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薪ストーブの魅力と実用性を、一人でも多くの人に知ってほしい

「炎のある暮らし」を提案する薪ストーブの専門家

大屋渡

大屋渡 おおやわたる
大屋渡 おおやわたる

#chapter1

ぜいたくを楽しむためだけでなく、日々の暮らしを豊かにしてくれる薪ストーブ

 家の中を暖める暖房器具として、普段の料理を一層おいしくする調理器具として、そして時には癒やしを与える存在として、日々の生活に寄り添ってくれる薪ストーブ。そんな「炎のある暮らし」のより良い具現化を目指しているのが、愛研大屋環境事務所の代表・大屋渡さんです。

 「薪ストーブと聞くと、『薪の調達などコストがかかるぜいたく品』『経済的に裕福な人が購入するもの』といったことを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、それはあくまでひとつの側面に過ぎません。本当は、もっと気軽に楽しむことができるんですよ」と笑顔を浮かべます。

 例えば、大屋さんが販売代理店契約を結んでいるモキ製作所の薪ストーブ。煙が少ないのに使い易く、部品を交換しなくても長期間使用できる耐久性を備えています。また、広葉樹や針葉樹といった薪の種類を問わない上、少ない薪でもよく暖まる構造とシンプルなデザインを実現。「炎のある暮らしに憧れているけれど、薪ストーブはぜいたくな趣味という印象が強くて導入をあきらめた人」のニーズにも対応した製品です。

 「車に例えるなら、一般的に知られている薪ストーブは高級自動車に近いと思います。しかし、車にもファミリーカーや軽自動車などいろんなタイプがあります。高級自動車でなくても車は楽しいし、車があると生活はより豊かになります。薪ストーブもそれと同じです。どんな暮らしをしたいかに応じた、適切な機種選定・設置場所・運用方法があるのです」

#chapter2

「未来を見据えた提案」としてのトータルコーディネイトが強み

 一言で薪ストーブといっても、本体製作に関わる鉄鋼のプロから、家の構造や地震台風への備えなどを考慮して取り付け作業を行う建築のプロまで、実際の薪ストーブ設置に至るまでにプロとして関わる領域はさまざまです。数々の専門家がいる中、大屋さんは自身を設置設計のプロと位置付けています。

 「設置設計とは、どんな薪ストーブを、どこに、どのように設置すればいいのかという全体像を決め、結果的にお客さまが望む暮らしを実現するためのもの」と定義する大屋さん。じっくりと話をした上でその人の価値観に合った薪ストーブ本体や煙突の種類、そして具体的な取り付け、運用方法までを提案する、いわば薪ストーブ導入のトータルコーディネイトが大屋さんの仕事の中心です。

 その中でも特に「未来を見据えた提案」を強みとしています。「この言葉が持つ意味は2つあります。1つは、煙突の取り付けに伴う屋根の雨漏りや災害への不安に悩まされないこと。もう1つは薪ストーブを将来にわたって活用し続けられること。末長く、そして気兼ねなく「炎のある暮らし」を続けていただけることを何より大切にしているのが当社の特徴です」

 大屋さんを頼りにしているユーザーは数多くいます。これまでの導入実績エリアは全国20都道府県以上。特に需要が多いのが西東京・神奈川エリアです。「燃料が手に入りにくかったり、煙突から出る煙に対する気遣いが必要だったりと、薪ストーブを使うのが難しい地域ですね」と大屋さん。しかし、市街地から多くの依頼を寄せられる事実が、大屋さんへの期待の高さをうかがわせます。

大屋渡 おおやわたる

#chapter3

忘れかけていた感覚・喜びを思い起こさせる「炎のある暮らし」

 薪ストーブのプロとして事業を営む大屋さんですが、もともとは環境の調査・分析に関する仕事を長く本業としてきており、実はまったくの畑違いから転身を遂げています。

 「きっかけは、自宅でモキ製作所の薪ストーブを設置したことでした。使ってみたら非常に使い心地が良くて、楽しくて。それまでインターネット等で目にしていた薪ストーブの情報と、私自身の体感に大きな乖離があったんです。こんな良いもの、もっとたくさんの人が使ったらいいのにと思いました」

 この薪ストーブを拡めたいと、当時勤めていた会社で立ち上げたのが薪ストーブ事業。知識、経験、実績ゼロからの挑戦を成功へと導いたのは、くしくも本業で培った知見や大学時代の学びでした。

 「例えば大学時代に学んだ材料工学の知識。『Aという材料は、Bという条件下だと傷みやすい』など、設置された薪ストーブを長持ちさせるうえでその知識は大いに生かされました。未来を見据えた提案についても同様です。調査・観測データを読んで環境がこれからどうなるか予測するプロとして仕事を積み重ねてきた経験があるからこそできることです」

 2014年に社内で立ち上げた事業を引き継ぐ形で独立したのが2019年。新たな挑戦を前に、大屋さんは目を輝かせます。「人間の根源的な欲求を満たしてくれるとでも言うのでしょうか。『炎のある暮らし』は、生き物として忘れている感覚や喜びを届けてくれます。私がそうだったように、もう一歩踏み込んで暮らしの豊かさを実現してほしいですし、捨てられていたものが資源になる薪ストーブの可能性を一人でも多くの人に知って頂きたいと思っています」

(取材年月:2021年7月)

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専門家プロフィール

大屋渡

「炎のある暮らし」を提案する薪ストーブの専門家

大屋渡プロ

薪ストーブの設置及び販売

株式会社愛研大屋環境事務所

雨漏りや地震台風等に強いことはもちろん、災害時も安心熱源、将来にわたって何かしらの形で薪ストーブを活用し続けられる製品選び・設置方法の提案など、薪ストーブを導入することによる永続的な価値を提供します。

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