木を熟知し”心地いい家”をつくるプロ
加藤雅康
Mybestpro Interview
木を熟知し”心地いい家”をつくるプロ
加藤雅康
#chapter1
各務原市の桜の名所「百十郎桜」として知られる新境川。そのほとりにあるのが、昭和初期に創業された材木業、製材業をルーツにもつカトウ・綜建です。今では非常に珍しくなった製材機を有し、”木の家づくり”に強みを発揮する建設会社です。
そこで4代目社長として指揮を取るのが一級建築士や一級建築施工管理技士でもある加藤雅康さん。「私たちが主に使用するのは、会長でもあり、材木を見続け半世紀を誇る父・卓が厳選した丸太を自社で製材した木材です。丸太から切り出し、薬剤や木の乾燥機などを一切使用せず、自然の力で乾燥させるので、木の細胞を壊さず”生きた木”をそのまま住宅に使用できます。自然の風と雨の中で乾燥させた木は健全で安心なもの。そうやって完成した家は、住む人の健康にも良く、とても住み心地がいい家となるのです」と胸を張ります。
また、自社で丸太から製材し、プレカットまでおこなう利点がもう一つあります。それはほかで仕入れるよりコストを安くできること。「ビニールクロスなど外から仕入れる部材を使用するよりも、木を中心とした家にするほうが、わが社の場合他社と比較して値段が安くなっていきます。ドイツから取り寄せたプレカットのマシーンがあるので、大工が工場で刻む必要がなくなり工期短縮・人件費削減にもなり、これもコストカットに役立ってくれています」と加藤さんは笑顔を見せます。
さらに近年では、造作家具なども制作。シーンに合わせた木材を選び、お客さまの理想を叶える空間を生み出してくれます。そのため、家族の健康に気を配りたい人や木のぬくもりを求める人など、”こだわりの住宅の夢を叶えたい”というお客さまからの問い合わせがとても多いそうです。
#chapter2
各務原市周辺では、昔から地域の人たちに親しまれてきたカトウ・綜建。加藤さん自身もまた幼いときから建築や材木に親しんで育ってきました。「子どものときからお城や寺社仏閣が好きでした。特にお城は近くの国宝犬山城を見て、どのような構造になっているのかということにも興味を覚えていました」と振り返ります。高校卒業後は武蔵工業大学(現・東京都市大学)で建築を学び、早稲田大学大学院を卒業後大成建設㈱に入社。1998(平成10年)年にカトウ・綜建に入社しました。
これまでのスーパーゼネコンとはまた違った、木のぬくもり、職人の技が光る世界にあらためて魅了された加藤さん。会社のほど近くに10年前に建てた自身の家ももちろん木の家。京都高台寺にある重要文化財「傘亭」を思わせる、家の中心に向かって木が伸びる珍しいつくりとなっています。
また「木の家が将来どのように経年変化するのか気になる」という人には自宅に招くこともあるとか。「安心して家づくりを楽しんでいただきたい。そのために設計もお客さまが納得するまで打ち合わせするのはもちろん、メリットからデメリットまですべてをお話しするようにしています」と加藤さんは話します。
#chapter3
近年では、リフォームの依頼なども多く受けるという加藤さん。「周辺には私どもで建てさせていただいたお家が多くあり、長いお付き合いをさせていただいているお宅ばかりです。そして、住む方が安心して暮らせるようにと、水周りや手すり、スロープの設置、トイレなどのリフォームのご相談もご本人はもちろんのこと、遠くに住むご家族などからも増えてきました。その場合は掃除やお手入れがしやすいようご提案させていただくこともあります。また介護保険や自治体の補助金が使える場合もあるので、お気軽にご相談いただけたらと思います」
さらに加藤さんが力を入れているのが、日本夢ファクトリー㈱の「健康塗り壁®ダイアトーマス」の導入。アメリカで採取される安全性の高い化石「ケルザイム」を原料にした調湿性や調温性、防臭性などにすぐれた自然素材の塗り壁材で「私たちの事務所でも取り入れていますが、お客さまにおすすめできるだけの効果を実感することができます。
そして、より安価に行いたいという人にはお客さま自身で塗布することをすすめているそう。「左官工がおこなうと人件費がかかってしまいますが、『健康塗り壁®ダイアトーマス』は自宅のビニールクロスの上からでも気軽に塗ることができます。自分たちでおこなえばすてきな思い出にもなりますし、記念にご家族全員の手形を残す方もいらっしゃいますよ」とも。また自分でしたくても時間がなかったり、「体力に不安が・・・」という方には、研修を受け、高い技術力をもつ女性パートによる施工をお勧めしているそうです。
自社製の上質な無垢材や健康志向の壁材などを使い、お値打ちに”住み心地のいい家”を叶えてくれる建築家の加藤さん。自分の理想の家を建てたくなったとき、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
(取材年月:2015年11月)
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Profile
木を熟知し”心地いい家”をつくるプロ
加藤雅康プロ
工務店
カトウ・綜建株式会社
近年では珍しい製材機を自社で所有しているため、上質な無垢材を使い自社製材し、お値打ちな価格で住み心地のいい木の家を設計、建築。またリフォームも手掛け、地域に親しまれる老舗ならではの長いお付き合いを実現
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