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依頼者の利益だけでなく、親族の納得をかなえる相続で心の解決を目指す

生前対策も相続発生後の解決も託せる相続に特化した弁護士

永原裕也

永原裕也 ながはらゆうや
永原裕也 ながはらゆうや

#chapter1

相続に特化した弁護士としてセミナーやイベントを開き、相談に対応

 「年齢を重ねるにつれ、自力であれこれ調べものをするのは骨が折れるものです。法的な難しい事柄であればなおさらでしょう。当方は、ご家族の未来に関わる相続の困り事に特化し、セミナーやイベントも開いて1人で悩まないよう呼び掛けています」

 そう話すのは「永原法律事務所」の代表・永原裕也さん。弁護士業務は、刑事事件や交通事故、損害賠償請求、離婚問題など多岐にわたり、専門性も細分化されているため「慣れない分野を引き受けて依頼者に不利益をもたらすことは避けたい」と、担当領域を相続に絞り込んで活動しています。

 「弁護士は仕事柄、依頼者の方々とのコミュニケーションが事務的でビジネスライクになる場合もあります。でも私は“心のよりどころ”でありたいと考えているので、法律的な解決にとどまらず、依頼者に心の平穏が訪れるよう支援しています」

 丁寧なヒアリングとアドバイスが評判を呼び、他の事務所に相談中の人が第三者に意見を求めるセカンドオピニオンで利用するケースもあります。また、広く機会を提供しようと初回相談は無料とし、まずは悩み事の概要や親族関係を確認した上で今後のプランと費用を見積もって提示。その場で契約を決める必要はなく、家族や知人らと話し合った上で判断することができます。

 「『弁護士に話せばわずか数日で片付くのに、この方は何年も苦しんできたのか……』と、声を上げられずにいる高齢者の現実を目の当たりにします。私が背中を押せばすっと楽になるはずなので、早く解決の窓口があることに気付いてほしいですね」

#chapter2

相続では生前対策が有効。中でも遺言書は効力と自由度の高さが特長

 幼い頃からヒーロー願望があり「大きくなったら世の中のために活躍したい」と考えてきた永原さん。弁護士の「人を守る」という明瞭な職務に引かれ、大学では法学を専攻します。

 「在学中に司法制度改革があり、日本も訴訟大国になる可能性があると聞いて資格取得への意欲が湧きました。さらに、講義に登壇する弁護士の豊かな人間性と自由に働く姿を見て、憧れが決意へと変わりました」

 大学院を卒業後は事務所勤めで実務を積み、2016年に独立。相続に取り組む中で実感しているのが生前対策の重要性です。判断能力の低下を前に親族や弁護士に財産管理を委ねる「成年後見制度」、家族などに財産管理を任せる「民事信託」、財産の残し方を記す「遺言書」が代表例として挙げられます。

 「中でも遺言書は法的効力が強い上に自由度が高く、毎年のように内容を書き換える人もいます。民事信託も効力はありますが、やや柔軟性に欠けますので、まず遺言書の作成から始めてはいかがでしょうか」

 遺言書には付言事項という欄があり、相続人宛てのメッセージも記せるとか。例えば、先祖代々の土地を継ぐ長男に「今後も維持してほしいが、束縛されず幸せになってほしい」といった言葉を残す人もいます。

 「財産を託す側のまなざしを感じますよね。最近はエンディングノートを書いている方も多く、内容を遺言書に反映させてほしいという要望もあります。遺言書は残された家族への愛情です。思いを感じ取れば、そう簡単に争いは起こりませんよね」

永原裕也 ながはらゆうや

#chapter3

相続発生後も争いの火種が小さいうちに相談を。来所以外、訪問も可能

 生前対策を講じずに相続が生じた場合も速やかに相談してほしいと永原さん。親族間で争う前に、あるいは火種が小さいうちに対応することが望ましいと言います。

 「相続発生後に弁護士を頼る方は多かれ少なかれトラブルを抱えているので、調停にもつれ込まないよう他の相続人との協議を重ねます。私にとってのベストは、依頼者さまのご希望だけではなく、相手方となる親族にも配慮し受け入れやすい解決内容で、世間も納得できるという『三方良し』の円満解決なので、一方的な“勝利”を求める方は他の事務所を訪ねたほうが良いでしょう」

 「依頼者の利益」は、家族ら関係者のわだかまりも解消されてこそもたらせると語り、相手側が受け入れやすい案も常に準備しています。

 「相続はお金持ちだけの問題ではありません。実際に、家庭裁判所で扱われる案件の約75%は『所有する家があり、預貯金が少しある程度』といった標準的な層の人が関連しています。私の事務所でも、およそ80%は相続税が発生しないレベルでの不調和です」

 事務所の成長で経営面の業務にも追われる永原さんですが、弁護士としての醍醐味はやはり現場に立つこと。一人でも多くの人の力になるため、足を運びやすい場所に事務所を構え、依頼者の自宅、療養中の病院、高齢者施設などにも赴きます。

 「愛知県全域と岐阜県や三重県の一部にも訪問できるので、体力の衰えなどで来所できない方は遠慮なくお申し付けください。皆さんの悩みを解消し、感謝され、お金をいただける弁護士は天職だと思っています。今後も前向きな気持ちでサポートします」

(取材年月:2023年12月)

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永原裕也

生前対策も相続発生後の解決も託せる相続に特化した弁護士

永原裕也プロ

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永原法律事務所

相続の生前対策や相続発生後の問題解決に強い弁護士。年間多数の相続相談を受けており、「傾聴」の姿勢により円満解決を目指し、依頼者さまの利益のみならず親族との関係改善につながる支援を得意とする。

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