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心のこもった「名入れギフト」で、大切な人に想いを届ける

想いを届けるメッセンジャー「名入れギフト」のプロ

星野貴郎

星野貴郎 ほしのよしろう

#chapter1

子どもの出生時の身長と同サイズのヒノキで作る「お身丈命名書」を販売

 名前やメッセージが刻印された、世界で一つだけの「名入れギフト」。福岡県北九州市に本社を構える「株式会社ジョリオ」では、実店舗とオンラインで、名入れギフトや記念品の加工・販売を行っています。
 「特別感のある名前入りのギフトは、贈る側、受け取る側、両方に喜びをもたらします。〝想いを届けるメッセンジャーであり続ける〟を理念に、大切な人との関係を紡ぐお手伝いをします」と話すのは、代表の星野貴郎さん。あだ名はジョリオ。

 扱うアイテムは、グラスや酒類、インテリア雑貨に、ファッション雑貨など700種を超えます。一つ一つ手作業で名入れ加工をするため、細かいオーダーや、持ち込み商品への対応も可能です。
 「印象に残っているのは、祖父の形見に名入れをしてほしいとのご依頼です。海上自衛官として使っていた双眼鏡で、ご自身も同じ仕事に就いたとのことでした。ご家族のストーリーが詰まった大切な品に手を加えることに、これ以上ないほど緊張しましたが、すごく喜んでいただけ、ホッとしました」とジョリオさん。

 新たな取り組みとして、2024年7月10日から「お身丈命名書」の販売をスタート。寺社仏閣御用材として使われる節目のないヒノキ材を、子どもの出生時の身長と同じサイズに加工し、名前やその由来を刻印した命名書です。きっかけは、知人から、木の命名書を作りたいと相談を受けたことだそう。
 「親から子へ、最初に贈るプレゼントが、名前です。神棚をつくる宮大工が製材を担当し、北九州市内の神武東征の宮岡田宮(岡田神社)で清祓いを行ったものをお渡しします。お子さまの成長の証として、長く使っていただけるよう企画しました」

#chapter2

7月10日を「名入れギフトの日」と制定し、贈る文化を活性化

 7月10日は「名入れギフトの日」(一般社団法人日本記念日協会認定)2022年に株式会社ジョリオが制定しました。名前を授かったことに感謝の気持ちを表し、改めて大切な人と名前について語り合う機会にしてほしいという願いが込められています。
 「記念日に注目したのは、会社経営の傍ら、大学院でマーケティングを学んでいたときに、若い学生らに、〝名入れ〟という言葉が浸透していないことを知ったからです。『7(な)・1(い)・0(れ)』の語呂合わせから、この日を選びました。ちょうどギフト需要が落ち込む時期でもあるので、これから記念日を浸透させ、名入れギフトを贈る文化を活性化させたいですね」名前や贈り物の文化を研究し、大学院を修了。MBA経営学修士号を取得。現在もギフトショップを営みながら、人はなぜ人を喜ばせたいのかを研究しています。

 ジョリオさんは、企業の周年や創立の記念品も手掛け、全国さまざまな業種の企業・団体から依頼を受けています。ある司法書士事務所の開業10周年では、代表者が出版した著書とセットにして、レザーのブックカバーを提案。またある建設会社では、防災意識が高まっている時流をふまえて、高機能のLEDライトを記念品に。ご来賓の方から大好評だったと喜びの声が届いたそう。

 「記念品を何にしたらいいか分からないという場合は、受け取る人が喜んでくれるかの視点を大事に、内容を提案します。宣伝のための販促グッズとは異なり、お世話になっている方々への感謝の想いがより伝わるものがいいですね。コストや納期についても、相談に応じます。ちなみに、店舗の1階が郵便局なので、迅速な配送もお任せください」と呼び掛けます。

#chapter3

会社員時代に名前入りグラスを贈られた喜びが起業の原点

 ジョリオさんは、ファッションデザイン専門学校卒業後、アパレル販売員として就職。その後、地元にUターンし中古車情報誌の広告企画営業に転職しました。
 「もともとデザイナー志望だったので、紙面の見せ方など工夫してお客さまの信頼を集め、営業成績優秀として表彰されました。その副賞として、自分の名前が入ったグラスをいただき、がんばりが認められたとすごくうれしかったですね。この体験が、今の仕事につながっています」

 会社員として働きながら、将来は起業したいと考えるように。そんな中、2011年の東日本大震災をきっかけに、人生を見つめ直したと言います。
 「好きなデザインの仕事と、名入れのグラスをもらってうれしかった記憶がつながり、起業を決意しました。WEB制作会社でネット販売の知識を身に付け、続いて記念品製造加工販売会社で、ものづくりを学びました」

 経験を積んだ後、妻からも背中を押され、2019年に「株式会社ジョリオ」を立ち上げました。社名は、ジョリオさんの小学生時代のニックネームから取ったそう。
 「同窓会で友人から何十年ぶりに呼ばれたのがうれしくて、そのまま名づけました。僕自身、妻をジョリ子さんと呼んでいます。妻に名入れグラスを贈るなど、喜んでもらった経験を大切にしています。名入れギフトを通して喜びの輪が広がれば、世の中もちょっとは良くなると思いません?」とにっこり。名入れギフトが、贈る人と贈られる人の幸せな関係づくりを導きます。

(取材年月:2024年10月)

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専門家プロフィール

星野貴郎

想いを届けるメッセンジャー「名入れギフト」のプロ

星野貴郎プロ

名入れギフトの加工販売業

株式会社ジョリオ JORIO Co., Ltd.

贈る喜び、受け取る喜び、お返しする喜びを繋げ、人と社会の関係構築に貢献する。赤ちゃんと同寸の神社仏閣御用材で作る「お身丈命名書」の販売。7月10日「名入れギフトの日」制定など文化活動に尽力。

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