投資の知識を身に付け、いくつになっても夢を持てる人生を（2/3）

投資家としての経験も強みに、資産運用のリテラシー向上を目指す

　宮崎さんは、生命保険会社で7年間勤務して独立し、外資系保険会社でも実践を重ねました。保険商品を通じてライフプランを提案してきた実績をもとに、2004年に会社を設立。投資信託や不動産投資などをテーマにしたマネーセミナー「大人のためのお金の教室」のほか、個別相談や富裕層向けの資産運用コーチングなどを展開しています。

　投資家としての顔も持つ宮崎さんが、株式投資を始めたのは27歳のとき。
　「給与以外でも収入を増やそうと、株式投資から始め、不動産投資やドル運用など一通り経験してきました。運用で稼げたときは楽しく、失敗から気付きもある。生きていく上で必要なマインドづくりにもつながると実感し、資産運用の正しい知識を届けたいと講師活動に力を注ぐようになりました」

　2022年度から高校家庭科で金融教育が始まるなど、国をあげて金融リテラシーを高める動きも追い風に。
　「インフレが懸念されるこれからの時代は、銀行などにお金を預けたまま何もしないことがリスクになり得ます。資産運用は、『やったほうがいい』から、『やらなければいけない』に変わりつつあります」

　リテラシー向上の視点からは、プロに運用を任せる投資信託などの〝間接投資〟よりも、株など〝直接投資〟を経験することが効果的と話します。
　「株では、銘柄選びも売買タイミングも、決めるのは自分です。身をもって運用することで、自然と知識や判断力が深まります」。株を始めたばかりの人も「経済ニュースに敏感になった」など、意識の変化が生まれるとか。

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