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創業123年、明治創業の地域に根ざした石のプロ

墓地・石碑・庭石など総合石材の設計・施工のプロ

深澤智

墓地・石碑・庭石など総合石材の設計・施工のプロ
舞鶴城の石碑

#chapter1

石積み工事から墓地工事などの石材加工全般へ。ご先祖さまの御霊が眠るお墓を建立

 いにしえをしのぶ―。ご先祖さまが眠るお墓は、現在につながる礎を築いてくれたご先祖さまの御霊を供養するためのもの。「お墓を造ったときが完成ではなく、そこから施主さまをはじめ子孫たちによる本当の意味の供養が始まります」。創業133年の歴史を誇る、笛吹市石和町の総合石材業「深澤石材店」5代目の深澤智社長は、お墓の意味をそう話します。
 深澤石材店は現在、墓地工事や石碑、灯ろう、敷石などのエクステリアといった石材加工全般を請け負っています。創業は1887(明治20)年。初代市作さんが旧中富町で「静玉堂」という屋号で起業しました。
 当時は、職人を引き連れて、災害防止のために港や河原の石積み工事にも携わっていました。笛吹川沿いに大きな被害をもたらした「明治40(1907)年の大水害」の際、河原の石積み工事に従事する関係などから拠点を石和に移し、以来、100年以上がたちました。
 その昔、お墓は周辺の山から切り出した石や河原の石を使っていたそうで、2代目亀之助さんになると、甲府市内の山からの採石にも乗り出し、加工までを一手に手掛けるようになりました。昭和30年代に入り、3代目悦三さんの時代には墓石中心の事業を展開していくようになりました。その後、40代で早世した悦三さんの代わりに孝行さん(現会長)が4代目となり、各種石材の設計・施工を行う総合石材業へと事業範囲を広げました。
 孝行さんは先代たちの後ろ姿を見て育ったそうで「丹精込めてお墓を造り上げると、お客さまから『ありがとうございました』と喜びの声をいただいていました。その時の親父たちのうれしそうな顔。人さまから感謝される仕事に、私も誇りを持っています」と目を細めます。

#chapter2

丹精込めた墓地づくり。時代とともに替わるニーズに素早い対応と的確なアドバイス

 2020年秋、5代目社長に就いた智さんは38歳。高校卒業後、家業に就きました。「幼い頃から、父が運転する車の助手席に乗り、現場に行っていたので、跡を継ぐのが当然だと思って育ちました」と振り返ります。2級土木管理技士・2級お墓ディレクターの資格を持っていて、従業員らとともに同社事業の発展を支えています。また、「お墓を中心に家族・親族がまとまることが多いと感じます。ご先祖さまへの気持ちを忘れずにお墓を守ってほしい。私たちも仕事を通じてその気持ちを次代へと継承していきたいです」と優しい口調で語ります。
 深澤社長によると、お墓のスタイルは時代とともに変わっているそうです。「昔は表面が薄くて、奥行きがない『ご平』や赤色を使うのはよくないとされてきました。中でも、ご平は墓石を造る際、どこかが欠けたからそうなったと考えられ、仏さまに失礼なことだといわれてきました。しかし、現在はご平もデザインと考えられています。形も色も多種多様です」。
 最近はお墓のリフォームも増えています。「昔のお墓は足元との段差があり、バリアフリーに替える方も増えています。デザインを替えたいといった方もいます。見積もりは無料ですので、まずはご相談ください」と深澤社長は話します。
 一方で、お墓の新築、リフォームともに無理な出費は絶対に禁物だと呼び掛けています。「お墓は代々受け継がれていくものです。大切なのはご先祖さまに対する気持ち。借金をしてまで造るものではありませんし、豪華に造りすぎるものでもありません。周囲との調和も大切だと考えています」

深澤智 ふかさわさとし

#chapter3

まごころ第一に供養の入口をお手伝い、地域に愛され、信頼される石屋目指す

 同社の役割は「供養の入り口のお手伝い」と位置付ける深澤社長。「最近は海などへの散骨を望む方もいます。自然に帰したいといった思いは納得できますが、供養が面倒だからというのでは困ります。ご先祖さまとのご縁は断ち切れません」と強調します。
 お墓回りの草を取ったり、掃除をしたりして水やお花を供えたら「運が好転した」「子宝に恵まれた」といった話もあります。「御利益もあるでしょうが、一番は供養することでご自身の心が落ち着くということではないでしょうか。残念ながらこの世に生まれて来られなかった子の供養に建てる水子地蔵は、次の子どもが授かるためのものとも言われますが、親御さんたちの安らぎになっていると思います」
 同社では、県内にお墓のある県外在住者からの相談を発端に、現在はお墓の草取りなど「ご供養代行」も請け負っています。耐震工事などにも力を注ぐ一方、最近は庭の敷石など住宅関連事業にも乗り出しています。
 「いつの世も変わらず、大切にしているのが心。社員一同、まごころを込め、仕事に情熱を傾けています。いつまでも、地域に根差した石屋として、皆さまに愛され、信頼されるよう一層努力していきたいと思っております」と話しています。

(2021年1月更新)

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深澤智

墓地・石碑・庭石など総合石材の設計・施工のプロ

深澤智プロ

葬儀

石それは和 総合石材業(有)深澤石材店

同社では、県内にお墓のある県外在住者からの相談を発端に、現在はお墓の草取りなど「ご供養代行」も請け負っています。耐震工事などにも力を注ぐ一方、最近は庭の敷石など住宅関連事業にも乗り出しています。

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