デジタルコンテンツを駆使して企業の業務改善をサポートするプロ
白幡哲也
Mybestpro Interview
デジタルコンテンツを駆使して企業の業務改善をサポートするプロ
白幡哲也
#chapter1
「社会では、データとデジタル技術を活用し、ビジネスを変革する『DX (デジタルトランスフォーメーション)』の動きが活発化しています。デジタルコンテンツを通して、私たちの生活が便利で快適になるのは歓迎すべきことですが、その一方で、業務のシステム化が追いつかず、岐路に立たされる企業もあるのではないでしょうか。IT導入などに苦心している中小企業や商店に私たちの経験やノウハウを提供したい」と語るのは、白幡哲也さん。ホームページやデジタルサイネージなどのデジタルコンテンツの企画・制作・運用などを行う「iフォースラボ」の代表です。
よく屋外や駅などで広告媒体として使われるデジタルサイネージも、最近ではフードコートの入り口で客席の空席状況を知らせたり、工事現場で工程表が表示されたりと、用途も多様化しています。白幡さんも、サイネージを顧客サービスに役立ててほしいと考えています。例えば、レストランの厨房でシェフが料理を作る様子を映したり、結婚式での新郎新婦の映像を、披露宴の開宴前に流したり。
「サイネージは、ユーザーとのコミュニケーションを図る双方向型の使い方もできます。例えば、タッチパネルや人の動きを検知するセンサーを仕掛けて、画面に現れる映像を用いてゲームをするなど、アイデア次第で使い方は無限です。施設を訪れた人が『面白い』と興味を持ってくれれば、販促にもつながると思うんです。情報を一方的に流すだけというのはもったいない」と白幡さん。そこには、「遊び心」を持ってサイネージを広めていきたいという独自の考えがあります。
#chapter2
「今、街で見かけるサイネージは、ワクワクしないというか、物足りない気がします。広告も減っていて、にぎわいが感じられません。これからは、サイネージのデザインも活用方法も、洗練されていくでしょうから、それを受け入れるための土壌を作っていきたい。やっぱり街が元気でないと」
実は、白幡さんは新しいもの好き。時間が許す限り、年1回東京で開かれるデジタルサイネージの展示会に出向き、新しい技術を自分の目で確かめています。また、アメリカで毎年開かれる、世界最大規模のテクノロジー見本市の帰国報告会にも参加し、世界の先端技術の情報も収集しています。クライアントからアイデアを求められたときに、いつでも提供できるよう、アンテナを張り知見を広げています。
「デジタル技術は、私たちの想像以上に進化していますが、展示会に行けば、それらが今後どのように社会で使われていくのかが分かるんです。技術を開発することはできなくても、優れた既存の技術を組み合わせて、よりよいものを提供することはできます。その時に、クライアントが思いつかないような遊び心が加味できれば」。サイネージは、印刷物と違い、コンテンツの差し替えやWEBとの連携がいつでも可能なこと、パネルはテレビモニターで十分役目が果たせるため、意外に導入コストがかからないことなども、白幡さんが自信を持ってサイネージの導入を勧める理由です。
#chapter3
白幡さんは、大学卒業後、大手ソフトウエア会社のSE(システムエンジニア)として8年ほど勤務しました。その後、父親が経営する建設会社を引き継ぐため、いったんはSE職を離れましたが、再び復帰してメーカーの関連会社数社の管理職や代表取締役に。2018年には自ら札幌市に事務所を立ち上げました。
「大手メーカーで働いていたころはバブル全盛期。働けば働くだけ報酬が得られ、がむしゃらにがんばることができました。でも、今となっては、その働き方に疑問が残ります。大げさな言い方かもしれませんが、果たして人らしく生活できていたのだろうかと。仕事をする以上は、楽しくしたいし、プライベートも充実させたいですよね」
白幡さんは、企業にRPAの導入も呼び掛けています。RPAとは、Robotic Process Automationの略で、データ入力など企業で行われている定型の事 務作業を、人に代わってソフトウエアロボットが行うことをいいます。工数の削減や生産性のアップが見込め、働き方改革の実現にも効果が期待されるRPAですが、北海道での普及はあまり進んでいないのが実情です。
「さまざまな業務がシステム化されるのは、止めようのない時代の流れです。そこに対しては、できる限り貢献していきたいと思います。作業が効率化されれば、人員配置の最適化を図ることができますし、従業員も定時に仕事を終え、その後は余暇を楽しむことができます。企業にも従業員にもプラスになることは間違いありません。業務改善の一貫として、デジタルサイネージやRPAの導入を考えてもらえれば。経営者としての経験もあるので、経営層へのアドバイスもいたします」
(取材年月:2021年6月)
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デジタルコンテンツを駆使して企業の業務改善をサポートするプロ
白幡哲也プロ
システムエンジニア
株式会社iフォースラボ
デジタルコンテンツの動向に詳しく、複数のメーカーの製品を取り扱うため、クライアントの要望に沿ったサービスを提供できること。技術者や経営者としての経験もあり、経営の側面からもアドバイスが可能なこと
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