PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

会社も働く人も元気にする経営&キャリアコンサルティングで、モチベーションと生産性の向上に貢献

働く人も会社も元気にするセルフ・キャリアドックのプロ

前川明文

前川明文 まえかわあきふみ
前川明文 まえかわあきふみ

#chapter1

従業員のキャリア形成を支援するセルフ・キャリアドックの導入をサポート

 八戸市小中野地区で、2005年に創業した「長内FP事務所」。青森県南地域の中小企業を中心に、財務診断による資金繰りや投資運用、従業員の資産形成についてアドバイス。法律・税務などの専門家と連携し、企業の経営を支えてきました。

 1級ファイナンシャル・プランニング技能士の長内広文さんが代表を務め、2024年には、キャリアコンサルタントの前川明文さんが役員に加わりサービスを拡大。「キャリアコンサルティングで企業も個人も元気に」を掲げ、「セルフ・キャリアドック」の導入をサポートしています。

 「セルフ・キャリアドックとは、企業が従業員のキャリア形成を支援する仕組みのことです。当方ではまずヒアリングを行い、『離職率が高い』『職務への意欲が低い』といったお悩みを伺い、人材育成の方針などを把握したうえで、面談や研修を組み合わせたプログラムを提供いたします」

 前川さんは、従来の企業主導型のキャリア開発と違うのは、従業員が主体的に取り組んで成長できる点と説明。一人一人の強みや「こうありたい」というキャリアビジョンを明確にして個の能力を高め、組織を活性化します。

 「キャリアコンサルタントには守秘義務があり、相談内容が許可なく外部に漏れることはありませんので、面談では心置きなく本心をお話しいただけます。また企業さまには個人が特定されない形でフィードバックします。第三者であり専門知識を持った私どもが間に入ることで、従業員さまの働きがいや職場への満足度を高め、愛社精神のエンゲージメントや生産性の向上につなげることができます」

#chapter2

従業員への面談と経営層へのフィードバックで課題解決のヒントを共有

 前川さんは精密機器販売会社で営業・総務・経理を経験し、40代で大手損害保険会社に転職。新入社員の採用や育成指導に携わり、幅広い年齢や職位の社員と面談する中で、傾聴スキルの重要性を実感したと言います。

 「不安や不満を抱えているのが見て取れても、いざ面談すると本音を話してもらえないことが度々ありました。もっと社員に寄り添えないかと思案していたときに、労働者のキャリア形成を支援するキャリアコンサルタントの存在を知り、資格を取得しました」

 定年退職後の2024年7月、長内FP事務所の一員として活動を開始。医療法人をはじめとするクライアント企業に対し、個別のキャリア面談を定期的に実施しています。

 「例えば医療法人では、従業員さまは医療職であると同時に対人支援職でもあり、相談し、支援を受ける立場に立つご経験は少ないものです。セルフ・キャリアドック導入当初は面談で戸惑われる方もいらっしゃいましたが、回数を重ねるごとに業務にとどまらず、人生も含めたキャリアについてお話しくださるようになりました」

 仕事上の目標や課題、やりがいについて言葉にする過程で、「自分の考えを整理できた」「今後どうしたいのか発見があった」などの声が届くようになったそう。

 「皆さまのモチベーションアップにつながった様子が見えたときはうれしかったですね。経営者さまには、現場の傾向から課題を導き出して共有し、解決策や人材育成の施策づくりのヒントとしてご活用いただいています」

#chapter3

近道も必殺技もない組織改善に息長く伴走し、風通しの良い職場づくりを支援

 前川さんのもとでは、2024年11月から職業訓練校で就職支援やキャリアコンサルティングも始めました。

 「少子高齢化が進み、就職は売り手市場です。求人が多く、求職者は一つの職場に勤め続ける必要性が薄れていると言えます。企業からすれば人材確保が難しくなり、中でも青森県は人口減少率が全国で一、二を争う高さで、人手不足が深刻です。一度採用した人に長く働いてもらうことが企業の存続・発展を左右し、持続可能な地域づくりのカギにもなるのではないでしょうか」

 従業員の定着率を上げることは急務で、セルフ・キャリアドックを活用して計画的に個々の学びと成長を後押ししていくことが肝要だと呼び掛けます。

 「就活時は給与などの待遇面に目が向きますし、条件面を整備するのも大事なことです。しかし在職中の方々のお悩みは職場の人間関係によるものが多いのも事実だということを、経営者の皆さまには知っていただきたいと思います。コミュニケーションが円滑な風通しの良い職場づくりこそが今、必要なことだと感じます」

 すぐに効果が出る“近道”も“必殺技”もないのが組織改善だと語る前川さん。体系的かつ継続的なノウハウで伴走し、組織風土を整えたいと力を込めます。

 「人という資源を守り育てていくキャリアコンサルティングと、資金計画に関するファイナンスと経営コンサルティングを通して健全な事業運営をかなえ、企業さまと従業員さまがお互いに“Win-Win”の関係を築くお手伝いをしていきたいですね」

(取材年月:2025年1月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

前川明文

働く人も会社も元気にするセルフ・キャリアドックのプロ

前川明文プロ

キャリアコンサルタント

有限会社 長内FP事務所

企業が社員のキャリア形成を支援する仕組み「セルフ・キャリアドック」導入を支援。社員に対する面談や研修等を通じて人材の育成・定着を図り、企業と従業員がWin-Winの関係を構築することを目指します。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ青森に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または青森放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO

Other Interview