「美容医療のかかりつけ医」を目指し、自分らしく生きる人を応援

放射線治療専門医資格を持つ美容医療のプロ

中島直美

#chapter1

「地方にも大都市と変わらぬ高いレベルのサポートを」と、アピアランスサポート対応クリニックを開院

　愛媛県松山市の中央部を横断する千舟町通りに面し、松山城にも近いビルのワンフロアにある「凜メディカルクリニック」。
　白を基調とした清潔感あふれる院内で訪れる人を迎え入れるのは、院長の中島直美さんです。

　「私どもは、がん治療に伴う外見の変化に対する『アピアランス（外見）サポート』に取り組んでおります。カウンセリング・診察・治療にあたるのは、この分野の専門性を備えたスタッフのみです」

　15年以上に渡るがん治療の臨床経験を持つ中島さん。大阪心斎橋のクリニックでは3000例以上の美容診療の実績があり、「地方でもレベルの高い美容医療を」と、2022年2月に開院しました。

　「近年、多様な分野で外見的なコンプレックスを軽減するための研究が進んでいます。ところが画期的な技術やサービスの情報を収集しても、実際に治療や施術を受けるとなると、医療機関やサロンの充実度に、都市部と地方に地域差があるのが現状です」

　中島さんは、市内の総合病院やがん治療の専門医療機関と連携し、サポートを必要とする患者一人一人の悩みに寄り添います。

　「がんだけでなく、他の病気の術後や、先天的な皮膚疾患、事故など、さまざまな要因による身体的なダメージや心理的ストレスに向き合っています。患者さまの心身の苦痛を和らげるために、眉毛の脱毛や、傷跡をカモフラージュするメディカルアートメイクに力を入れています。また健康な方に向けた予防医療や、スキンケア、脱毛といった美容メニューも用意しています」

#chapter2

「体調が戻っても社会復帰できる意欲が湧かない」の声に、心の回復を支える美容医療の役割を認識

　がん治療に携わる医師として複数の総合病院に勤めていた中島さんが、アピアランスサポートの重要性を痛感したのは、都内の癌研有明病院に在籍中のこと。数多くの臨床に携わる中で、ある特徴的な事象に気が付いたそうです。

　「昨今のがん治療における医療技術や薬剤の進歩には、目を見張るものがあります。多くの患者さまは、罹患後の適切な治療によって、仕事が再開できるまでに体力も回復していきます。ところが経過観察などで、多くの人が口にするのが、『体調が戻ってもすぐには社会復帰ができない』という苦しい訴えでした」

　化学療法により失われた頭髪、爪や皮膚の傷みのほか、闘病生活が容姿に及ぼした数々のダメージによって、人前に出る勇気や意欲まで奪われてしまうという現実。
　中島さんは驚くと同時に、「自分のアイデンティティーが失われたような喪失感を補い、活力を取り戻すまでが、真の回復なのではないか」と思い至ります。

　がん診療を続けながら美容外科、美容皮膚科でも知見を重ね、さらにメディカルアートメイクなどの技術も修得。家族を残していた地元松山へ戻り、外見の変化に戸惑い、心が疲弊してしまった人々に笑顔を取り戻すため、美容クリニックを開きました。

　「もちろん健康に問題のない人の、なりたい自分の姿を求める気持ちにも応えたいと考えています。病気のときも健康なときにも寄り添える存在でありたいですね」

#chapter3

世代や性別、コンディションの良し悪しに関わらず、自分らしく過ごす人々をサポート

　中島さんは、科学的根拠に基づいた新しい概念やテクノロジーを積極的に取り入れています。

　例えば、失われた頭髪や眉毛、皮膚の色素沈着、手術や切除跡を自然に見せるための治療法や、治療や病因による爪の変色、欠損をカバーするネイル方法も紹介しています。

　「いずれも皮膚の損傷を伴うこともある医療行為の一つです。そのため、医師または医師の指示を受けた看護師が行う必要があります。正しい知識があればこそ、合併症など万一のトラブルにも迅速に適切な処置を行い、リスクを抑えることができるのです」

　病気に起因する症状に限らず、加齢による肌の衰えやコンプレックスを緩和するためのビューティーケアにも、施術で対応しています。
　
　「目指しているのは『美容医療のかかりつけ医』。世代や性別、コンディションの良し悪しに関わらず、どなたにも自分らしく、自信を持って過ごしてほしいですね。前向きに人生を送れるよう、医師と看護師、受付スタッフが責任を持ってサポートいたします」と、力強く呼び掛けます。

（取材年月：2023年4月）

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放射線治療専門医資格を持つ美容医療のプロ

中島直美プロ

医師

凜メディカルクリニック

予防医療として健康な方のインナーケア（美容内科）、スキンケア（美容皮膚科）、がんをはじめとする病気治療から社会復帰を目指す患者さまのアピアランスサポートなど、地域の美容医療のかかりつけ医を目指します。

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