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遺言書や財産目録、遺産分割協議書の作成など相続業務を幅広くサポート

遺言書作成、相続手続き、在留資格、帰化申請等に対応するプロ

合田勝志

合田勝志 ごうだかつし

#chapter1

財産や相続人の調査、資料収集を担い、任意後見制度についてもアドバイス

 神戸市中央区に拠点を置く「行政書士合田勝志事務所」の代表・合田勝志さんは、相続関連を中心にサービスを提供。財産や相続人の調査、財産目録や遺産分割協議書の作成、戸籍謄本など各種資料の収集や申請書類の記入もサポートしています。

 「当方では、生前対策として有効な遺言書の作成もお手伝いしています。せっかく築いた不動産やお金が争いの火種にならないよう、誰に何を継承させるかといったご自身の意思に法的効力を持たせることが重要です。不備なく仕上げるためにも、私たちプロがお役に立てます」

 特に「親の希望通りにきょうだいで財産を分けるにはどうすればいいか」という子世代からの問い合わせが多いとか。要望を実現するため、合田さんは公正証書遺言により確実性を担保します。

 「法務省管轄の機関である公証役場で作成するもので、原本を保管してもらえるので紛失や偽造の心配がありません。遺言書には自由にメッセージを書ける欄もあり、配偶者や子どもに感謝の言葉を記すこともできます」

 相続人が海外在住の場合も現地の領事館などを通じてコンタクトを試みるとのこと。さらに、判断能力の低下に備え、健康なうちに財産管理を任せる人を決めておく「任意後見制度」の活用についてもアドバイスしています。

 「他に『貸したお金が返ってこない』『契約内容と事実が異なっているので損害賠償を求めたい』といったトラブル案件も受けています。裁判に発展することがないよう相手方に請求額などの内容証明郵便を送り、交渉が困難な場合は弁護士を紹介します」

#chapter2

学生時代から築いた法律関係のキャリアを生かし行政書士に。農地転用にも対応

 どのような業界でも事業を営む上では法律が関係してくることから、合田さんは大学で法学を専攻。卒業後は、高速道路や自動車専用道路の新設、維持、修繕などを手掛ける会社に入社します。

 「新卒から定年退職まで40年以上にわたり勤務しました。道路法の執行を含む用地取得をはじめ、経理や会計、資金管理、人事労務といった多様な仕事に従事しました。常に高いモチベーションで職務に臨み、中でもやりがいを感じたのは資金確保のプロジェクトです」

 道路工事には巨額の費用がかかるため、合田さんは債券を発行して市場から資金を集めることに。年間換算で数千億円を動かす必要があり、任務を遂行する責任感や重圧を乗り越えた後の達成感は今まで得たことのない感覚で、貴重な経験だったと振り返ります。

 「現在、同期のほとんどは定年後の人生を謳歌しているようです。でも私は、学生時代から築いてきた法律関連のキャリアを社会に還元したくて行政書士になりました。道路法の知識を武器に企業顧問として活躍する道も選べましたが、地域の皆さまが抱えている困り事に向き合い、手を差し伸べていくことで貢献していきたいと思いました」

 日本で高齢化が加速する中、個人から寄せられる声のほぼ全てが相続に関すること。財産が絡むため時に複雑化することもあります。
 「問題の本質を捉え、他士業と協力して解決へと導きます。駐車場や賃貸アパートへの転用など利活用の規制が厳しい農地についてもお任せください」と語ります。

#chapter3

外国人の在留申請もサポートし、外国人材や相続に関するセミナーにも注力

 合田さんは今後、外国人の就労ビザ取得や、在留期間の更新許可申請に関する業務にも力を入れたいと話します。

 「国内における労働人口の減少や事業のグローバル化に伴い、来日者は増加傾向にあります。日本での活動を後押しできるよう、申請取り次ぎの研修を受け、ご本人さまに代わって出入国在留管理庁に出向き、手続きを代行していきたいと考えています」

 港町として古くから海外との交流が盛んな神戸だけに、現在も世界各国の人々がビジネスチャンスを求めて来日しているとのこと。さまざまな背景を持つ人たちと夢を語り合うことも楽しみの一つです。

 「『どんな街から来たのか』『日本で何を成し遂げたいのか』『日々の暮らしで苦労していることは無いか』など、英語力を磨いて密なコミュニケーションを取りたいですね。規模は小さいながらも、異国で生活する上での不安や悩みに親身に寄り添う姿勢で神戸エリア有数の事務所になりたいです」

 また、事業者らに向けて「外国人を雇用する際の注意点」「海外との日常生活の違い」などのテーマでセミナーを開催予定とか。相続分野でも「遺言書の書き方」「もめないための事前対策」といった講話を企画中で、ホームページで告知するのでこまめに確認してほしいと呼び掛けます。

 「外国人の支援も相続も、お客さまを増やすよりも『人助けをしたい』との思いが前提にあります。他の専門家とのネットワークも生かして柔軟に対応しますので、どんなことでもご相談ください」

(取材年月:2024年3月)

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行政書士

行政書士合田勝志事務所

相続発生時の負担となる申請書類の収集や記入をサポート。さらに生前対策として有効な遺言書の作成を支援し、公証人とも協力して法的効力を持たせる。損賠賠償時などに必要な内容証明についても相談可能。

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