会社・組織・社員を元気にするITと組織行動診断のプロ
川口正
Mybestpro Interview
会社・組織・社員を元気にするITと組織行動診断のプロ
川口正
#chapter1
皆さんは「組織行動診断士」という仕事を知っていますか?広島市中区にある事務所で明るく出迎えてくれたITplus代表の川口正さんは、広島県内に二人いるという組織行動診断士のうちの一人。「組織行動診断士とは、読んで字のごとく、組織や人の行動を読み解き、アドバイスをするのが仕事です。会社のリスクや改善点などを専用ツールで“見える化”し、必要であればIT機器の導入などもサポートしながら業務改善を図ります」と川口さん。
近年よく聞かれるようになった「働き方改革」ですが、「何から始めたらいいか分からない」という会社も多いのでは?そんな会社にこそ、この組織行動診断が有効であると川口さんは考えています。「何が問題なのかを見えるようにするのが働き方改革の第一歩です。この専用ツールにはここ10年間の600社20万人のデータが蓄積されています。いいところも悪いところも他社と比較して全て“見える化”することで、その後の対策につなげていけるのです」。
例えばIT関係に課題がある会社なら、前職でITの専門家だった川口さんが最適なITシステムを提案してくれます。また労務環境の改善なら、提携する社労士も含めて問題解決に取り組むなど、身近な相談窓口として悩める会社をサポートしています。
#chapter2
三重県出身で金沢の大学に進学、都市銀行に就職しシステム開発の仕事についた川口さん。その後マイクロソフトに転職、オフィスソフトウェアのテクニカルサポートやマーケティングなどに従事していました。2014年、中四国支店勤務となり広島に赴任。これが人生の転機となります。「中小企業のお客さまにスマートデバイスやクラウドサービスなどを提案していました。クラウドシステムの提案・導入、アフターケアなども含めてお客さまと直接向き合う仕事は楽しかったですね。支店が閉鎖されることになった時、東京に戻るのではなく広島に残り、つながりのあるお客さまの役に立ちたいと起業しました」。
得意のIT関係に加えて、より地域に根ざした活動がしたいと考え、2017年11月、組織行動診断士の資格を取得。2018年5月からは一般社団法人組織行動診断士協会西日本支部長を務め、今後は組織行動診断を広めるため、広報活動にも力を入れたいと話します。
「人材が確保できない」「離職率が高い」など会社によって悩みはさまざまです。またセクハラやパワハラ、情報漏洩など、会社規模の大小を問わずリスク管理は必須といえるでしょう。「データを読み解くことで、その会社にとっては面白くない数字が出ることもあります。それを経営者に報告すれば最初は嫌な顔をされるし、怒られることもある(笑)でも、会社を良くしたいという思いは経営者も私も同じです。数字から見えてくる現実に納得し、最後は『ありがとう』とお礼を言われるとやりがいを感じますね」。
#chapter3
組織行動診断の仕事は広島に留まらず、岡山や福岡、神戸や名古屋など、県外に出張する機会も多く、業種も多岐にわたります。診断にあたっては詳細な報告書を作成し、組織の数によってはその厚さが2センチ以上になることもあるほどです。「データからは本当によくその企業が見えてきます。あるデータからは組織の派閥の数が分かったこともありますよ」と川口さんは驚きの発言。組織や人の行動を読み解く組織行動診断の奥深さの一端に触れた気がしました。
今後、「組織行動診断士の認知度を上げ、現在県内に二人しかいない組織行動診断士を増やしていきたい」と話す川口さん。また自分自身の強みであるIT関係の知識を活用した提案にも力を入れていきたいと語ります。
組織行動診断やITを利活用してさまざまな問題を解決し、会社・組織・社員が元気な「健康経営」をサポートしたい。そう考える川口さんが、「働き方改革」を進めたい会社の背中を押してくれるはずです。会社がより成長するために、社員がより幸せに働くために、まずは組織行動診断を受けることから始めてみませんか?(取材年月:2018年9月)
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会社・組織・社員を元気にするITと組織行動診断のプロ
川口正プロ
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