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「自立」と「自律」で人生の主人公になる

アサーションとアンガーマネジメントのプロ

吉冨嘉一

アサーションとアンガーマネジメントのプロ 	吉冨嘉一さん
アンガーマネジメント研修風景

#chapter1

自らが経験し学んだ事柄を、情熱を持って伝える講座

 今までは、企業など組織の中で昇進していく時代でしたが、現在は、雇用形態も変わってきており「個人でキャリアパスを見つけていかなければならないのではないか」という考えから2016年に「AC2Labo」を立ち上げたという代表の吉冨嘉一さん。

 自身が、以前は少し短気なところがあり、失敗する事も多かったため「アンガーマネジメント」を勉強するようになったといいます。その結果、物事に対する意識や行動が変わり、自身が得た「アンガーマネジメント」のスキルとノウハウを人々に伝えていきたいと強く思うようになりました。

 吉冨さんが大切にしているのは「自立」と「自律」であり、他の助けや支配がない中で、自ら行動していく事と同時に、自らが決めた事柄をブレる事なく行っていくという事が伴わなければ、これからの世の中を生き抜くのは難しいのではないかという考えによります。

 講座内容は、人気のある「アンガーマネジメント入門講座」「アサーティブコミュニケーション入門講座」に加え「アンガーマネジメント パワーハラスメント防止入門講座」「アンガーマネジメント 叱り方入門講座」「アンガーマネジメント キッズインストラクター養成講座」「アンガーマネジメント ティーンインストラクター養成講座」「エニアグラム活用講座」「マインドフルネス入門講座」と、多岐に渡り、クライアントの要望次第でオリジナルの研修も行っています。

 個人のクライアントは、自己負担でも自分自身に役に立つスキルを身に付けたいという、向上心のある人ばかりだといい、その熱意に応えるべく、吉冨さん自身も情熱を持って、それぞれの講座に臨んでいるといいます。

#chapter2

自他共に心地よく過ごせるコミュニケーション能力を身に付ける

 「アンガーマネジメント入門講座」は、怒りの感情とはなにかを学び、その感情が芽生えるメカニズムや怒りの性質と対処方法などを学べる90分の講座です。

 近年、個人だけではなく、官公庁や民間企業のオファーも増えています。例えば、2020年の初めに、佐賀県庁薬剤師会の研修会で行った「アンガーマネジメント研修」は、折しも「新型コロナ拡大直前の奇跡のタイミングでした」と好評価を得ました。その他、飲食業の店長やスタッフの社員研修としても取り入れられています。

 受講後には、怒りを抑え込むのではなく「怒りの感情までいく事が少なくなった」「自の感情のコントロールができるようになった」と、多くの喜びの声が寄せられています。

 そしてアンガーマネジメントの講座と共に、人気を集めているのはアサーティブコミュニケーションの講座です。「アサーティブ」というのは「自己主張」という意味ですが、吉冨さんはあえて、その言葉を「自己表現」と訳しているといいます。

 この講座は、自分の感情を抑え込むのではなく「自他尊重」の立場から良い人間関係を築く事を目的とし「アサーティブ」のメソッドを用いた「自己表現方法」の基礎が学べる3時間の講座です。

 特に職場など、多くの人が集まる場所では、この「自他尊重」は大切な事柄であり、自分だけではなく、相手も気持ちよく業務が行えるような人間関係の構築に役立つという点から、企業や組織の主任クラス以上の人々も、上司から勧められて受講するケースも多いといいます。

 それまで感情が先走り、人と衝突していたクライアントが「お互いを尊重できるようになった」というエピソードや「仕事の目標も自分自身で上手に管理できるようになった」という感想も聞かれています。

アンガーマネジメント研修風景

#chapter3

「生きること」が楽しくなるようなスキルをオンラインでも拡めていきたい

 今現在、対面、オンライン両方で講座を行っていますが、今後は、個人のクライアントだけではなく、今まで以上に、企業向けのパワーハラスメント防止やコミュニケーション向上の研修として吉冨さんの専門分野を役立ててほしいといいます。

 自らが経験してきたからこそ、クライアントの心に響き、その結果、家庭や職場で生かす事のできる講座の数々。クライアントからの変化が起きたという報告が、何よりも嬉しいと吉冨さんは語ります。

 怒りと上手に付き合い、その怒りの連鎖を断ち切り、自他尊重による円滑なコミュニケーション能力を日々の生活の中で生かすこと。「自立」そして「自律」した、自分が主人公となる人生が送れるようにクライアントの背中を押し、今後も活動の場を拡げていきたいといいます。

 自身のリラックス方法は、ロックやジャズ、ポップスなどジャンルにとらわれず、自らが良いと感じた音楽を聴きながら、日帰り温泉などへドライブすること。

 人生を豊かにするためにも、吉冨さんが身を持って得たスキルとノウハウを、これからも色々な立場の人に伝えていき「生きる事が楽しくなるような」人と人との関わり方を身に付けてほしいと、終始穏やかな口調でありながらも、心に秘めた熱い想いを語ってくれました。

(取材年月:2020年10月)

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専門家プロフィール

吉冨嘉一

アサーションとアンガーマネジメントのプロ

吉冨嘉一プロ

ビジネスコーチング

AC2Labo

プロフェッショナルコーチとして、認知心理学を基本に「認知行動トレーニング」「アサーション(アサーティブコミュニケーション)」や「アンガーマネジメント」などビジネスコーチングに強みを発揮、活動中。

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