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弁護士としてより良い未来をかなえるための選択肢を考え、解決策を提案

交通事故、離婚、相続、刑事事件の解決を目指す弁護士

木庭龍二

より良い解決法を一緒に考えます
ブルーの扉がソフトな印象を与える事務所の外観

#chapter1

交通事故や損害賠償請求などを数多く手掛け、保険会社の事情も熟知

 2021年に独立開業した木庭さんのキャリアのスタートは2011年。刈谷市内の法律事務所に勤め、通常なら先輩らについて2~3年ほど実務を学ぶところ、わずか1年で事案を任され、交通事故や離婚を中心に常時50件ほどを担当したそうです。

 「新人にしてはかなりの実践を積んだと思います。代表弁護士が損害保険会社側の案件を受けていたこともあり、加害者と被害者の両方の弁護を数多く経験することができました。おかげで、後遺障害等級の認定や過失割合の判定を求める時にどのような主張をすれば、被害者が受けた損害を保険会社に正しく評価してもらえるのかが分かりました」

 保険会社と協力し、弁護士費用保険を発足した「日弁連リーガル・アクセス・センター(LAC)」にも登録。事故に遭った際、入通院や休業などの賠償請求を被害者自身が行うのと、弁護士が行うのとでは、支払われる金額に大きな差が出ることがあるため、交渉などに保険を役立ててほしいと言います。

 「保険会社が提示するのは自社で定める最低基準の金額です。裁判所や弁護士の判断基準とは異なりますので、すぐに承諾するのではなく、知見を備えたプロにご相談ください。被害者は、けがや後遺症で精神的にもつらい思いをしているわけですから、弁護士特約を利用して適切な補償を得てほしいですね」

#chapter2

離婚問題では今後の生活や子どもの成長を踏まえ、何を優先すべきかを考慮

 離婚問題では、慰謝料の請求や親権の獲得、養育費の協議、財産分与など多様なケースに取り組んできた木庭さん。ある女性から、別居中の夫との離婚調停を依頼された時には、子どもの連れ去り事件が起きました。

 「女性から『面会交流中、夫に子どもを奪われた』と連絡が入りました。子どもを引き戻すべきかどうかの判断を裁判官に仰ぐ『引き渡し審判』と、離婚が成立するまでの間に、夫婦のどちらが子どもを監護すべきかを裁判所に決定してもらう『監護者指定審判』、早期引き戻しを図るための『審判前の保全処分』を申し立てました」

 引き戻しが決まり、強制執行命令が出たものの夫が応じなかったため、木庭さんは「人身保護請求」の手続きを取り、無事子どもを保護することができました。
 「その後も、お子さんと夫の面会交流では『このまま帰ってこなくなるのでは』と不安がる女性に配慮して、自ら立ち合うなどしてサポートしています」

 離婚に際しては、その後の生活のことや、子どもの成長などについても十分考慮する必要があります。しかし早く別れたいという気持ちや焦りが強く、将来のことまで考えが及ばない人も。

 「より良い方向へと進んでいくためには、何を最優先すべきなのかを見極めることが大事です。別居先を見つけることなのか、経済的に自立することなのか。それは、何を大切に思ってのことなのか、また望むことがどの程度実現可能なのかということで決まります。一時の感情ではなく、先々を見通した計画を一緒に立てましょう」

「相談時間は長めに確保していますので、思いの丈をお聞かせください」

#chapter3

相談者の心情に配慮しながらヒアリングし、客観的な視点でアドバイス

 日常に降りかかるトラブル、夫婦や親族間で生じる摩擦に向き合ってきた木庭さんのもとには、刈谷市だけでなく、豊田市や安城市などからも悩みや困りごとを抱える人が訪れます。中には、自身が置かれた状況をよく理解できていないまま、頼ってくる人も多いとか。

 「相談者自身が現状を把握できるよう、筋道を立ててヒアリングをしています。心掛けているのは、相談者の思いを受け止め、共感すること。共感できるところは大いに共感し、道理に合わないことがあれば『それは考え過ぎではないですか』と見解を述べます。相手側がどのような主張をしてくるのかを含め、客観的な視点で整理しながら、今後の方向性についてすり合わせをしていきます」

 それぞれの事情と心情に寄り添い丁寧に耳を傾ける木庭さん。「法律事務所といえば、刈谷駅みなみ」と言われるように、地域で一番に選ばれる弁護士になりたいと抱負を語ります。

 「今は、インターネットで何でも検索できる時代です。法的なことも、さまざまな事例に対する対処法が多数表示され、自分と似た例の記事を見て『ここにこう書かれているから、自分もこうだ』と思い込んでいる方が結構いらっしゃいます。私たち専門家から見ると明らかに違うケースも多いので、情報をうのみにするのはお勧めできません」

 木庭さんは、問題の本質をひも解き、自分に適した解決の道筋を描くことが重要と強調。「一人であれこれと考える前にお声掛けいただきたいですね。じっくり話をお聞きしてアドバイスさせていただきます」と呼び掛けます。

(取材年月:2023年12月)

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木庭龍二

交通事故、離婚、相続、刑事事件の解決を目指す弁護士

木庭龍二プロ

弁護士

刈谷駅みなみ法律事務所

新人時代からいち早く事件に対応し、交通事故、離婚、刑事事件は10年以上の実務経験あり。相談者の思いを受け止め、実践で積み上げた知見を基にアドバイスします。

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