PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

遺言書の作成や相続に関する問題を親身にサポート

遺言書作成と相続手続きに関する問題解決のプロ

渋谷靖彦

行政書士 渋谷靖彦氏(自宅事務所前で)
相談会でインタビューを受ける渋谷氏

#chapter1

遺言書を作っておくべきケースとは・・・

 遺言書という言葉を聞くと、「お金持ちや地位の高い人が作るもの」というイメージがあり、「自分には関係ない」と思われる方が多いのではないでしょうか。「でも、それは大きな誤解です。資産の多い少ないにかかわらず、遺言書を作っておくべきケースはたくさんあります」。こう話すのは、遺言書作成と相続手続き支援を専門とする行政書士の渋谷靖彦さん。開業以来、相続に関するさまざまな問題にも対応してきましたが、その多くは遺言書がなかったために起きたものだといいます。

 具体例を尋ねると「遺言書が必要なケースの一つは、お子さんのいないご夫婦です」と渋谷さん。ご主人が先に亡くなり、生前に家や預金はすべて奥さんに残したいと考えていたとしても、遺言書がなければ達成できないこともあるそうです。なぜなら法定相続人にご主人の兄弟姉妹、さらに甥(おい)や姪(めい)も含まれるため。その相続人たちに権利を主張されたら家を売らなければならない場合もあるとか。「また、再婚などで親族関係が複雑になっている方、家族の状況に応じて財産を相続させたい方、お嫁さんやお孫さんなどに財産を譲りたい場合も遺言書の作成が必須です」。

 渋谷さんは遺言書の作成はもとより、当事者が10人を超えるような複雑な相続問題まで多数の案件を処理してきたスペシャリスト。金融機関とのやりとりにも精通しています。業務エリアは札幌を中心に江別、北広島、恵庭、千歳といった道央圏、さらに小樽や岩見沢などからの依頼にも対応。特殊な案件には、他の専門家をはじめ不動産会社や高齢者福祉施設、運送業や遺品整理業などの事業者とも連携して問題解決に取り組んでいます。

#chapter2

高齢者と家族を支えることを自分の使命として

 許認可申請書類の作成をはじめ幅広い分野に及ぶ行政書士の仕事。その中から、なぜ渋谷さんは遺言や相続を専門にしたのでしょうか。「きっかけとなったのは、私の祖父母が相次いで亡くなった際の経験でした。祖父母は札幌住まい、私たち親族は関東だったこともあって、相談できる人も見つからず、さまざまな手続きに皆がとても苦労しました」。その後、渋谷さんは心に決めていたという札幌への移住を実現し、行政書士に。かつての経験から「高齢者の方と、そのご家族様が安心して生活できるように支えることが自分の使命」と考え、遺言・相続専門と掲げた事務所を開きました。

 また、現在は成年後見制度利用支援専門とも掲げています。成年後見とは、認知症などによって判断能力が低下した方に代わって財産管理などを行う制度。北海道の場合、子どもたちが道外在住で物理的に後見人になれないケースも多いことから、制度の利用サポートに力を入れています。「私のモットーは、お客様の話をよく聞き、粘り強く業務に取り組むことです」と渋谷さん。難しいケースにも、まさに親身になって対応しています。温厚篤実な渋谷さんに話を聞いてもらった時点で、相談者の方はきっと大きな安心感を覚えることでしょう。

エンディングノートを手にした渋谷氏(自宅事務所の面談スペースで)

#chapter3

遺言や相続の正しい知識を広めるための活動も

 渋谷さんは仕事の傍ら、遺言や相続の正しい知識を広めるための活動にも取り組んでいます。それは誤解や対処の遅れから問題が複雑になってしまったケースがあまりにも多いため。「相談の8割くらいが既に遅いケースですね。対処が遅れれば遅れるほど選択肢が減り、人間関係の悪化にもつながってしまいます」と残念そう。そんなケースを1件でも減らすべく、企業や高齢者福祉施設とタイアップして無料相談会を開催。セミナーなどの講師も引き受け、主催者の希望するテーマに沿ってレクチャーしています。

 自費で製作・配布している印刷物も渋谷さんの熱意を物語ります。まず作ったのが「遺言書作成・相続手続ガイドブック」。文字を大きめにして、なるべく専門用語を使わずに自らまとめた労作で、手にした方からは「わかりやすい」と好評だとか。さらに昨年中には、チームを組んでいる同業者2人と協力して「エンディングノート」も完成させました。これは人生の最期に際しての希望や自分の情報を4章にわたって記入できるように編集したもので、「自分を見詰め直すきっかけ、遺言や相続のことを考える入り口として使っていただければ」と渋谷さん。

 無料電話相談は随時受けているので、気になることがある方は気軽にお電話を。渋谷さんは「ちょっと話を聞きたいと思われたときが相談のベストタイミングだと思います」とアピールします。

(取材年月:2013年1月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

渋谷靖彦

遺言書作成と相続手続きに関する問題解決のプロ

渋谷靖彦プロ

行政書士

行政書士シブタニ事務所

遺言書作成と相続手続き支援を専門とする行政書士。難しい案件の処理実績も多く、金融機関とのやりとりにも精通。近年は成年後見人としての仕事も多く、セミナーなどの講師を務めて制度の利用支援にも尽力している。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ北海道に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または北海道テレビ放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO