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Mybestpro Interview

塗装のプロとして質の高い仕事を心掛け、建物の美観を守る

丁寧な下地処理で美しく仕上げる塗装のプロ

葛西祐介

葛西祐介 かさいゆうすけ
葛西祐介 かさいゆうすけ

#chapter1

戸建てやマンション、商業施設、学校などの外壁・屋根の塗装工事に対応

 「戸建てやマンション・アパートの他、商業施設、学校などさまざまな塗装工事を手掛けてきました。仕上がりの美しさには自信を持っています」

 そう話すのは、「日本建塗」代表取締役の葛西祐介さん。札幌市を中心に外壁や屋根の塗装をはじめ、外壁ボードやサッシの隙間を埋めるシーリング工事や、屋上、ベランダなどの防水工事を請け負っています。

 「当社のこだわりは、施工内容が明瞭なところです。事前にどんな段取りで進めるかをご説明し、作業風景を逐一撮影してお見せしています。当たり前のことではあるのですが、『ここまで丁寧にやってもらうのは初めてです』など、お客さまに喜ばれています」

 工程の中で力を入れているのが、上塗り材を定着させるための下地処理です。高圧洗浄機で古い塗膜や汚れを落とし、サビが発生している部分には進行を抑える処置を施します。

 「お化粧をする人は分かりやすいと思うのですが、洗顔してベースをきちんと整えるとメークの乗りが良くなったり、時間がたっても崩れにくくなったりしますよね。それと一緒で、建物も下地をきれいにしてから丹念に下塗りすることで剝がれにくさが変わってきます」

 また、北海道という土地柄、冬場のトラブルには注意してほしいと言います。「雪下ろしに先がとがった剣先スコップを使う人が多いのですが、いきおい余って屋根を傷つけてしまうケースもよく見受けます。ヒビ割れなどが生じるとそこから水が浸透し、構造に影響を及ぼすこともあります。雪が滑りやすくなる塗料もあるので、ぜひご検討いただきたいですね」

#chapter2

技能と熱意を認められ、自分の力が通用するか試したく独立を決意

 2000年に塗装業界に足を踏み入れた葛西さん。「子どもの頃から書道を習っていたこともあり、筆を扱うことは得意でした。多彩に色をあしらい、絵を描くことも好きだったので、現在の道に進んだのは必然だったのかもしれません」と当時を振り返ります。

 「初めて勤務した建築会社では、『自分たちがどれだけ良いものを作っても、お客さまが良いと思わなければ意味がない』という教えのもと、お客さまの期待に最大限応えられるよう日々奮闘していました」

 顧客第一の姿勢を身に付け、2社目では技能と熱意が認められ、下請けとして働くことを提案されます。
 「それまで自分で経営をするなんて考えたこともありませんでした。でも、以前から自分の力がどれだけ通用するか試してみたいという気持ちがあったので、独立を決意しました」

 同僚や後輩とともに新たな事業活動を始めたものの、思うように注文が取れず苦労したとか。
 「当初は大手塗装会社との協力でスタートし、独自の案件を求めて不慣れな営業にも挑戦しました。最初の1件を獲得するのが難しく、多くの挫折を味わいました。しかし、努力が実を結び、今も続く関係性を築くことができました」

 現在は、葛西さん含めた3人の少数精鋭で数多くの現場に赴いています。
 「今の環境があるのは、支えてくれる同業者や家族、そして私たちを信じてお付き合いしてくださるお客さまのおかげです。これからも腕を磨き、お客さまにご納得いただける質の高い仕事をしていきたいですね」

葛西祐介 かさいゆうすけ

#chapter3

技術と知識を備えた「一級塗装技能士」として実績を重ね、後進の育成も視野に

 国家資格の「一級塗装技能士」を保有している葛西さんは、ハケやローラーといった道具を使い分け、木材や金属、特殊な素材を適切に塗る技量、色を混ぜ合わせて作る調色といった実技を習得。塗料の性質や適材適所への使用方法、溶剤を扱う上での関係法規、安全衛生など、幅広い知識を備えていることも強みです。

 「試験を受けるには、少なくとも7年以上の実務経験が必要です。理由は、座学だけでなく、実際の現場における実務力や多種多様な状況への適応力が求められるためです。当方は高い専門性と経験知をもって、業務に取り組んでいます」

 葛西さんは以前、ある新規顧客から「別の業者に頼んだが、塗装面が早々に劣化して困っている」との相談を受けました。不備・不具合といった負のイメージを払しょくしたいと、自社の技術を存分に生かして対応。その結果、顧客の信頼を勝ち取ることができました。

 「作業の様子や完成度の高い美観に大変満足いただけたようで、10年後に同じお客さまからご依頼いただいた時は、うれしかったですね」

 こつこつと実績を重ねてきた葛西さんは、業界の発展のためにも、後進の育成にも携わっていきたいと力を込めます。
 「塗装業だけでなく建築業全体として若い世代が少なく、人手不足が大きな問題となっています。『きつい』『危険』などネガティブな印象が根強いと感じますが、建物を保護することは『面白い』『やりがいがある』と、ポジティブなところを伝えていきたいです」

(取材年月:2023年10月)

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専門家プロフィール

葛西祐介

丁寧な下地処理で美しく仕上げる塗装のプロ

葛西祐介プロ

塗装業

日本建塗株式会社

塗装を美しく仕上げ、長持ちさせるためには丁寧な下地処理が不可欠。長年の経験を生かして外壁や屋根の状況を見極め、それぞれ適切な処置を施すことにより、塗装の持続性を高め、顧客の悩みに応えます。

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