地域密着型工務店の柔軟性を生かし、住む人にとって「ちょうど良い」暮らしを提案

地域密着の工務店で「暮らしづくり」を提案するプロ

竹信勝利

#chapter1

「家を持ちたい」と考える人に寄り添う工務店

　広島県福山市で注文住宅を手掛ける「リノアークグループ」は、「担当の専任制」や「ママさん設計士」を取り入れるなど、顧客目線に立った細やかな対応が魅力の工務店。代表の竹信勝利さんは、建築業界で経験を積んできた家づくりのプロとして、毎日を心豊かに過ごせる「住まい」と「暮らし」を提案しています。

　「家の購入は、お客さまにとって高価な買い物になるため、さまざまな不安を胸に相談に来られます。私たちはお客さまと正面から向き合うのではなく、隣に寄り添い、同じ方向を向いて歩みを進めていくことをモットーにしています」

　竹信さんは、広告費用を最小限に抑え、独自の仕入れルートを開拓することで、ローコストの建築プランを用意。家を建てることで金銭的な負担が大きくなりすぎないようにと、予算についても考慮しています。

　「家だけではなく、暮らしにも重きを置いています。時には、打ち合わせの中で生命保険の見直しや、相続、墓所の確認、建てた家は将来的に誰に譲るのかなど、先々のことを含めてお話しすることもあります」

　理想のわが家を手に入れたいと願う人たちと思いを共有しながら、それぞれの家族に合った「ちょうどいい暮らし」へと導く竹信さん。ママの声を集めたプランや、パパが休日を楽しめるプラン、瀬戸内の気候に適した素材を使用したプランなどを用意しています。

　「一棟入魂で家づくりをしているので、年間12棟までに限定しています」と話す表情からは、真っすぐで温かな熱量が感じられます。

#chapter2

「専任体制」と「ママさん設計士」を取り入れた家づくりで施主の思いを反映

　一軒の家を建てるために、営業や設計士、施工業者、現場管理者などが関わります。ただ、各担当者のあいだで報連相がうまくいかず、家づくりに影響することもあるとか。

　「イメージしていた仕上がりと違う」といった問題を防ぐために、竹信さんのもとでは、一人の建築士が打ち合わせから、設計、施工管理、引き渡しまで一貫して行う専任担当制を取っています。また、ファミリー層に向けて子育て中の女性設計士も在籍しています。

　「家事をする男性も多いですが、家に長くいるのはやはり女性。家づくりの際に、女性の意見を中心に進めるご家族が増えてきました。弊社には、子どもを持つママさん設計士もいます。母、妻としての感性を生かし、お客さまの『こうしたい』という気持ちをキャッチし、プランに反映させています」
　
　フルオーダーの注文住宅は完成までに時間を要します。専任者が責任をもって担当し、施主と信頼関係を築くことで、施主の要望を現場に伝えることができます。そして、女性らしい心配りで設計することにより、快適で暮らしやすい住空間を目指すことができます。

　家は単なる箱ではなく、そこに住まう人たちの生活も含めて、丁寧に作り上げていくことが大切。「家づくりのエキスパート」、そして「暮らしのパートナー」として顧客をサポートしていきたい。そう話す竹信さんのもとには、「気づかいが行き届いていて感心した」「女性の設計士さんがいろんな提案をしてくれて、打ち合わせが楽しかった」など、うれしい声が届いているそうです。

#chapter3

アフターフォローにも強み。時代の流れにあった新プランの提案も

　竹信さんは、施工後3カ月、6カ月、1年、3年、5年のタイミングで案内状を送り、定期点検を実施。担当者とともに施主宅に足を運び、自分たちが建てた家のその後を、自身の目で確認しています。

　「家は、建てて2年ほどは乾燥によって伸び縮みを繰り返し、壁紙にヒビが入ることもあります。定期点検だけでなく、水回りの不具合などにも迅速に対処いたします。小回りが利き、臨機応変にフォローできることが、地元の工務店ならではの強みだと思っています」

　アフターメンテナンスで訪問した際に、施主の「家を建ててよかった」という笑顔や、その家に住む子どもたちの成長を見ることがやりがいだと言います。

　最近では、医師からの意見を参考に、自然素材を使用した「健康住宅プラン」を導入。昔に比べてアトピーやぜんそくの子どもが増えてきたことを鑑みて、「住環境から改善のお手伝いができれば」と話します。

　「私の好きな言葉は『マイホームは幸せのための一つの手段』。家を建てれば幸せ、ということではなく、ちょう良い暮らしの実現が幸せにつながると信じています。今後も、より良い家時間を過ごしてもらえるように努めていきたいですね」

　時代によって家を建てる人の気持ち、家に求めるものが変化していく中で、顧客ニーズをいち早く読み取るのが難しくもあり腕の見せ所でもある、と締めくくりました。

（取材年月：2021年3月）

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竹信勝利プロ

建築士

リノアークグループ株式会社

日常を1番の幸せに。常に「居心地のいい家」を追い求め、工法・仕様・設計・技術をアップデートしてきました。設計・施工の緊密な連携により、スムーズに技術革新を進められることは、私たちの大きな強みです。

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