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子どもから大人まで、それぞれの目標に挑戦し、心身を養う総合運動施設

スポーツの魅力を伝え心身の成長をサポートするプロ

炭竈宏光

炭竈宏光 すみかまひろみつ
炭竈宏光 すみかまひろみつ

#chapter1

屋内型のフットサルコースやバスケットコート、トランポリン、ジムを備え、各種レッスンを展開

 「『日本代表候補に入ったよ』『大会で優勝したよ』もうれしいけれど、『逆上がりができた』『段差でつまずかなくなった』もうれしい。子どもも大人も、それぞれの目標にチャレンジすること、スポーツやトレーニングを通じて心身が成長し、自信がつくことが何よりうれしいんです」

 そう話すのは、岐阜県関市で総合運動施設「SOT」を運営する炭竈宏光さん。人工芝を敷いた屋内型のフットサルコートや3×3用のバスケットコート、公式サイズのトランポリン、ジムなどを備え、レッスンを毎日実施しています。

 「体幹トレーニングだけでも小学生向け、中学生以上のアスリート向け、大人限定コースを用意しています。ラグビー、バスケット、卓球といった競技も習えますし、身体能力などを高める走り方や体操の教室、シニアの運動教室など多彩なメニューをそろえています」

 ラグビーやトランポリンの指導者資格を保有する炭竃さんを筆頭に、講師陣が充実しているのも特長だとか。
 「体の仕組みを学ぶ『コンディショニングアカデミー』は柔道整復師、綱渡りのように細いベルトの上でバランス感覚を養う「スラックラインアカデミー」は、日本大会で優勝経験を持つインストラクターが担当します。目的やレベルに合わせて受講できるため、当方に通うのは未就学児から80代まで幅広い世代です」

 会員になると一定料金でレッスンや施設が利用できるほか、友達や家族、チーム、法人単位で使える貸し切りプランも。会員もしくはビジターとして登録すれば、Webシステムからスムーズに予約できます。

#chapter2

ラガーマンとして子どもたちとスポーツを取り巻く環境に疑問を感じ、仲間とともに創業

 炭竃さんは、ラグビーの名門・関商工高等学校から中央大学へと進み、社会人チームでも選手として活躍。現在は、本業のかたわら関市の幼児・小中学生が所属する「関ラグビースクール」の代表を務め、3度の全国優勝に導きました。

 接触の危険度を抑えたタグラグビーも学校で教えており、子どもとスポーツを取り巻く現状に、はがゆさを感じたことからSOTを立ち上げたと言います。

 「昨今は室内遊びが増えていると指摘されているように、『運動するのは体育の授業ぐらい』という子が多いんです。私の主観ではありますが、スポーツを通して粘り強さや仲間への思いやり、感謝の心を育むことができました。みんなでプレーして汗を流してこそ、得られるものがあると気づいてほしいのです」

 志を同じくする仲間とともに「まずは体作りを」と、子ども向けの体幹トレーニングをスタート。1年がたった頃、親戚が会社を畳むという情報が飛び込みます。さっそく視察に行くと、広々とした工場跡地が。数社が借り受けたいと申し出る中、オーナーは炭竃さんの子どもたちへの思いに共感し、使用を許可。2020年に施設を開設しました。

 「どの種目にも共通して必要な体幹を鍛えながらいろいろなスポーツを体験し、『自分に合った道を見つけてくれたら』というのが私たちの願い。今では、国際大会を目指すジュニアアスリートから、『ここに来て初めて運動が楽しいと感じた』という小学生まで、数多くの子どもたちが集うようになりました」

炭竈宏光 すみかまひろみつ

#chapter3

「こうしなさい」ではなく「どうしたい?」と問い掛け、自ら考えて行動する主体性を育みたい

 「まず精神面でも行動面でも“上から目線”で話さない。子どもと話すときは、膝をついたりして目線を合わせています。そして“100%教えない”。小学校高学年くらいから『こうしなさい』ではなく『どう思う?』と聞くようにして、自ら考える力を伸ばすことを心掛けています」

 炭竃さんのポリシーは、大学時代のラグビー留学をきっかけに生まれました。
 「オーストラリアで半年間、語学学校に通いながらクラブチームに所属し、衝撃を受けました。例えば向こうは練習時間が短い。ウォームアップも全員で行う日本と違い、おのおのが準備した後で集合するからです。強制的でない代わり、集まったら即100%の力を出すことが求められます。また試合後はしっかり休み、結果を引きずらない。メリハリがあり、主体性を大事にしているのが印象的でした」

 本人の意思と責任を重視する環境に身を置いた炭竃さんは、保護者からの相談には「子どもの考えをしっかり聞いてあげて」とアドバイス。また、いくつになっても学びは必要と、コーチング研修会や書籍などで常にスキルをアップデートし、指導に生かしています。

 今後は、無料体験会や各種大会・イベントを企画したり、幼児向けの教室を開催したり、多くの人に運動の機会を提供していきたいと語ります。活動内容の拡大に向けてスタッフも増やしていきたいとか。
 「資格や経験よりも気持ちが大事。スポーツが好き、子どもと触れ合うのが好きという人と一緒に、地域のみなさんを迎え入れたいですね」

(取材年月:2023年2月)

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専門家プロフィール

炭竈宏光

スポーツの魅力を伝え心身の成長をサポートするプロ

炭竈宏光プロ

スポーツ施設運営

株式会社SOT

人工芝や3×3用のコート、トランポリン、ジムなどを備えた屋内総合運動施設を運営。アスリートのレベルアップから子どもの成長サポート、大人の健康増進に対応した各種スポーツ・トレーニング教室を毎日開催中。

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