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働く人の生の声を企業に届け、働きやすい環境づくりや採用活動、人材育成をサポート

求職者の声から企業の採用・人材育成をサポートするプロ

三上友子

三上友子 みかみともこ
三上友子 みかみともこ

#chapter1

年間1万件以上手掛けるキャリアコンサルティングをもとに、企業の人材の悩みに対応

 「費用をかけて採用活動をしても人が集まらない」「入社してもすぐに辞めてしまう」「社員がなかなか育たない」

 そんな人材に関する企業の困りごとに応えているのは、青森県弘前市にオフィスを置く「I・M・S」の代表で、キャリアコンサルタントの三上友子さんです。それぞれが望むワークスタイルをかなえるため、年間1万件以上のコンサルティングを実施。長年にわたり地元の求職者に向き合ってきたことから、実態に即した助言や提案を行っています。

 「なぜその会社を辞めてしまうのか、なぜその会社に応募しないのか。企業側がつかめない本音の部分を知っているのが当方の強みです。教育面についても、若手社員が求めているものを把握したうえで、プログラムを組み立てていきます」

 一方的に「こうすべき」と押し付けるのではなく、セミナーの意図から伝え、実務に沿った具体的な研修により受講者の理解を促すなど、実効性のある内容に仕上げていると言います。

 また、求職者や就労者の声に耳を傾けてきた三上さんは、働きやすい組織風土など給料以外の価値を重視する人が増えていると指摘します。
 「一人一人が生き生きと活躍できるよう、個を大事にした仕組みに整えていく必要があります。評価制度や勤務体制などを見直さず放置していると、裁判を起こされたりブラック企業のレッテルを張られたりといったリスクもありますので、早めの対処が肝要です。私どもが得たリアルな情報を企業さまに届けることで、職場におけるさまざまな問題の解決を目指します」

#chapter2

パソコン教室の受付事務から20代で起業。キャリア支援へと業務の幅を広げる

 三上さんが会社を立ち上げ、従業員を抱えるまでになった第一歩は、カルチャースクールを展開する会社に、パソコン教室の受付事務として就職したことから始まりました。

 自ら指導にあたるなど売り上げ向上に大きく貢献したことで、入社から程なくして室長に抜擢されます。ところが数年後、会社が全国のスクールを閉鎖することを決定したのです。教室運営で結果を出し、やりがいも感じていた三上さんは、迷わず独立の道を選択。退職した翌日に開業届を出しました。

 「当時、20代の女性で起業するという人は周囲にはほとんどおらず、誰に聞いたらいいか分からないという状態。インターネットを駆使して手探りで準備を進め、定款も自分で作成しました」

 社名の「I・M・S」は、“IT Management Support”の頭文字から。ITの力で企業や人を支えたいという思いを込めて命名し、2005年に始動。前職の流れでパソコンスクールを開き、数多くの人を迎え入れました。

 「みなさんがパソコンを習いに来られるのは、就職や転職のためという理由が多かったですね。お客さまのお役に立つためにも、パソコンの技術を教えて終わりではいけない、就職のノウハウも提供もできるようにしたいと考えた結果、就業支援を行う現在の業務形態となりました」

 人によって条件も要望も異なる進路に携わるにあたっては、専門的な知識を身に付けることが重要と、三上さんはキャリアコンサルタントの資格を取得。後進の育成にも努め、サービスを拡充しました。

三上友子 みかみともこ

#chapter3

働きたい人を社会につなぐインフラとしての使命感を持って活動

 一人で就職活動をしていると孤独で、良い返事をもらえないと「どこでも入れたらいい」と気持ちが折れそうになることも。

 「流されてしまうことがないよう私どもが伴走しますので、あきらめないでください。『どう生きたいか』を一緒に考え、思い描く未来を実現するためのお手伝いをします。青森県から委託されて行う職業訓練においても、ただスキルを習得してもらうだけでなく、10年20年先を見据えたアドバイスを心掛けています」と三上さん。

 これまでのコンサル実績と自身の経験も生かして、女性の起業も後押ししているそうです。
 「創業に際しては、事業を通じて世の中に貢献していくという信念が欠かせません。ビジネスを続けていく中で壁にぶつかり悩むこともあるでしょう。そんなときは相談役として頼ってもらいたいですね」

 大切にしているのは、個々に寄り添い、その人にしか出せない色で人生を楽しく生きる道をサポートすること。2022年12月からは障がい者就労移行支援施設の副代表も務め、誰もが自分らしく輝ける社会の実現に向けて尽力しています。

 「当方の仕事は、働きたい人と社会の橋渡しをする一種のインフラだと自負しています。ここが崩れると、『社会とつながらない人が増えてしまう』という使命感で取り組んでおり、現在、強化しているのが、全国の経営者とのネットワークづくりです。広い視野を持ちながら、企業と働く人のために何ができるのか考え、彩り豊かなビジョンを描いていきたいですね」

(取材年月:2023年2月)

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三上友子プロ

キャリアコンサルタント

株式会社I・M・S

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