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内外装、什器、ロゴ、看板…「デザイン・設計」に広く対応し、ワンストップのサービスを展開

「売れる店舗」を提案するインテリアデザインのプロ

星玲子

星玲子 ほしれいこ
星玲子 ほしれいこ

#chapter1

「売れる店舗とは顧客が使いこなせる店」。完成後の使い勝手も考慮してデザインを提案

 「地域に根付き、お客さま自身が使いこなせる店が『売れる店舗』だと思っています。店舗オーナーとスタッフ、そこへ集うエンドユーザーの皆さまがマッチングできることが大切なのです。お客さまの要望を取り入れながら、常に完成後の利便性や機能性について考え図面に向き合っています」

 こう力強く話すのは、「デザインワークス」のインテリアデザイナーで、商業施設士の資格を持つ星玲子さん。1998年に会社を立ち上げて以降、商業施設や店舗の設計・デザインを行ってきました。見積もりからプランの提案、図面作成、現場監理までを一貫して担い、時に店舗ロゴや看板といったグラフィック案件も請け負うなど、「ものづくり」に幅広く対応しています。

 「例えば福島で、東京の街にあるような店舗をそのまま作っても売れる店にはなりません。その土地にあった見せ方がありますので、福島の皆さんに親しまれ、愛される店づくりも大事にしたいですね」

 クライアントとの打ち合わせでは、「好きな色」を必ず聞くという星さん。質問を通じて繰り広げられる会話から、人柄や個性を推し量り、イメージを固めていくそうです。
 「あくまでもお客さまが主役です。私自身の“好み”は介入させません」と話す星さんが手がけた案件は、質感や色使いなどテイストはさまざま。店舗ごとに独自の雰囲気を醸し出します。

 「存分に活用してもらえるように、お客さま自身がその先を見いだせるようなデザインと、使い勝手の良い設計を心がけています」

#chapter2

自ら現場に立ち、職人と意思疎通を図ることで顧客の期待に柔軟に応える

 依頼が入ると、星さんは豊富な人脈を生かし、それぞれの案件に適した協力先や職人に声をかけ、一つのチームを編成。自身が、いわばリーダーとなって工事開始から終了までトータルで監理します。

 「私が各工程に携わることで現場とのコミュニケーションが密になり、情報共有にもれがなくなるのがメリットです。途中で仕様変更などがあった際も、迅速に反映することができ、作業の精度を上げることにつながります」

 クライアントに寄り添う星さんのもとには、「内装をコーディネートしたい」「看板を作ってもらいたい」「ロゴを考えてほしい」といった数々のリクエストが届きます。その都度、「お客さまの期待に応えたい」との一心で取り組んできました。

 「中には構造上や素材の性質上そして予算など、希望通りにはいかない場合もありますが、あらゆる角度から可能性を探り、突破口を見つけるんです。結果100%ではないかもしれないけれど、限りなくお客さまの理想に近づけられるよう力を尽くします。99の困難や不可能があったとしても、1つの実現があれば、その1つを可能な限り追い求めてゆきたいと思っています」

 星さんいわく、4日間悩み抜いてひらめいた什器のプランもあるそう。インテリアデザイナーとして仕事を始めて33年。「作れないものは、あきらめず考えればほぼないと思っています」と、これまでの苦労や困難も快活に笑い飛ばします。

星玲子 ほしれいこ

#chapter3

「工期を遅らせない」ことをモットーに工程監理に最善を尽くす

 スピーディーな仕事を目指す星さんが大切にしているのは、工期を守ること。天候や建材の仕入れ状況などで遅れが生じた場合でも、クライアントと現場、共に情報共有しながら、後のスケジュールを調整し、期日までに仕上げることをモットーとしています。

 星さんは、「今でも忘れない」と、東日本大震災の直前に依頼された愛犬のケアを提供するトリミングショップの新築物件について話してくれました。

 「2011年の3月10日にお客さまから弾んだ声で電話をもらったんです。『銀行の融資が通ったからお店を建てたい』と。その時はお客さまの当初の要望であった8月頭の竣工で予定を組んでいました。しかし翌日の11日に大地震に見舞われて…。協力先の施工会社はすべて、地震の応急処置や復旧工事で手一杯という状況。しかし、3月が終わる頃に『新しいものをつくろう!』とお願いをしてみたところ『よし、やろう!』と快く皆集まってくれました。ものがない、人が足りない等たくさんの困難が押しよせる中、着工が大幅に遅れていたにもかかわらず、当初の計画通り、8月5日のグランドオープンが実現したのです」

 星さんはこの時ほど「一丸となればきっとなんでもできる」と感じたことはないと言います。

 「どの案件においても、予想外のトラブルや不具合に見舞われることはあります。しかし、工事期間が延びればお客さまはもちろん、関わっている職人、施工会社すべてに影響します。工期は長引かせない、追加請求もしない。そのために最善を尽くすんです」

 まわりへの配慮を忘れず、誠心誠意で向き合うからこそ完成後の感動はひとしお。「一つの現場が終わるごとに、この仕事が本当に好きなんだと実感します」と目を輝かせました。

(取材年月:2021年8月)

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星玲子

「売れる店舗」を提案するインテリアデザインのプロ

星玲子プロ

インテリアデザイナー

デザインワークス

インテリアデザイナーとして商業施設や店舗の内外装設計・デザインを手がける。図面作成から職人の手配、現場監理を一貫して行い、迅速、丁寧、安心の対応力で、顧客の要望に寄り添ったサービスを展開する。

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