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広島県安芸郡府中町の物件を専門に、地域に密着した不動産売買を展開

広島県安芸郡府中町の不動産売買のプロ

那賀潤二郎

那賀潤二郎 なかじゅんじろう
那賀潤二郎 なかじゅんじろう

#chapter1

メール中心の連絡で、「しつこさゼロ」の営業活動を推進

 生涯で大きな買い物の一つと言われるのが、住宅や土地などの不動産です。不動産売買では、親身になってくれる専門家に相談したいという人は少なくないでしょう。「ナカホームズ」の代表取締役の那賀潤二郎さんは、「しつこさゼロ」の営業方針を打ち出し、顧客の目線に立ったサポートに力を入れています。

 「不動産屋を始めるにあたって最初に決めたことは、『お客さまの嫌がることはしない』ということ。不動産の営業では、頻繁に電話がかかってくる、自宅まで押しかけられたなど不愉快な思いをした人もいます。私は、お客さまの気分を害するようなことはしたくありません」

 那賀さんは、マンションや一戸建て、土地などを探している人に対し、メールで物件情報を提供しています。新規物件が出たタイミングで送るお知らせメールと、月末に送る全物件一覧表メールの2種類です。新しい物件をいち早く共有することを心がけていますが、メール登録者に返答を求めることはありません。

 「お客さまとお付き合いする期間は平均して3年~4年ですが、お客さまから初めていただくレスポンスのほとんどが、目ぼしい物件が見つかった時ですね。当社にお越しになるまでに、お客さま自身で不動産の相場などを勉強されているので、私もしっかり調べて準備をいたします」

 メール登録に必要なのはメールアドレスぐらいなので、購入希望の連絡があるまで、那賀さんは登録者の年齢や収入といった諸条件を把握していないそうです。電話や訪問営業がないうえ、個人情報を細かく提示しなくすむことから女性の登録者も多いと言います。

#chapter2

自分の理想とするサービスを実現するため、不動産屋として独立を決意

 この世界に入る前は、住宅情報誌の制作会社に勤めていた那賀さん。不動産会社と接する中で、不動産業界に興味を持つようになりました。それが伝わったのか、ある不動産会社からヘッドハンティングされます。意気揚々と転職したものの、理想と現実のギャップに戸惑いを感じたとか。

 「当時マンション販売を担当していましたが、サラリーマンである以上どうしても売り上げが大切で、数字を第一に追いかける環境にどうしても染まれませんでした。35歳を過ぎて、これから何がしたいのかを自らに問いました。出てきた答えは、お客さまに喜んでもらえる仕事をすること、そして家族と一緒に晩ご飯を食べること。自分が目指す働き方をするなら、自分でやるしかないと腹をくくりました」

 営業の現場では、顧客の要望よりも事業部のノルマや成果が優先される日々。顧客に寄り添っているとはいいがたい姿勢に納得ができず、「真の意味で顧客のためになるような営業活動を実現したい」と意志を固めたそうです。また夜遅くまで残業することがなかば常態化し、家族との時間が十分に取れないことも、独立の理由となりました。

 「宅建(宅地建物取引士)の試験に合格したとき、すぐに会社を退職しました。資格があれば1人でも不動産業務ができますから。ひとり立ちすることに、まったく不安がなかったわけではありませんが、現在も事業を続けていますし、うまくいったということなのでしょうね」。独立後には子どもが1人増えて5人家族に。にぎやかな家庭生活を満喫していると満面の笑みを浮かべます。

那賀潤二郎 なかじゅんじろう

#chapter3

顧客に誠実に向き合うことで、不動産屋のネガティブなイメージを払拭したい

 「私は妻と一緒に会社を営んでいますが、これ以上、規模を大きくすることは考えていません。例えば、事業を拡大して人も雇うとなると、自分が望まないことまでやらざるをえなくなってしまいます。それでは前職と同じことになってしまいますから」

 那賀さんには業績を上げるよりも、これから取り組んでいきたいことがあります。それは、不動産業界の負のイメージを払拭すること。不動産の営業に対して、「あきらめが悪く押しが強い」「強引に買わせようとする」「威圧的な雰囲気が怖い」など、心証がよくないのでは?と懸念しています。

 「はなから不動産業者を信用していない方もいらっしゃいます。お客さまが抱くネガティブな気持ちを和らげるためには、私ども事業者がもっと努力しなければいけません。私は、お客さま一人一人と誠実に向き合っていきたい。そして丁寧にサポートすることで、信頼関係を築いていきたいですね」。利益を猛追するのではなく、自分の信念を大事にしながら質の高いサービスを提供していきたいと力強い表情を見せます。

 顧客から不動産に関する悩みを打ち明けられると、物件や商談に関係がないことでも快く相談に応じている那賀さん。「『不動産屋さんの印象が変わった』と喜んでくださる方もいて、こちらとしてもうれしい限りです。地域のみなさんには、『こんな不動産屋もいるのだな』と知っていただけたら幸いです」と思いを語りました。

(取材年月:2021年9月)

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広島県安芸郡府中町の不動産売買のプロ

那賀潤二郎プロ

不動産業

株式会社ナカホームズ

取り扱う物件は府中町が中心であり、地域密着型の不動産売買を手掛ける。顧客への連絡はメールが中心で、「しつこさゼロ」の営業活動が強み。物件の売買後のアフターフォローまでしっかり行う。

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