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英検合格を通して子どもたちの意欲や可能性を引き出す先生を育成

子どもの心も育てる英語教育メソッドを教えるプロ

バックノー文

バックノー文 ばっくのうあや

#chapter1

発達に特性がある子にも分かりやすい、色を使った英語教育メソッドを提供

 「勉強が得意な子もそうでない子も、全員で英検合格を目指すメソッドで、達成感や一体感を味わいましょう」と語るのは、バックノー文さん。

 自身の英会話教室で行っていたレッスンを元に、色を使って楽しく前向きに学ぶ「coLorで英語」という指導方法を開発。英語教室の講師や開講の準備をしている人に提供しています。

 「5級、4級、3級の講習を用意しており、これだけは知っておいてほしい要点に絞っているため、いずれも2時間程度。どのように授業を進めるのかという実践については、きめ細やかにフォローします。レッスンの様子を撮影してもらい、ご自身の良さを生かした教え法をフィードバックします」

 語学力を養いたい親にとって、子ども向けのクラスは時に遊びだけのようにも見え、不安になりがちだとか。
 「英検合格と目標を決めることで親御さんも安心なさいます。目に見える結果を得ることで、子どもたちも意欲的に取り組むようになりますよ」

 メソッドは発達に特性がある子にも分かりやすいのが特長。人の脳が情報を整理・認識する際、全体を捉える同時処理と、一つずつ順序だてる継次処理があり、発達障害の子はどちらかに偏っていることが多いそうです。

 「どちらのタイプにも伝わりやすい内容に仕上げました。定型発達の子からも、分かりやすいという声が上がっています。2022年の文部科学省の調査では、発達障害の可能性がある子が8.8%いるというデータがあります。英語を教えるにあたっても、お子さんそれぞれの個性に対応していくことが求められるでしょう」

#chapter2

25年間の教師経験をもとに、子どもたちの「分かった!」を引き出す

 バックノーさんは、西宮高校の音楽科を経て、子どもが好きだったことから広島大学教育学部に進学。卒業後は、小中高で計25年間、音楽教師として教壇に立つ傍ら、カナダ出身の夫との会話を通して、生きた英語を吸収しました。

 「夫が勤務していたインターナショナルスクールを退職し、近所の公民館でわが子の友達に英語を教えるようになりました。宣伝をしないにもかかわらず、口コミで生徒が増え、教室を開設しました」

 バックノーさんも、決まりごとが多い学校教育に息苦しさを感じていたとことから教職を辞し、教室の運営に携わるようになりました。

 「生徒と接する中で、ネイティブの先生のまねをすると発音は良くなるけれど、文法などで頭打ちをしているのが見て取れました。常に英語を話す環境であれば自然と身につくものが、週に2回程度のレッスンでは定着させるのは難しく、第二言語として習得するためには英語のルールを理解することが必要だと気づきました」

 長年の教職経験も踏まえ、子どもたちが「分かった!」と自分の中に落とし込めるよう学習を工夫したところ、子どもたちの英語力がぐんと上がり、ほぼ全員が英検に合格できたと言います。

 「発達に凸凹がある子も多く通っていて、いつの間にか多様な人たちが集うインクルーシブな場になっていました。元教師としても、誰も取りこぼすことなく、英語に自信を持てるようにしてあげたいという気持ちが高まり、『coLorで英語』を編み出しました」

#chapter3

放課後等デイサービスの運営と不登校・発達障害の子どもたちの留学支援にも注力

 バックノーさんは、どんな子にも「自分はこれならできる」と思えるものを見つけてほしい、教員時代から気がかりだった不登校の子どもたちにも手を差し伸べたいと、2023年に児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所を西宮市で立ち上げました。

 元幼稚園教諭や保育士、運動療育の専門家、アーティストなど、多彩な人材がバックノーさんのもとに集結。裁縫や料理、アート作品の創作、楽器演奏など、いろいろな体験を通して子どもたちの「得意」や「好き」を育み、心と体の成長を応援します。

 「私たちならではの強みとして、英語を使いながら行う体操のプログラムも設けています。どんな子にも、英語と触れ合う機会を持たせたいんです。小学生レベルのフレーズなら、こう聞かれたらこう答えると、ある程度型が決まっています。会話のパターンを覚えることで、コミュニケーションの助けとなるのではと考えています」

 現在、英会話教室は理念に共感してくれた後継者に譲り、デイサービス事業と英語講師の養成講座に注力しているバックノーさん。英語で多くの人とつながれる喜びを伝え、子どもたちの世界を広げていく先生や教室が、各地に増えたらと願います。

 「新たなチャレンジとして、不登校や発達障害の子どもたちの留学サポートに力を入れていくつもりです。カナダに渡り、障害に理解があるホストファミリーや学校のリサーチも視野に入れています。子どもたちの可能性を引き出し、未来を切り開くお手伝いをしていきたいですね」

(取材年月:2024年4月)

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バックノー文

子どもの心も育てる英語教育メソッドを教えるプロ

バックノー文プロ

英語講師

 

カナダ出身の夫と運営していた英語教室をもとに、英検合格を目指すメソッド「coLorで英語」を提供。25年間の教師生活で得た知見をもとに、それぞれの先生のいいところを生かしたレッスン方法を教えます。

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