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人間とITをつなぐコンサルタント 企業活動に広く効く潤滑油的なソリューションを提供

人とITの融合で企業活動をサポートするITコンサルタント

糸魚川哲也

糸魚川哲也 いといがわてつや

#chapter1

コンサルティングからシステム構築まで一気通貫で対応し、課題に合わせて伴走

 「社名通り、僕らが目指すのは“人間(human)”と“IT”の融合。ITは有益なツールではありますが、そこに固執せずに広い視点でお客さまの課題を解決に導くことを心掛けています」

 そう語るのは「Fusion-HI」の代表・糸魚川哲也さん。事業のデジタル化に向けたITコンサルティングを主軸に、業務改革を図るビジネスプロセス・リエンジニアリング、プロジェクトマネジメント、システム構築などマルチに手掛けます。
 アドバイザーや開発者に頼むべきことを一気通貫で請け負うためコストも安く、やり取りの往復が発生しないことが最大の強みです。

 「困っているところにピンポイントでアプローチするというより、企業活動の流れを改善する潤滑油のようなソリューションを提供しています。コンサルを入り口に、その先に事業の見直しがあったり、必要なシステムを導入したりと、枝状に広がっていくイメージですね」

 俯瞰的に仕組みを整え、ビジネスの伸展を後押しする糸魚川さん。クライアントはITに詳しい人ばかりではないため、相手の目線に立ち「どんなツールを入れたいか?」ではなく「どんなことに不便や不満を感じているか」を聞き取ることから始めると言います。
 
 「この仕事は医者に似ていると思っています。医者なら『具合が悪い』という漠然とした訴えに対して、どこが痛い?どんな症状?と尋ねながら病気の原因を突き止め、治療するでしょう。私たちも適切な処置を施すため、『コストが高い』『在庫がずれる』など問題点を明らかにし、完治までの道のりを逆算して近道を提案します」

#chapter2

各業界で修行し、ITのオールラウンダーとしてクライアントに合わせて説明

 2021年の開業以来、口コミやリピーターで顧客を増やしてきたという糸魚川さん。豊富な経験知を持ちますが、キャリアのスタートはIT畑からではありません。

 「新卒で入社した製造業の会社では、煩雑な事務作業で現場はひっ迫していました。ある日、派遣されたSE(システムエンジニア)が10分程度でシステムを作り替え、事務負担を劇的に軽減したんです。すごい技能だと感動しました」

 一念発起してIT企業に転職し、SE、PM(プロジェクトマネージャー)の職務で実務力を蓄積。さらに、いずれは独立したいという思いから、多方面の悩みを解決する総合力を育もうと決意します。製造、医療、物流、コンサル企業でシステム担当を務め、それぞれの業界のお金や物の動きをじかに見ることで、多領域に対応するオールラウンダーとして成長を遂げました。

 「IT屋は職人です。職人なら技術を磨き続けなければならないでしょう。その過程で各業界の知見を蓄え、おのおのの業界の言葉で話せるようになったことは大きな財産となっています」

 現在は企業の中枢業務を管理する基幹システムの構築において、ソフトウエアの開発業者らを取りまとめるPMを託されることも多いとか。

 「複数の業者が携わる案件では、認識や解釈に食い違いが生じることがないようコミュニケーションにもリソースを割きます。ましてやIT知識のない現場担当者と、客先の業種に明るくないエンジニアは水と油。僕は両者をつなぐ架け橋のような役割ですね」

#chapter3

デジタルとアナログの強みを伸ばす、ITツールとの関わり方をサポート

 システム導入などで企業を訪問することが多い糸魚川さんは、従業員との何気ない会話も大切にしています。雑談の中だからこそシステムに対するリアルな意見を聞けるという利点もありますが、何より自身のやりがいに直結しているとか。

 「課題を解決するという結果は同じでも、僕は身近なゴールに注目するようにしています。それは『働く人が喜んでくれる結果』を出すこと。『業務の効率化で残業代が削減』という数字より、『早く帰れるようになって子どもと過ごす時間が増えた』という声がうれしいし、励みになりますね」

 現場を大事にする精神が、「デジタルの力を取り入れつつも固執しない」という自社のスタンスに。ITにコストをかけずとも、業務プロセスを見直すことで状況が好転するのならそれに越したことがないと笑顔を見せます。
 「ITツールは働く人を幸せにするためのひとつの手段にすぎず、マストではありません」

 デジタルとアナログ、双方の良さを引き出し調和することで見えてくるITと人間の共存。昨今の急激なDX(デジタルトランスフォーメーション)化に不安を抱く企業に明るくエールを送ります。

 「IT=万能ツールと捉えられがちですが、選び方によって毒にも薬にもなるもの。『同業他社も使っているから』という理由で安易に採用するのは避けましょう。無数にあるITソリューションの中から適したものを見つけるのは難しいので、まずはご相談ください。貴社の最適解を見つけるまで伴走します」

(取材年月:2023年12月)

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糸魚川哲也

人とITの融合で企業活動をサポートするITコンサルタント

糸魚川哲也プロ

ITコンサルタント

株式会社Fusion-HI

コンサルティングに始まり、業務フロー見直しやローコード開発ツール「TALON」を用いたシステム構築など幅広い悩みに一気通貫で対応。ITに頼りすぎない柔軟な発想力とコミュニケーション能力が強み。

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