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企業法務と刑事事件を柱に、依頼人のためスピード重視を貫く

企業法務と刑事事件を得意とする法律のプロ

佐々木幸駿

佐々木幸駿 ささきこうしゅん
佐々木幸駿 ささきこうしゅん

#chapter1

契約書のリーガルチェックなど、中小企業の予防法務に注力

 JR札幌駅前に「佐々木法律事務所」を構え、企業法務と刑事事件を二本柱に弁護士として活動しているのは、同事務所の代表・佐々木幸駿さんです。

 企業法務の顧問先は、建設や不動産、人材派遣、飲食など業種は多岐にわたり、北海道から東北、東京まで、紹介によりその範囲を拡大。「新しい取引を進めるにあたって、契約書に不備はないか見てほしい」「未払いの残業代を請求されたが対処法は?」など、企業から寄せられる要望や悩みに応えています。

 「重点を置いているのは、予防法務です。紛争が起きてからではなく、日常的に法律の専門家とコミュニケーションをとれる体制を整えておくことが、リスクヘッジにつながります。ささいなことも早めに相談してもらうことで、トラブルのもとになる火種を取り除いたり、そもそも火種が生じないよう目を配ったりすることができます」

 例えば契約書のリーガルチェックでは、法令に適合しているかはもちろん、後々起こり得る問題を踏まえて内容を精査していきます。
「相手方が提示する契約書は、相手に有利な内容で構成されているケースもあります。取引の背景など企業ごとに実情を考慮しながら、自社に必要な条項を追加するなど改善案をアドバイスします」

 佐々木さんの強みはレスポンスの速さ。「すぐに対応してくれて助かった」と声をかけられることもあるとか。「顧問先の多くは中小企業で、日々取り巻く状況が変化します。少しでも初動が遅れると、事業に重大な影響を及ぼす恐れもあるので、ビジネスチャンスを逃さないようサポートします」

#chapter2

100件以上にのぼる示談交渉の豊富な経験が強み

 佐々木さんは刑事事件も得意とします。被害者側、加害者側どちらも携わり、痴漢、盗撮などの性犯罪や窃盗罪を数多く手がけています。不起訴や執行猶予の可能性を高める示談交渉では、これまで100件以上を担当しました。

 「刑事事件も時間との勝負です。逮捕されてから48時間以内に警察から検察に送致、検察は24時間以内に勾留請求か釈放かを決定するため、この間に迅速に動けるかがその後を左右します。また被害者の精神的負担を軽減するためにも、できるだけ早く謝罪の意を伝え、解決の道筋を示すことが求められます」

 交渉で大切にするのは、誠実に相手側の話を聞くこと。「最初は話し合いに応じたくないと拒否されることもありますが、何度もお願いに出向きます。相手の意向をきちんと受け止め、最終的にお互いが納得できるよう導きます」。現在の業務で生きているフットワークの軽さと粘り強さは、小・中・高校と続けた野球で鍛えられたとか。

 「法学部に進み、あるテレビドラマをきっかけに検察官に憧れました。でも大学で勉強をするうちに、本当に困っている人の親身になり、力になれる点に魅力を感じ、弁護士になることにしました」

 札幌市の総合法律事務所で実務経験を積んだ佐々木さん。依頼人への接し方をはじめ、法人から個人まで幅広い事案に携わったことを基盤に、2021年に独立開業します。学生時代から刑事弁護をやりたいという思いがあり、現在は少年事件にも積極的に取り組んでいます。

佐々木幸駿 ささきこうしゅん

#chapter3

親しみやすい弁護士を目指し、依頼者と同じ目線で法律相談を

 「弁護士っぽくないですね」。こう言われることが多いという佐々木さん。「私自身、型にはまらない弁護士を目指しています。法律事務所と聞くだけで構えてしまう人がほとんどで、どうしてもハードルの高いイメージがあります。『こんなことを聞いていいのかな』とためらわずに気楽に話してもらえる存在でありたいですね」

 佐々木さんは、離婚や不貞、交通事故など個人の身近な法律トラブルにも知見を持ちます。面談の際は依頼者と同じ目線に立つことを心がけ、雑談を交えて、できるだけ専門用語を使わず、日常的な表現でわかりやすく伝えます。

 「特に夫婦間のもめ事は、お互いが感情的になってしまうことも多いため、法律的に正しいかという視点だけではなく、現状や事情についてじっくりと伺い、本当のニーズを引き出すことを大事にしています」。離婚調停では、相手の不貞に対して、300万円の慰謝料請求が認められた実績もあります。

 「先生に頼んでよかった」と言われることが何よりうれしいと話す佐々木さん。「手紙や口コミなどで感謝の言葉をいただくたび、お役に立てたことに喜びを感じます」。今後計画しているのは、公認会計士や税理士などほかの士業と連携し、事業承継や相続に関するワンストップサービスを提供していくことです。

 ひとたび訴訟や紛争に発展すると、先行きが分からず大きなプレッシャーとなります。佐々木さんがこだわるスピード感は、一日でも早く不安をやわらげたいと依頼者に寄り添う姿勢のあらわれでもあります。

(取材年月:2022年2月)

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佐々木幸駿

企業法務と刑事事件を得意とする法律のプロ

佐々木幸駿プロ

弁護士

佐々木法律事務所

中小企業の予防法務と刑事事件を専門分野とし、示談交渉では100件以上の実績があります。早期解決につながるスピード感と、気軽に話しやすい親しみやすさを兼ね備え、依頼者の不安に寄り添います。

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