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精密板金加工やレーザー加工、ベンディング、溶接、染色まで一貫して対応

イメージを形にする精密板金加工のプロ

辻岡篤史

辻岡篤史 つじおかあつし
辻岡篤史 つじおかあつし

#chapter1

工業品のほか看板や家具などアイアン製品を手掛け、「こんなものない?」を形に

 岐阜県関市の「進興精工」では、精密板金加工やレーザー加工の他、ベンディング(曲げ)、溶接、染色まで一貫して対応。工作機械メーカーから発注を受ける一次下請けをはじめ、ショップオーナーや個人からのオファーも受け付けています。

 「巨大な工作機械タンクからフェンス、手すりなど、数多くの加工実績があります。多品種を小ロットから生産しておりますので、お客さまのニーズに柔軟に応えられるのが強みです」

 そう話すのは、専務として同社を切り盛りする辻岡篤史さん。「当方ではアイアンを用いた製品を得意としており、バイクのハンドル、お店の看板や窯、ハンガーラック、テーブル、キーホルダーなどを手掛けています。明確なイメージが固まっていなくても大丈夫です。お客さまの『こんなものない?』を形にしてみせます」と力を込めます。

 何気ない会話から、少しずつ顧客が求めるものの輪郭を描き出していく辻岡さん。特に、初めて会う個人のクライアントには、好みのテイストなどを尋ねながら思い描くデザインや形状を探っていくそうです。

 また、大事にしているのが顧客との密な連携。打ち合わせを終え、作業を始めてから完成に至るまでの間、工程が一つ進むたびに顧客へ一報を入れるようにしています。

 「品物ができてから『思っていたものと違う』というミスマッチをなくすためです。必要に応じて、その都度修正を施すことで、お客さまの理想へ最短でたどり着けます。制作の過程で『こうした方がいい』というアイデアが出たときも、ご提案するようにしています」

#chapter2

父が創業した「進興精工」に入り、従業員とのコミュニケーションで離職率が減少

 1978年に関市で生まれた辻岡さんは、工業高校の機械科を卒業後、愛知県にある金型メーカーへ就職。9年間勤務した後、父親である鋭史さんが創業した「進興精工」に入りました。

 「私自身としては家業に就くことは予定していませんでしたが、父からの要請で手伝うことにしました」

 2005年に入社して以降は現場に立ち、生産業務を一通り経験。2013年からは専務として経営に携わります。また営業のトップを務めつつ、組織を束ねる統括の役割も果たし、従業員と積極的にコミュニケーションを取るようにしてきました。

 「自分でいうのも恥ずかしいのですが、私は人からは面倒見がよいと言われることが多く、年上・年下を問わず、従業員が悩みを寄せるようになりました。それが理由かは分かりませんが、離職率がどんどん減っていったのです。従業員からしても、社長に直接話すのは気が引けるけれど、私なら相談しやすいと思ってくれているのかもしれません」

 鋭史さんからバトンを受けて、次期社長に就任する未来も待ち受けている辻岡さん。共に働く仲間への配慮を心掛け、事業にもまい進していますが「今からプレッシャーに押しつぶされそうです」と明かします。

 「父は、いわゆるカリスマ経営者。自ら立ち上げた会社をここまでの規模に成長させました。後を受けた自分がどこまでできるのか。不安もありますが、私の目に見えている問題点を一つ一つ解消していくことが、社長になるための準備につながると考えています」

辻岡篤史 つじおかあつし

#chapter3

さまざまな業務をこなす多能工を育て、個人からの仕事も増やしていきたい

 辻岡さんは、手腕を振るい「進興精工」の確固たる基盤を築いた父の意志を継ぎ、自分なりの考え方も取り入れながら、さらなる発展を目指しています。「父が積み上げた業績を、絶対に落としたくはありません。これから会社を拡大させていくために大きく二つの点に注力していく方針です」

 まずは人材の育成。それもスペシャリストではなく、複数の能力を備えた多能工を育てたいと言います。

 「特定の分野に特化して専門性を高めることは素晴らしいことで、とても有用です。でも、多様な業務をこなすマルチな人がいてくれる方が、それぞれがカバーできる範囲が広がり会社としてはありがたいですし、従業員もスキルアップが図れてうれしいはずです。定期的な配置転換をしてさまざまな仕事を任せ、経験を積んでもらうようにしていきます」

 もう一つが、店舗経営者や個人のクライアントを増やしていくこと。培ってきたノウハウを生かして、インテリアやエクステリア、雑貨など各種アイテムに取り組んでいきたいとか。

 「お客さまの細かなご要望に応えられる技術はあると自負していますので、幅広くご依頼を請け負っていきます」を意気込みます。

 「専務という立場にいますが、実際のところは何でも屋です」と笑う辻岡さん。忙しく過ごす中で、息抜きはゴルフです。

 「従業員や取引先が自然と集まるようになり、30人ほどでコンペを開催することもあります。支えてくださる皆さんと力を合わせ、より良いサービスを届けていきたいですね」

(取材年月:2023年10月)

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辻岡篤史

イメージを形にする精密板金加工のプロ

辻岡篤史プロ

精密板金加工業

株式会社進興精工

精密板金加工やレーザー加工、曲げ、溶接、染色を一貫して手掛ける。「鉄でこういうものを作ってほしい」という顧客の要望に応え、長年培った技術力でイメージを形にします。

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