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「移動は静かに、持ち運びは慎重に」をモットーに遺品・生前整理、不用品回収に従事

柔軟かつ迅速な対応で期待に応える遺品整理・生前整理のプロ

中堀大輔

中堀大輔 なかぼりだいすけ
中堀大輔 なかぼりだいすけ

#chapter1

「とにかく早く」「できるだけ安く」などの要望に応え、ゴミ屋敷にも対応

 「親が亡くなり実家じまいをしたい」「元気なうちに断捨離して子どもの負担を減らしたい」といった声に応えるのは、青森市の「ナノカンファレンス」代表の中堀大輔さん。遺品整理や生前整理、不用品の回収を手掛け、市内をはじめ、近隣の市町村からの要請にも応えています。

 「とにかく早く来て対処してほしい」という場合は、可能な限り人員を集めて現地に向かう中堀さん。「急いでいないから安く済ませたい」という時は、人件費がかからないよう予定が埋まっていない日に少人数で工程を進めていくそうです。

 「いずれのケースでも、スピード感を持ったやり取りと丁寧な仕事を心掛けています。処分する品は自治体のルールに従って細かく分別し、適切に処理します。また、お客さまの家に上がらせていただきますので、失礼のないよう礼儀正しいあいさつに始まり、『宅内の移動は静かに、家財道具などの持ち運びは慎重に』をモットーにしています」

 時には、俗に言う「ごみ屋敷」の住人から依頼が入ることも。「泣きながら『歩くスペースはなく、ごみの上で寝起きするような生活から抜け出したい』とお電話をくださる方がいます。相談できる相手が見つからずに苦しんでいる方は多いでしょう。私どもが全力で味方になりますから、遠慮なく頼っていただければと思います」

 見積もりは無料で、「いくらかかるのか心配」という人のために、ホームページに間取りや人員に応じた基本料金を提示。荷物の量や現場の状況によって多少変更することはあるものの、大きく変わることはないと言います。

#chapter2

祖母の逝去で遺品整理を経験し、労力の大きさを実感したことが起業の原点

 中堀さんは1974年に青森市で誕生。青森大学を卒業後、内装工事の会社や遊技機メーカーで計20年以上サラリーマンとして働いた後、2020年3月に「ナノカンファレンス」を立ち上げました。

 「独立の2年前に祖母が逝去し、遺品を整理することになりました。祖母が残した物はさほど多くはありませんでしたが、仏壇の処分を含め作業はそれなりに大変で、同じように苦労している方は意外に多いのかもしれないと気になっていたのです」

 40代も半ばになり、脱サラして事業を興したいと考えた中堀さんは、自身の経験も踏まえ、労力のいる遺品・生前整理に取り組むことを決意。2020年2月に会社を辞め、程なくして開業しますが、世の中はコロナ禍に突入します。

 「タイミングは最悪でしたが、皆さまのお役に立てるはずという思いが強く、悲観はしていませんでしたね。私はやると決めたらどんどん突き進むタイプ。ゼロからの挑戦にためらいはありませんでした」

 案件の大小を問わず、請け負った業務を迅速かつ臨機応変にこなしていく中で紹介の輪が少しずつ広がり、最近は個人のみならず、不動産管理会社から声が掛かることも増えつつあるとか。「生活が営まれていた場所に赴くため、一つとして同じ環境はありません。一様でないからこそ、刺激があって楽しいです。片づけに際して、『亡き父が大切にしていたカメラや家族の写真を探してほしい』というご用命もあります。形見や思い出の品が見つかったときはとてもうれしいですね」

中堀大輔 なかぼりだいすけ

#chapter3

庭の手入れや家屋の清掃、修繕など日常の困り事に応える便利屋事業にも注力

 「お客さまから寄せられる要望はさまざま。かゆいところに手が届くサービスを提供していきたいですね」と中堀さん。「古くなったソファやテーブルを引き取ってほしい」といった用件でも気軽に利用してほしいと呼び掛けます。

 「遺品・生前整理を主にお受けしていますが、『業者にお願いするのは気がひける』『プライベートな空間に来てもらうのはハードルが高い』という方もいらっしゃるようです。私自身は小さな困り事でも力になりたいので、不用品一つからでも大歓迎です。故人さまの品は、ご遺族のお気持ちに寄り添って丁重に扱い、ご意向に沿って仕分けます」

 多様なニーズに応えるため、中堀さんは便利屋事業にも力を入れています。草刈りや樹木の伐採・剪定といった庭の手入れ、引っ越しの手伝いや室内の清掃、家屋の修繕、エアコンクリーニングの他、除雪・排雪などに対応しています。

 「豪雪地帯の青森県は、冬場は生活必需品の確保も簡単ではありません。高齢者が多い地域ですので、地元のために自分にできることはないか考えています」

 人生100年時代と言われるなか、多くの人が不便や不安のない毎日を送れるようサポートしていくことが目標。自身の生き方としても「何事にも後悔しないために、今やれることに精いっぱいチャレンジしていきたい」と意欲を見せます。

 「当方では貴金属やブランド品などの買い取りもしています。愛用品を次の人に引き継ぎ、大事に使ってほしいという方もお問い合わせください」

(取材年月:2024年3月)

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中堀大輔

柔軟かつ迅速な対応で期待に応える遺品整理・生前整理のプロ

中堀大輔プロ

遺品整理業

株式会社ナノカンファレンス

遺品整理や生前整理、不用品の回収を手掛け、「ソファやテーブルを捨ててほしい」といった依頼や、「ごみ屋敷化してしまった自宅を何とかしたい」といった相談など、さまざまな要望に迅速に応えます。

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