お墓ディレクター1級資格を持つ家族のためのお墓づくりのプロ
佐藤豊
Mybestpro Interview
お墓ディレクター1級資格を持つ家族のためのお墓づくりのプロ
佐藤豊
#chapter1
お墓を守りたい人、お墓を建てたい人、お墓を移転したい人、お墓じまいをしたい人、お墓にまつわる悩みは人それぞれ。これまで日本では、長男家族が先祖代々のお墓を守るという風土が根付いてきましたが、核家族化が当たり前になった今、この現状は大きく変わってきています。
例えば、「姉妹が全員嫁いだ後、実家のお墓をどうするか」「子どもがいない家庭では、残されたお墓はどうするか」「山の上にあるお墓を、どう供養し続けるか」など、お墓問題は家族によって、さまざまあるようです。
石政佐藤石材有限会社で代表を務めるのは、佐藤豊さん。石職人の技術だけではなく、お墓・先祖供養・仏事に関する全てのことの相談に応じています。2005年に「お墓ディレクター1級」の資格を取得。セミナー開催や、コラム掲載などで、お墓で悩む人のために情報発信しています。現在も、仏教墓塔研究会に参加したり、お墓ディレクターの研修に参加するなど、全国レベルでの情報共有を活発に、石材店のフィールドに留まらない活躍をしています。
「昔と違って、人間関係が希薄になってきた今、お寺さんや親戚など、身近に相談できる相手がいない方は多いでしょう。お墓や仏事のことですから、知らないと不安なことも多いと思います。困ったことがあれば、気軽に相談していただきたいですね。『年を取っているのに、分からなくて』とおっしゃる年配のお客様もいらっしゃいますが、知らない方がほとんどですので、気にされなくて大丈夫。無料相談させていただいています」
#chapter2
お墓参りをし、手を合わせることで心が和らぐこと。はるか昔から続く、家族の絆を実感できること。お墓とは、先祖供養のためだけではなく、今生きている人のために存在すると、佐藤さんは考えます。お墓は家族のシンボルであり、家族の根のようなもの。お墓を守ることによって、家族の幸せに繋がるのではないでしょうか。
「4人姉妹のお客様から、姉妹全員が嫁いだ後、実家のお墓について相談がありました。お父様の代で実家がなくなるものの、お墓参りをして親孝行をしたいという想いが強く、嫁ぎ先のお墓と同じ敷地に夫婦墓を建てることに。最近は「○○家」と家族単位でお墓を建てるのが主流ですが、お父様とお母様が生きた証を夫婦墓という形で残させていただきました」
お墓の建立の際は、開眼供養や納骨供養など各種儀式の説明まで細かに説明。一つ一つ丁寧に進めることで、儀式が持つ意味が理解され、残された家族にとって、満足のいく供養となるようです。
お客様それぞれのご要望にお応えする佐藤さんですが、九州や長野など遠方から、お墓移転をお願いされることもあるそうです。また山深い場所にあるお墓を、移転されるケースもあるとか。それも、すべては今生きている人、これからも祈りを続ける残された家族のため。移転することで、足腰が弱くなってしまったお年寄りでもお墓参りがしやすく、子孫にとっても身近な存在になるでしょう。お墓は未来に、受け継いでいくもの。お墓参りがしやすい形をとっていくことも、選択肢の一つだと佐藤さんは話します。
#chapter3
お客様は50代・60代を中心に、お墓じまい・永代供養などセミナーをきっかけにして、生前からお墓相談にこられる方も多いそうです。石政佐藤石材では押し売りは一切せず、まずは話を聞くことから始めます。時間をかけて納得のいくお墓を作りたいお客様、スピーディーにお墓を作りたいお客様、それぞれのスタイルに合わせて進めていきます。
長いお客様だと、家族が亡くなられて1周忌を迎えるまで約1年をかけて、短いと1ヶ月で建立する場合もあるとか。お客様には時間が許す限り、2~3案のプランを提案。お客様にとって最善のお墓を作るため、多くのバリエーションから選んでもらうようです。
「お墓について聞く場所がない今、ぜひ頼りにしてもらえればと思います。お墓は守っていく人がいなくなってしまうと、無縁仏になってしまう可能性が高いですよね。それを避けるためにも、墓じまいや死後受任委託での墓守供養など、私たちが手伝えることをしていきたい。人生の最期のお世話をさせていただきたいです」
佐藤さんが目指すのは、お墓や仏事の豊富な知識で、地域貢献をすること。お墓で悩むすべての方に、情報を発信していきます。お墓を建てるだけではなく、それに付随するお墓参りお手伝い、お墓のリフォーム・クリーニング・ペットのお墓づくりなど、幅広くサービスを広げています。
(取材年月:2017年5月)
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Profile
お墓ディレクター1級資格を持つ家族のためのお墓づくりのプロ
佐藤豊プロ
石政佐藤石材有限会社
大正12年創業、石政佐藤石材の3代目。お墓ディレクター1級資格を持ち、墓地継承者(お墓の無縁化)問題に取り組む。豊富な知識で、不安を抱える残された家族のため、相談員としての役割を務める。
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