防犯カメラシステム構築・運用のプロ
田中登
Mybestpro Interview
防犯カメラシステム構築・運用のプロ
田中登
#chapter1
最近は福岡でも痴漢、ひったくり、放火など街頭犯罪のニュースを多く見かけます。実際、政府統計の刑法犯(殺人、強盗、強姦、暴行、傷害、詐欺、窃盗、放火などの犯罪)認知件数を見ても、2010年の人口100人あたりの犯罪件数(刑法犯認知件数÷人口総数のパーセンテージ)で福岡県はなんと全国ワースト第3位(出典:日本地域番付)なのです。そして、これもよく見かけるのが、街頭や施設などの防犯カメラの映像で特定された容疑者の姿。防犯カメラがいろんなところで役立っていることが分かります。防犯カメラによって、何か起きた際の重要な手がかり・証拠となることはもちろんですが、“防犯カメラに見られている”から悪いことはできないという“抑止力”になることが重要なのです。
しかし、防犯カメラも決して安いものではありません。自治体によっては設置費用を補助してくれるところもありますが、それにはちゃんとした申請・審査が必要です。また、
個人宅用のものならば、ネット通販の安いカメラを買って自分で取り付けるのもいいのでしょうが、アパートやマンションなどの住環境だったり、公園や学校などの公共スペースだったりすると、そう簡単にはいきません。
カメラの種類もどのような範囲を撮るのかなど目的によって様々ですし、撮った画像を集中監視しようとすると、画質を落とさずに映像を送信するケーブル配線などハードの知識も必要です。また、映像をどれくらいの時間で撮ってどれくらいの期間保存するのかによってレコーダーやメモリも変わってきますし、屋外設置の場合、風雨はもちろん、落雷や塩害、クモの巣対策や熱(日光)対策も必要です。何よりプライバシーの問題もありますので、地域自治体や警察との調整だったり、電柱に設置する場合には電力会社や通信会社と折衝しなければならないこともあります。
そんなときに頼りになるのが、アイアール通信システムの代表を務める田中登さんです。田中さんは35年前に広大な青果市場の防犯システムを設置し、以来各地の防犯補助事業に関わるなど、防犯カメラについては経験が豊富です。
豊富な実績を基に、予算や環境を考慮し、将来的な拡張性・互換性も考えながら、適切で無駄のない機材を選択。自治体・警察などとの調整や設置、運用、保守管理まで、防犯カメラ導入をトータルでサポートしてくれるのです。
例えば公園に防犯カメラを設置する場合でも、地域の住民の方々にとっては公園内で事件が起きないように監視をしたい。しかし、警察からすると、その向こうを通る道路の状況も映像に入れて欲しいと2つの要望があるとします。こういった場合でも、公園内を撮るカメラと道路を撮るためのカメラを2台設置するのではなく、高解像度なカメラで公園を広く撮り、遠くの道路を拡大してもそこそこの解像度が保てるという方法をご提案します。高解像度なカメラ単体では割高になりますが、カメラを2台設置するよりもコストは抑えられます。
365日24時間人間がつきっきりで監視するコストを考えたら、初期投資はかかりますが、監視を機械に任せた方がコストダウンも図れるというものなのです。
また、防犯用以外の目的でも、遠隔地から複数の店舗を一括管理する(ライブの映像の監視や録画の再生)ことでマネージメントの効率化を図ったり、コインランドリーなど無人店舗の監視に役立てたりすることもできるのです。
#chapter2
防犯カメラのシステムに詳しい田中さんですが、てっきり技術畑の出身かと思いきや、意外にも若いころは営業の仕事をされていたとか。
その頃は毎朝早く客先の門前へ挨拶に通って顔を覚えてもらい、コンピュータシステム一式を受注するなど、人のやらないことを率先して市場を開拓していたそうです。
「人間は生まれてきて、苦労を重ねていろんなことを学んで、それを社会に貢献していくことが喜びになるんだと思うんですよ。だから、今は儲けを削ってでも地域の“安全”に貢献し、みんなの利益になるようにしていきたい」と田中さんは話します。
#chapter3
アイアール通信システムのもう一つの主力事業に、自社開発製品ミハロウ君の提案販売があります。不法投棄、資材の盗難、駐車場内の管理、密漁阻止を目的とした商品です。
また、自宅不在時に、敷地内へ侵入者があれば、メールでスマホに通知、カメラを遠隔操作し様子が確認できる。不法侵入通報システムも大変好評です。
(取材年月:2018年6月)
リンクをコピーしました
Profile
防犯カメラシステム構築・運用のプロ
田中登プロ
防犯アドバイザー
アイアール通信システム
豊富な実績を基に、適切な機材選びから自治体・警察などとの調整、設置、運用、保守管理まで、トータルな防犯カメラ導入に強み
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ福岡に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または九州朝日放送が取材しています。[→審査基準]