスタムパーツをオンラインで展開している宮﨑春輝さん。顧客のリクエストを受け、見積もり、決済、製作、発送と販売フローを構築した経験を生かし、自分と同じように物販を始めたい人に向けたコンサルティングサービスに力を入れています。

　毎週1回、1時間30分～2時間程度のセミナーを開催。参加者一人一人に現在の課題を話してもらい、個々に合った解決策を提示していきます。

　「会社に籍を置きながら副業で収入を増やしたい方、家計を助けたい主婦の方、物販を生業としたいフリーランスの方まで参加者はさまざまです。私がやっているカーパーツだけでなく、アパレルやアクセサリー、筆文字など、受講生がやりたい内容も十人十色。自分が好きなもので商売ができるよう、皆さんの挑戦を後押しします」

　宮崎さんは、商品の構想の仕方、ターゲットの絞り方、製造委託の方法、価格の決め方を教示。SNSを使った宣伝では、商品タイトルや説明文の書き方まで丁寧にレクチャー。プロモーションの道筋を手ほどきし、未経験であっても半年程あれば物販で生活していけるレベルになるまで寄り添っています。

　「正直に言って、私の指導は厳しいかもしれません。毎回宿題も出しますが、お客さまを獲得し、しっかり利益を上げていくために欠かせない要素をお伝えし、独り立ちできるよう導きます。物販は楽に稼げると勘違いする人がいますが、商品を認知させ、購入につなげるには地道な努力が必要なのです」

コロナ禍で勤務先の生産ラインがストップしたのを機に物販の副業に乗り出す

　姫路市で生まれた宮﨑さん。高校卒業後、ステンレス加工を手掛ける企業に就職し、工場で加工業務に従事します。物販を始めたのは2020年のこと。きっかけはコロナ禍でした。

　「生産ラインが完全にストップし、スタッフ全員で毎日敷地の草むしりをしていました。しまいにはむしる草もなくなるほどで、このままだと会社が倒産するかもしれないと強い危機感を抱いたのです」

　当時、1歳と2歳の小さな子どもを育てていた宮﨑さん。失業のリスクを打開するために、トラックや自動車向けのパーツを受注製作する副業をスタートします。

　「デザインは自分で考え、製造は外部に委託。完成した製品はECサイトを通じて販売しました。予想以上に売れ行きがよく、サラリーマンの月収をすぐに超えたのです」

　当初はあくまで家族を養う一助であり、物販のノウハウを誰かに教えるつもりはなかったそうですが、心境が変化したのは2024年の冬。地元の親友が事故に遭い、片足を切断する大けが負ったことが転機になりました。

　「ふさぎ込んでしまった彼を見て、何とか力になれないかと考えました。私がしている副業であれば彼でもやっていけるし、収入も確保できると考えたのです」

　以前にも、工場の後輩からも物販の指導を頼まれるようになっていた宮﨑さんは、空き時間を見つけては自らの知識を惜しみなく伝授。「後輩たちも続々と成果を残すようになり、私より先に独立した人が何人もいるくらいです」と笑顔を見せます。

月収100万円超の人を100人育てることが目標。海外への販路拡大も構想

　宮﨑さんは長年勤めた会社を辞めずに兼業していましたが、二足のわらじを続けた理由は「会社とそこで働く人たちも好きだったから」。ただ、経営者が家族の病気を理由に会社を売却したことで独立を考えるようになり、2025年3月に退社を決意。物販とコンサルを本業にしました。

　顧客の要望に応えて名前やロゴ、好みの模様を施し、オリジナル品を作り出す際のやりがいは、収入よりも自分の製品にファンが生まれることだと言います。「お客さまの声を直接聞けますし、よい製品ができれば『ドライバーとしてモチベーションが上がる』などと喜んでもらえます。日々の業務を“やらされている”と感じ、淡々とこなす作業になっている人も少なくないと思いますが、毎日、何時間も費やしますから、楽しまなければもったいない。受講生には主体性と情熱を持って仕事に向き合ってほしいと願っています」

　月収100万円を超える人を100人育てることを目標に掲げ、それぞれが思い描くビジネスを成功に導くために培った知見を共有。多様なアイテムを打ち出していけるよう、新たなチャレンジにも意欲的で、アパレル関連の製品を開発して海外へ輸出することを構想しています。
　
　「日本だけでなく海外へ売れるようになれば、ビジネスチャンスは一気に広がります。販路を拡大するにあたって現地のニーズを読み取り、求められる品を届けるマーケティングにも取り組みます。独自の価値を創出するため、新しくブランドを作るのも一案ですね」

（取材年月：2025年5月）

実践を通じて培ったノウハウを生かし、物販ビジネスについてコンサルティング

未経験でも半年程度あれば物販で生活できるレベルになるまで伴走支援

コロナ禍で勤務先の生産ラインがストップしたのを機に物販の副業に乗り出す

月収100万円超の人を100人育てることが目標。海外への販路拡大も構想

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