家の美観をよみがえらせ、長持ちさせる塗装のプロ
齋藤祥樹
Mybestpro Interview
家の美観をよみがえらせ、長持ちさせる塗装のプロ
齋藤祥樹
#chapter1
「大切にしているわが家も、年月を重ねるごとに不具合が生じます。長く住み続けていくためには、メンテナンスが欠かせません。例えば、屋根なら錆(さび)が出てきたり、色あせたりすると塗り替え時ですが、風雨や紫外線などから家を守る塗膜が残る状態ではお勧めできません。私どもは塗装の適切な時期を見極め、お伝えしています」
こう語るのは、一級塗装技能士の資格を持ち、2013年から会津若松市で塗装業を営む齋藤祥樹さん。2019年に塗装専門店「ヌリショウ」を設立しました。
「屋根も外壁も、長期間放置すれば雨漏りが発生する恐れがあります。対処が遅れると、屋根材の交換や外壁の張り替えが必要になります。家の資産価値を保つためにも定期的に手入れをしましょう」と話します。
#chapter2
齋藤さんのもとでは、高所カメラを使って屋根や外壁のコンディションを調査。結果を基に「お家の診断書」を作成し、どこにどのような処置をすれば家が長持ちするかを説明します。色を変えたいという要望には、全体像を具体的にイメージできるようにカラーシミュレーションを使用。ベランダや屋上など、屋根や外壁以外も防水シートや防水塗料が施されているため、はがれや浮きがないか入念にチェックします。
「塗装は、私たちにとって日々行う仕事ですが、お客さまにとっては高いお金を払って取り組む一大イベント。家がきれいになるのを楽しみにされています。お客さまの期待を裏切ることのないよう、問題箇所はないかを丁寧に確認します。また、塗装面は均等に塗られているか、色がはみ出ていないかなど、細心の注意を払いながら業務にあたっています」と齋藤さん。現場では、窓のサッシに保護塗料を塗ってガラスを拭いたり土間を洗い流したり、エアコン室外機のホースを保護テープでケアするなどのサービスも無料で実施しています。
自分でペンキを購入して屋根を塗った人から、「傷みが激しくなった」と連絡を受けることも多いそうです。
「実は塗る技術以上に重要なのが、錆などの除去や洗浄なんです。これら下地処理をせずに上塗りすると色ムラができます。徐々に錆が進行して穴が開いて、1年もたたないうちに劣化が進みます。それを直すのが大変なんです。高い場所での作業は事故にもつながりますので、私たち専門家にお任せください」
#chapter3
専門家だからこそ、「最適な材料を選定して最適な方法で施工すべき」と力を込める齋藤さん。今の自分があるのは、創業当初にたくさんの失敗をしたからだと振り返ります。
「浸透性の塗料を使う木部に非浸透性のものを塗って、扉が水ぶくれのようになったことがあります。お客さまが指定された色を選ぶ際に失敗してしまったんです。あの時、『このペンキは非浸透性だから適しません。浸透性のペンキならこんな仕上がりになりますよ』と提案していればトラブルは防げたはずです。結局、お客さまとのコミュニケーションが十分ではなかったんですね。最終的には、剥離剤で塗料を全て落として塗り直し、お客さまに納得してもらえました」
これまで建設会社や工務店からの請負工事が多かったそうですが、近年は折り込みチラシやインターネット広告が功を奏し、見積もり依頼や打ち合わせに精を出す充実した毎日。「屋根や外壁はもちろん、内装塗装や雨漏り修理などにも責任を持って対応します。いつでも気軽にご相談ください」とメッセージを送ります。未経験から修業した若手社員も順調に育ち、今後は、大型マンションや公共工事にも積極的に取り組んでいきたいと意気込みます。
「汚い、きつい、危険といった印象を変えて、塗装職人を人気の職業にしたいんです。法人化したのもそのためです。社会保険を完備して、早出や残業代、賞与もきちんと出して、若い世代がこの業界を背負っていけるように環境を整えたいですね」
(取材年月:2021年12月)
リンクをコピーしました
Profile
家の美観をよみがえらせ、長持ちさせる塗装のプロ
齋藤祥樹プロ
塗装職人
株式会社ヌリショウ
高所カメラを使って屋根や外壁の状態を診断。塗料の耐用年数や機能、工事予算に合わせて選択できる料金プランを準備。丁寧な下地処理と塗りの技術で真心を尽くして施工。窓や土間洗浄などの無料サービスも実施
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ福島に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または福島放送が取材しています。[→審査基準]