膨大な手続きをスムーズに行う相続のプロ
青木克博
Mybestpro Interview
膨大な手続きをスムーズに行う相続のプロ
青木克博
#chapter1
青木克博さんが相続手続業務に特化するようになったきっかけは、『相続手続支援センター福井』で相談員として携わった頃から。窓口で対応するうちに「依頼されたお客様から感謝されたり、手紙までいただいたり」。そのうちに「この仕事が魅力的に思え、もっと相続について勉強したい」と考えたそうです。
行政書士事務所と兼業で『相続手続支援センター福井』の相談業務を行っていた青木さん。「以前は行政書士業務も飲食店の営業許可申請や建設業の許可申請の手続きなども手掛けていましたが、それよりも相続に集中して、もっともっと相続を手助けする仕事をしたくなったんです」
他の行政書士事務所をみても相続専門の事務所はなく、相続に特化した業態を先駆けて確立しようと、青木さんは「福井県で相続相談件数一位を目指す」という目標を掲げ、走り始めました。そして2011年、行政書士が窓口対応をする『相続手続支援センター福井』の代表を受け継ぎました。
相談件数一位を目指してやっていることは、セミナーや講演で各地を回ること。老人会、社会福祉協議会、各種団体、たくさんの方々に相続とはどういうものか、考え方を伝えていくセミナーを開いています。エンディングノートの作成講座も大好評。講演を聞いた人の紹介で、別の講演依頼が舞い込むなど、講演が講演をよび、2013年度は年間講演回数が85回を突破。回数の増加に伴い、相談件数も増えてきています。また、金融広報アドバイザーとして小・中学校や高校へ出前講座も行っています。「難しい言葉を使わず、難しい講演をしない」。そのような柔らかな雰囲気が「この人に相談をしたい」と思わせてくれます。
#chapter2
青木さんが関わった相続相談の8割は遺族からの相談だそうです。「本当はご本人が生前に対策をしていただきたのですが…。相続の手続きや処理は100種類以上もありますから」。青木さんはこの100種類以上の手続きをサポートしています。預金や株券、不動産の名義変更から税務といった専門的な手続きまで、相続に関する総合支援サービスを提供しています。まずは無料相談からはじまり、場合によって司法書士や税理士など専門家と共同で手続きを代行。請求漏れがないか、連絡の必要なところはないか、時には故人が所有する家を解体して土地を売却するところまで行うこともあります。
青木さんに依頼れば、個別ではなく、ひとつの窓口で解決してくれます。依頼者の負担の軽減につながり、かつスムーズな相続処理ができるのです。青木さんの狙いは単なる処理ではありません。「遺品整理や名義変更は必要ですが、大事なのはその後。次は受け継いだ方が、これからのことを考えるきっかけにしてほしいのです。依頼者が私に求めているのは単なる共感ではなく、未来ある解決。どんな方向へ進みたいかをヒアリングをして進めています」
#chapter3
いうまでもなく家族は社会の最小単位です。心豊かな家族であれば争いは起こらない、実際そのような家族をたくさん見てきた青木さん。朗らかな家族は、絆を持ち、目に見えない財産を受け継いでいました。「相続は遺産分けだけではありません。何のために何を守ってきたのか、故人の思いを受け継ぐもの。例えば、職人の父親が子どもに技術を伝える、そのために費やしてきた時間が財産だと考えませんか?潔さ、格好良さもあると思うのです」。お金よりも大切な心が前提にあること、それに気づいてほしいと願い、講演や相談の中で伝え、理念とする相続を通じて“笑顔になれる愛あふれる家族でみたされた社会づくり”を訴えています。青木さんが掲げる「心を相続する」ことはここに繋がります。
ひとつの家族相談に長い場合は2年かけてお付き合いすることもあるそうです。今では3割近くが一度依頼されたことがあるリピーターの方。世代を超えて末永いお付き合いになります。青木さんはこうした依頼者の方に年4回のレターを送り接点を持ち続けています。セミナーの案内、法律が改正されたニュース、近況報告を綴っています。悩みごとがあればいつでも、まずは御連絡を。資格からイメージする行政書士という枠を超えて、青木さんは「相続の争いごとをなくす」ことを使命に、相談業務に携わっています。
(取材年月:2014年4月)
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膨大な手続きをスムーズに行う相続のプロ
青木克博プロ
行政書士
相続手続支援センター福井/青木行政書士事務所
相続関係の相談窓口を一元化して専門手続から日常手続に至るまで手続が終了するまで完全サポート。行政書士という枠を超えて縦横無尽に動き、多くの専門家と連携。依頼者の心理的、時間的、金銭的な負担を軽減する。
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